チャンスホールが難所に 2番パー4からパー5変更の理由

◇国内メジャー第2戦◇BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前(4日)◇宍戸ヒルズCC西コース(茨城)◇予選ラウンド7397yd(パー70)、決勝ラウンド7430yd(パー71)

国内男子メジャーの今季第2戦は、25回目の開催にして初めての試みを導入する。昨年大会の平均ストローク4.49で難度18番目(最もやさしい)だった2番パー5を、予選ラウンドはパー4(486yd)、決勝ラウンドはパー5(519yd)で実施。それに伴い、予選は7397yd/パー70 、決勝は7430yd/パー71に変更される。

コースを当地に移した2003年以降、大会は2番を通常営業と同じパー5に設定しているが、05年からの3年間に限りパー4(05年=480yd、06・07年=470yd)で開催。難所と名高い池越えの17番と並び、序盤に迎えるコース屈指の難ホールとして選手を苦しめた。

異例ともいえる開催期間中のパー設定の変更。直近では2024年「日本プロゴルフ選手権」で2番を『予選パー4 → 決勝パー5』とした例があるが、これは予選ラウンドのスムーズな競技進行を促すための措置だった。大会実行委員長を務める倉本昌弘JGTO副会長は、同じく進行的な理由に加え、「4.5は難しいパー4の平均ストロークとほぼ変わらない。ティを前に出して、4.3から4.4くらいになるように設定してみた」と説明した。

コースセッティングアドバイザーを担当する高橋竜彦は、2番がパー4だった2006年大会の優勝者でもある。「あの時は、2番をどう切り抜けるかもポイントだった。パー5だとチャンス、パー4だと耐えなければいけない。どうやって切り抜けていくか、という難度に変える目的もある」と話す。「久しぶりにパー4にすることで、10何年前とどう数字が変わるのか楽しみ。ホール難度はトップ3くらい(の難しさ)に入るイメージです」と予想した。

倉本は「天候や風の状況などによって、予選ラウンドといえでもパー5でやることもあるし、決勝ラウンドをパー4でやる可能性はある。臨機応変にやっていきたい」と付け加えた。4日間を通して、全選手が1番からスタートする1ウェイ方式。序盤の難所が、予選ラウンドの展開を左右するかもしれない。(茨城県笠間市/塚田達也)

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