「麻薬と不法移民を送り込んでいる」アメリカ国民の約半数がベネズエラ攻撃を支持…いったいなぜ? トランプ反対派すら転向させた“決定的要因”

 第三次世界大戦に繋がりかねないトランプ氏の他国への軍事介入や世界の出来事への関与を、米国の人々は、どのように見ているのか?  AP通信とNORCが1月8日〜13日に行った世論調査によると、56%と過半数の回答者が、トランプ氏の他国への軍事介入は行き過ぎだと回答している。それでも、35%と3人に1人以上がトランプ氏の軍事介入は適切と回答し、8%は十分ではないと回答している。つまり、43%と半数近くの人々はトランプ氏の軍事介入に肯定的な見方をしていることになる。  もっとも、そこには、明らかな分断も見られる。行き過ぎと答えた人々の割合は、民主党支持者では86%と大半を占めたのに対し、共和党支持者ではわずか18%に止まり、71%が適切と支持している。

 また、世界の出来事に対する米国の関与については、約半数の民主党支持者や無党派層がより少なく関与してほしいと答えたのに対し、64%の共和党支持者が関与は適切だと答え、これは昨年9月時の調査の55%から上昇している。  グリーンランド領有については、米国では反対する声が圧倒的に多い。  ロイター/イプソスの調査によると、トランプ氏のグリーンランド領有を支持する米国民はわずか17%で、47%が同島の軍 事力行使による領有に反対、35%がわからないと回答している。  米国が軍事力を用いてデンマークからグリーンランドを奪取することが「良い考え」と答えた米国民はわずか4%で、民主党支持者ではゼロ、共和党支持者は10人に1人しかいなかった。  しかし、なぜ、米国には、国際社会から非難されているトランプ氏の他国への軍事介入を支持する人々がいるのか?


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 トランプ氏はかねて「ベネズエラは麻薬と不法移民をアメリカに送り込んでいる」と批判し、米国の安全が同国に脅かされていると訴えてきた。同氏の“安全第一アピール”に米国民が共感していることが背景にあると言えるだろう。  実際、米国で人気があるコメディアンのテレンス・ウィリアムズ氏も「私はトランプ大統領を支持する。我々の総司令官を信頼している。米国の安全を守ることが最優先なのだ」とトランプ氏の軍事介入を評価している。  特に、中南米から違法ドラッグが流入し、その使用による死亡者が増加して社会問題化している状況が米国民をトランプ氏支持へと向かわせていると思われる。実際、この世論調査では、53%の回答者が、ベネズエラへの軍事介入は違法ドラッグの米国への流入を防ぐのに役立っていると回答している。

 Xでも、トランプ氏が違法ドラッグから米国民を守ったことを称賛する声が上がっている。 「トランプ大統領は、ベネズエラで行動を起こし、アメリカ全土の労働者家族をフェンタニルやコカインなどの致死的な薬物から守った。トランプ政権は見事な成果をあげた」 「マドゥロの麻薬テロ政権に対して、トランプ大統領は決断力ある行動をして、自国民を守った。私たちの街を致死的な麻薬で溢れさせることは、単なる犯罪ではなく、戦争行為だ。太陽のカルテル(Cartel de los Soles/マドゥロ大統領の指揮下にあると米国が主張していた犯罪組織)を解体するために軍艦と海兵隊を展開することは“アメリカ人を攻撃すれば、壊滅に直面する”という明確なメッセージと言える」 「マドゥロは麻薬の密輸を止めなかったので、事態がエスカレートしたのだ。今度こそ、密輸が止まると願いたい」  しかし、アメリカの人々がトランプ政権のベネズエラ攻撃を支持しているのは、米国の安全保障上の理由からだけではない。彼らはトランプ氏が、ベネズエラを独裁政権から解放し、同国に自由を取り戻させるのに貢献したことを称賛している。

文春オンライン
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