「どこにも応募できない!」Nintendo Switch 2の予約抽選、家電量販店でも購入履歴など参加条件に高いハードル、Amazonの「招待メール」が最後の砦か
任天堂の公式ショッピングサイト「マイニンテンドーストア」では、4月4日から4月16日までに第1回のSwitch 2の予約抽選が行われた。抽選参加には、「2025年2月28日(金)時点で、Nintendo Switchソフトのプレイ時間が50時間以上であること(体験版ソフト、無料ソフトは除く)」「応募時点で『Nintendo Switch Online』に累積1年以上の加入期間があり、応募時にも加入していること」という条件をクリアしている必要があった。 第1回の抽選結果が発表される前日の4月23日には、任天堂・古川俊太郎社長が任天堂の公式Xで声明を発表。日本だけで約220万人の応募があり、〈相当数のお客様が当選しないことが想定されます〉とし、第1回での抽選に落選した応募者を自動的に第2回抽選に繰り越しするとともに生産体制を強化すると発表した。そして24日の結果発表後は、SNSにて多数のアカウントが「落選」を表明。有名人もあっさり落選しており、その抽選が“ガチ”であるとして話題になった。
マイニンテンドーストアでの第1回抽選結果発表と時を同じくして、4月24日からは家電量販店やゲーム取扱店での予約もスタートした。こちらもまた、予約応募抽選参加にはさまざまな条件が設けられている。その一部を以下に紹介しよう(すでに応募期間が過ぎているものもあります)。 ■Nintendo Switch 2 予約抽選参加の条件 ●エディオン 応募期間:4月24日10時~5月11日23時59分 条件:エディオンの各種会員(クレジット機能付エディオンカード、あんしん保証、ID、アプリ会員) ●ノジマオンライン 招待制販売:2025年4月1日時点でノジマオンラインの会員ランク上位かつ、権利獲得メールが届いた人が購入可能 シークレット販売:ノジマオンラインの会員であり、シークレット販売にエントリーし、権利獲得メールが届いた人が購入可能 ●ゲオオンライン 受付期間:4月24日11時~5月12日17時59分 条件:店舗レンタル会員機能を追加したPontaカードを所有し、ゲオアプリとPonta会員IDとの連携済。購入時に、本人確認書類と店舗レンタル会員機能付き会員証(Pontaカードまたはゲオアプリ会員証)を提示 ●ヤマダ電機 応募期間:4月24日~4月27日23時59分 条件:2025年3月末までに会員アプリに本登録が完了している。2024年4月1日~2025年4月27日に店舗またはヤマダウェブコムで購入履歴がある ●ビックカメラ 応募期間: 4月24日から各店舗の対象レジで実施(第1回) 条件:ビッグカメラ提携クレジットカードを所有。2023年4月1日~2025年3月31日に3万円以上の購入履歴がある。ポイントカードにお客様情報を登録している ●ヨドバシ・ドット・コム 応募期間:5月9日11時~5月12日10時59分 条件:ヨドバシ・ドット・コム会員で、2024年5月1日~2025年4月30日の期間中にヨドバシ・ドット・コムまたはヨドバシカメラ店舗で累計5万円以上のご購入履歴がある 多くの販売店では、Switch 2の予約に参加する条件として、何らかの“会員”に登録していることや、購入履歴があることが求められている。店舗側としては、複数のアカウントを使っての抽選参加を防止し、常日頃から利用している“お得意様”に優先的にSwitch 2が行き渡ることを目的として設けられた条件だが、ハードルが高いとの声も少なくない。
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都内に住む会社員のAさん(30代男性)は、「どの販売店の応募条件も満たせていない」と嘆く。 「僕は買い物をあまりしないので、どのお店の予約抽選も受けられない状況です。マイニンテンドーストアでの応募はできましたが、第1回は落選。どうにかマイニンテンドーストアの第2回抽選で当選してくれるのを期待するしかありません」 Switch 2の予約抽選の条件については、むしろ“転売ヤー”こそが有利になるのではないかとの指摘もある。というのも、転売目的で家電量販店を頻繁に利用している転売ヤーは、様々な量販店チェーンのポイントカードや提携クレジットカードを所有し、なおかつそれなりの購入履歴もあるので、結果的に“お得意様”として予約抽選の条件を満たすこともあるだろう。どの量販店でも予約抽選に参加できないAさんのような人がいる一方で、ほぼすべての量販店の抽選に参加できる転売ヤーが存在しうる状況なのだ。
そんな中、応募の条件が特に明かされていないのが「Amazon.co.jp」だ。Amazonでは、招待メールが届いた利用者のみがSwitch 2を購入することができる仕組みで、どのようにして招待者が選ばれるかは不明。商品ページで「招待をリクエストする」をクリックすることで、エントリーできるため、Amazonの会員であれば、事実上誰でも抽選に参加できる。神奈川県に住む自営業・Bさん(40代男性)は、このAmazonの招待リクエストにのみ参加した。 「私の場合、もともとNintendo Switchを持っていないので、マイニンテンドーストアの抽選は受けられない。量販店では、ヨドバシ・ドット・コムの抽選に参加できるくらいですが、どうせ当たらないだろうなという感じで、とりあえずいちばんハードルが低いAmazonの招待もリクエストしました。 ただ、僕はPlayStation 5をAmazonの招待で購入できた体験があるんですよ。発売から1年近く経ったころでしたが、店舗に出たら即売り切れになるような状態の時に、Amazonから招待メールが届いた時はうれしかったですね。今回のSwitch 2でもそんなラッキーがあるんじゃないかと期待しています」 任天堂は、生産体制を強化するというが、それでも争奪戦となりそうなNintendo Switch 2。より多くのユーザーが、できるだけ早くプレイできることを願うばかりだ。