リアム・ローソン、愛車”世界で最も高価なスバル・フォレスター”をオークションに出品。慈善団体に寄付するため……「ようやく準備が整った」

 レーシングブルズのリアム・ローソンが、自身の愛車である2000年式スバル・フォレスターを、ニュージーランドのオークション「Trade Me」に出品することになった。売上金はニュージーランドの慈善団体「I AM HOPE」に寄付されるという。

 今季レーシングブルズのドライバーとしてF1に参戦しているローソンは、旧車、しかも日本のクルマ好きとしても知られており、自身のYouTubeなどでクルマを改造する様子などを公開してきた。そして今回、改造を施したスバル・フォレスターを、慈善団体への寄付金を集めるために、オークションにかけることになった。

「このプロジェクトを本気で推し進めてきた。できる限りクールなマシンを作り、I AM HOPEのためにオークションに出品したいと考えたんだ」

「多くの人が、このチャリティ団体と関わりがあったり、何らかの経験があったりする。僕もそのひとりだ」

 そうローソンは語った。

 この『I AM HOPE』は、ニュージーランドを拠点とするチャリティ団体で、若者たちのメンタルヘルスをサポート。過去10年で40万人以上の若者を支えてきた。

「想像以上に長いプロジェクトになった。でも、遂にオークションに出品できることを大変嬉しく思っている」

 ローソンはそう続けた。

「途中でいくつかのトラブルもあったが、ついに準備が整った。I AM HOPEの認知度を高めるだけでなく、若い男性のメンタルヘルス問題に光を当てることができればと思っている」

『I AM HOPE』の創設者であるマイク・キング氏も次のように語り、ローソンのサポートを歓迎した。

「これはニュージーランド人の寛大さの極みだ。大切なクルマを改造し、長時間に及ぶ無料カウンセリングの機会を提供してくれたのだから、彼らのチームは、情熱を注いだあプロジェクトを、若者たちの命綱へと変えてくれた」

「入札するということは、単純にクルマを買うということだけでなく、大切な時にカウンセラーと時間を共にするということにもなる。素晴らしいクルマを手にしながら、同時に子供達も支えられるんだ」

 このスバル・フォレスターは、マット・スティーブンスが製作に携わった1台。数々のアップグレードを投入したことで、300馬力(300WHP)以上のパワーを発揮するという。

「このようなカスタマイズには、もちろん問題がつきものだ。しかし今では他に類を見ない仕上がりになったと確信している」

 そうスティーブンス氏は語った。

「このクルマには2万5000ドル(約380万円)以上が費やされ、さらに寄付されたパフォーマンスパーツも全て搭載されている。おそらく、世界で最も高価なフォレスターと言えるだろう」

「このクルマを落札した人は、唯一無二のクルマを手に入れるということになる。当初の構想からここまで変貌を遂げた今、手放すのは少し寂しい。しかし当初からI AM HOPEに寄付することを計画していたから、ようやく実現できて本当に嬉しいよ」

「多くの方々や企業の皆さんにもご支援をいただいた。皆さんのことを忘れない。この旅に参加していただいた皆さんに、感謝申し上げる」

 このクルマは、新しいエンジンを搭載して組み上げてから、走行距離はわずか1000km。ダッシュボードにはローソンのサインが入れられている。

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