米軍、イランに報復攻撃 ホルムズ海峡での米軍ヘリ撃墜受け

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画像説明, イスラエル空軍のアパッチ攻撃ヘリコプターAH-64(4日、レバノン南部国境近くのイスラエル北部から撮影)
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米中央軍(CENTCOM)は9日、ホルムズ海峡上空を飛行していた米軍ヘリコプターが撃墜されたことへの報復として、イランへの攻撃を開始し、両国は交戦状態となった。中央軍によると、米東部時間9日午後5時に始まった対イラン攻撃は、同日中に「完了」した。ドナルド・トランプ米大統領は、米軍ヘリの撃墜はイランによるものだと非難している。

米軍の攻撃を受け、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は、中東各地の米軍関連の標的計21カ所を攻撃したと発表した。標的にはバーレーンとヨルダンの米軍基地1カ所ずつが含まれる。クウェートも、自軍が攻撃を迎撃したと明らかにした。

アメリカはイランへの攻撃について、米軍ヘリ撃墜に対する「相応の対応」だと説明している。IRGCは、「悪質な」攻撃だと非難した。

米中央軍によると、ホルムズ海峡で8日に墜落した米軍のアパッチ攻撃ヘリコプターの乗員2人は、両国が交戦状態になる前に救助された。救助にはアメリカの水上ドローンが使われた。米軍が、この種の機体がこうした作戦に使用されたことを公に認めたのは初めて。

米政府関係者によると、イランは攻撃にドローンを使用した。ただ、イランのドローンが意図的に米軍のヘリコプターを攻撃したのかどうかは不明だと、匿名の米政府関係者は米CBSニュースに話した(CBSはBBCの提携局)。

イラン・メディアも今回の事案を認識しているとみられる。イランの準国営メヘル通信はこれまでのところ、イランは米軍ヘリ撃墜への関与を認めていないと報じた。

米中央軍によると、米軍の戦闘機は8日、「ホルムズ海峡付近にあるイランの防空システム、地上管制所、および監視レーダー施設を攻撃」した。

この攻撃で、イランの通信塔1基と貯水タンク2基が損傷したと、IRGCは発表した。

イランは、ジャスク、シリク、そしてペルシャ湾のケシュム島が標的になったとした。

米中央軍は声明で、最初の空爆の実施を発表してから3時間あまりで任務が「完了」したと発表した。

イランによる米軍基地への攻撃に関する報道について、米政府関係者はこれまでのところコメントしておらず、被害の有無はわかっていない。バーレーン当局によると、同国では空襲警報が発令されたが、イランの攻撃は撃退されたという。

トランプ氏は9日の早い段階で、米軍のヘリコプターがホルムズ海峡をパトロール中に撃墜されたと述べていた。重要な海上輸送路の同海峡は、2月28日にアメリカとイスラエルがイランへの空爆を行ってから数日後、イランによって事実上封鎖された。

トランプ氏は自分のソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」に、「操縦士2人が巻き込まれたが、両名とも無事でけがはない」と投稿。そのうえで、「とはいえ、アメリカはこの攻撃に対して当然、対応しなくてはならない」と書いた。

米下院のマイク・ジョンソン議長は、トランプ氏が対イラン攻撃の再開を決断したその場に自分もいたと明らかにした。

ジョンソン氏は「こうした事態になったことを遺憾に思う」としつつ、「我々はこの問題に対処しなければならない」と述べた。

イランのアッバス・アラグチ外相はその後、イランは「いかなる攻撃や脅しも見過ごしたりしない」とアメリカに警告した。

「戦場で敗北したにもかかわらず、アメリカは我々の決意を試す道を選んだ」と、アラグチ氏はソーシャルメディアに投稿。「安全を望むなら、我々の地域から立ち去れ」と付け加えた。

アラグチ氏はイラン領土の周辺に展開する外国部隊について、「自らの人的ミスや単なる事故、あるいは交戦の巻き添えになるかもしれないという危険に常にさらされている」と述べた。

「リスクを減らす最善の解決策は、(外国部隊が)立ち去ることだ」と、アラグチ氏は投稿した。

米軍ヘリ撃墜についてトランプ氏が言及する少し前には、アメリカとの和平協議でイラン代表団を率いるモハマド・バゲル・ガリバフ首席交渉官が、ソーシャルメディアで報復を示唆していた。

ガリバフ氏は、「我々は外交的な言葉遣いを好むが、ほかの言葉遣いならもっと流暢に話せる。約束を破れば、我々が最も得意とする話し方に切り替える」と投稿続けて、「自分で鞍(くら)をのせた馬は、自分で乗りこなせ!」と書いた。

アメリカとイランの緊張は、イスラエル軍が9日にレバノン南部一帯を空爆した後に高まった。

イラン政府は、イスラエルによるレバノン南部への攻撃が、新たな報復攻撃の波を招くと警告していた。

イランとイスラエルは7日から、4月の停戦合意以来初となる砲撃の応酬を繰り広げたが、8日に互いに攻撃を停止したと発表した。

トランプ氏は両国に対し、アメリカとイランの戦争終結に向けた交渉を危うくしているとして、「直ちに砲撃をやめる」よう公に求めていた。

トランプ氏は、イスラエルとイランは「即時停戦」を目指しているものの、和平が「無知や愚かさによって妨げられかねない」と投稿した。

9日には記者団に対し、「非常に、非常に良い合意になるものが、最終段階にある」とし、まとまるには「2、3日」かかる可能性があると述べた。合意に至れば、ホルムズ海峡は直ちに再開されるだろうとも付け加えた。

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