すごい稼ぎ!? エールディビジ日本人、高額年俸ランキング1〜5位。トップに立ったのは?

 日本人サッカー選手の海外挑戦は、欧州5大リーグだけではない。オランダは人口2000万人に満たない国ながら、サッカーの強豪国として知られ、1部リーグ・エールディビジは、多くの有力選手を輩出してきた。今回は、同リーグでプレーする日本人選手の最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは10月3日時点。[1/5ページ]

5位:小川航基(おがわ・こうき)

【写真:Getty Images】

生年月日:1997年8月8日 推定年俸:30万ユーロ(約5100万円) 所属クラブ:NECナイメヘン

25/26リーグ戦成績:7試合3ゴール1アシスト

 小川航基は、NECナイメヘンで推定30万ユーロ(約5100万円)の年俸を受け取っている。

 NECの日本人選手としては最高額で、エールディビジの日本人選手としては5位だ。

 2023年夏に横浜FCから同クラブに加入した小川は、オランダ1年目にエールディビジで11ゴールを記録。翌2024/25シーズンは後半戦で負傷による離脱もあったが、リーグ戦で7ゴールを挙げ、チームの主力として定着している。

 オランダ3年目の今シーズンは、リーグ戦7試合で3ゴール1アシストと好スタートを切った。

 特にエクセルシオールと対戦した開幕節では、オーバーヘッド弾を含む2ゴールの活躍で、鮮烈な印象を残した。

 NECには、小川のほかに、塩貝健人や元浦和レッズのブライアン・リンセン、モロッコ人のユセフ・エル・カチャティといったFWが在籍しており、ポジション争いは激しい。

 それでも、小川は先発した試合で結果を残している。彼は今季のリーグ戦開幕7試合のうち4つでスタメン起用されており、いずれもチームを勝利に導いている。

 先発を外れた3試合では敗れていることから、このストライカーの重要性が窺い知れる。

 第6節のヘーレンフェーン戦ではベンチスタートとなったが、58分から投入されると1ゴール1アシストを記録。チームは敗れたものの、攻撃の流れを変える働きを見せた。

 オランダメディア『ForzaNEC』は、「前線で(先発した)塩貝以上にターゲットとなれるFW。今のNECに必要な存在」と評価していた。

 小川とNECの契約は2027年6月まで。現在の年俸はクラブ平均を下回っており、今後は契約延長や上位クラブへの移籍といった動きが注目されそうだ。


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 日本人サッカー選手の海外挑戦は、欧州5大リーグだけではない。オランダは人口2000万人に満たない国ながら、サッカーの強豪国として知られ、1部リーグ・エールディビジは、多くの有力選手を輩出してきた。今回は、同リーグでプレーする日本人選手の最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは10月3日時点。[2/5ページ]

4位:毎熊晟矢(まいくま・せいや)

【写真:Getty Images】

生年月日:1997年10月16日 推定年俸:78万ユーロ(約1億3260万円) 所属クラブ:AZアルクマール

25/26リーグ戦成績:なし

 毎熊晟矢は、AZアルクマールで推定78万ユーロ(約1億3260万円)の年俸を受け取っており、日本人選手としてリーグ内で4位の高額サラリーとなっている。

 AFCアジアカップカタール2023にサッカー日本代表の一員として出場し、印象的な活躍を見せた毎熊は、2024年夏にセレッソ大阪からAZに加入した。

 すでにJリーグでの実績が評価され、チーム内でも上位水準の年俸で契約を締結。サウサンプトンへ移籍した菅原由勢(現ブレーメン)の後釜として期待された。

 2024/25シーズンは、一時定位置を失う場面も見られたが、得意の攻撃参加で存在感を発揮し、リーグ戦26試合、UEFAヨーロッパリーグ(EL)12試合に出場した。

 リーグ戦でのアシストは1にとどまったものの、攻撃の起点としての存在感は光り、好待遇の外国人助っ人として納得できるパフォーマンスを見せた。

 今シーズンは背番号16から2に変更。さらなる活躍に周囲が期待を寄せていたが、8月にひざを負傷し、ここまで公式戦の出場はない。

 オランダメディア『NHnieuws』が9月19日に伝えたところによれば、マールテン・マルテンス監督は毎熊の状態について「予想以上に休養が必要で、まだピッチには立っていない」とコメント。復帰にはもうしばらく時間がかかる見通しだという。

 日本代表では、森保一監督が3バックを採用するようになって以降、招集が途絶えている。FIFAワールドカップ(W杯)出場を目指すうえでも、まずはクラブでの完全復活が求められる。


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 日本人サッカー選手の海外挑戦は、欧州5大リーグだけではない。オランダは人口2000万人に満たない国ながら、サッカーの強豪国として知られ、1部リーグ・エールディビジは、多くの有力選手を輩出してきた。今回は、同リーグでプレーする日本人選手の最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは10月3日時点。[3/5ページ]

3位:上田綺世(うえだ・あやせ)

【写真:Getty Images】

生年月日:1998年8月28日 推定年俸:78万ユーロ(約1億3260万円) 所属クラブ:フェイエノールト

25/26リーグ戦成績:8試合8ゴール0アシスト

 上田綺世は、フェイエノールトで推定78万ユーロ(約1億3260万円)の年俸を受け取っており、エールディビジの日本人選手として3位の高額サラリーとなっている。

 上田は2022年夏に鹿島アントラーズからベルギーのサークル・ブルッヘに加入すると、公式戦42試合で23ゴールを記録して評価を高め、1年後に移籍金800万ユーロ(約13億6000万円)でフェイエノールトに引き抜かれた。

 しかし、フェイエノールト加入後はポジション争いに苦労した。

 2022年から在籍していたメキシコ代表のサンティアゴ・ヒメネスが2023/24シーズンのリーグ戦開幕から9試合で13ゴールという驚異的な得点力を見せていたため、上田は控え扱いだった。

 今年1月にそのヒメネスがACミランへ移籍したことで、上田の出場が増えるはずだったが、2024/25シーズンはケガに悩まされ、リーグ戦21試合出場で7ゴールにとどまっている。

 それでも今シーズンは開幕から絶好調で、第8節終了時点で8ゴールを記録。リーグの得点ランクトップを快走中だ。

 フェイエノールトのロビン・ファン・ペルシ監督は、オランダメディア『FR12』で「今は本当に絶頂期のパフォーマンス。毎週フィットしていて幸せそうで、自分の強みを存分に発揮している」と称賛していた。

 チームの大エースとなった上田の給料は、フェイエノールトの平均年俸85.8万ユーロ(約1億4586万円)を下回っている。

 他クラブからの引き抜きに抗うためにも、クラブは契約更新に動くことが予想される。


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 日本人サッカー選手の海外挑戦は、欧州5大リーグだけではない。オランダは人口2000万人に満たない国ながら、サッカーの強豪国として知られ、1部リーグ・エールディビジは、多くの有力選手を輩出してきた。今回は、同リーグでプレーする日本人選手の最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは10月3日時点。[4/5ページ]

2位:渡辺剛(わたなべ・つよし)

【写真:Getty Images】

生年月日:1997年2月5日 推定年俸:98万ユーロ(約1億6600万円) 所属クラブ:フェイエノールト

25/26リーグ戦成績:8試合0ゴール0アシスト

 渡辺剛は、フェイエノールトで推定98万ユーロ(約1億6660万円)の年俸を受け取り、日本人選手としてリーグ2位の高額年俸を得ている。

 2022年1月にFC東京からベルギーのKVコルトレイクへ移籍した渡辺は、1年半で評価を高め、2023年夏に同国強豪のヘントにステップアップした。

 持ち前の空中戦の強さを武器に、2シーズンで公式戦100試合に出場し、安定したパフォーマンスを披露した。

 ベルギーでの活躍が評価され、今年夏に移籍金800万ユーロ(約13億6000万円)でフェイエノールトに加入している。

 渡辺の年俸は、コルトレイク時代が9万ユーロ(約1530万円)、ヘントで72万ユーロ(約1億2240万円)となり、フェイエノールトで現在の条件となった。

 9月に日本代表から招集された際、渡辺は「28歳でその値段を払ってくれるっていうのはなかなかないことだと思うし、それだけ評価してくれてるっていうのは嬉しい」と語っていた。

 移籍後はすぐにレギュラーに定着し、ここまでリーグ戦7試合すべてにフル出場。ロビン・ファン・ペルシ監督からの信頼も厚く、同クラブの中で年俸8位タイという待遇に見合う働きを見せていると言える。

 フェイエノールトは、今年夏にダーヴィド・ハンツコを移籍金2600万ユーロ(約44億2000万円)でアトレティコ・マドリードへ放出したが、渡辺はその穴をしっかりと埋めており、オランダで上々のスタートを切っている。


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 日本人サッカー選手の海外挑戦は、欧州5大リーグだけではない。オランダは人口2000万人に満たない国ながら、サッカーの強豪国として知られ、1部リーグ・エールディビジは、多くの有力選手を輩出してきた。今回は、同リーグでプレーする日本人選手の最新年俸をランキング形式で紹介する。※年俸は『Capology』、各スタッツは『transfermarkt』を参照。データは10月3日時点。[5/5ページ]

1位:板倉滉(いたくら・こう)

【写真:Getty Images】

生年月日:1997年1月27日 推定年俸:353万ユーロ(約6億10万円) 所属クラブ:アヤックス

25/26リーグ戦成績:5試合1ゴール0アシスト

 板倉滉は、オランダの名門アヤックスで推定353万ユーロ(約6億10万円)の年俸を受け取っており、エールディビジにおける日本人選手の最高年俸を誇る。

 板倉は、2022年夏に加入したボルシア・メンヒェングラートバッハ(ボルシアMG)で3シーズンを過ごし、公式戦通算80試合に出場。特に2024/25シーズンはリーグ戦31試合で安定して出場し、守備の軸として信頼を築いた。

 ボルシアMGとの契約が残り1年となった今年夏は、ブンデスリーガのクラブでステップアップという可能性も報じられる中、移籍金1050万ユーロ(約17億8000万円)でアヤックスに加入した。

 353万ユーロの年俸はチームトップタイで、クラブの期待度がうかがえる。

 板倉は2020/21シーズンにフローニンゲンでプレーしていたこともあり、オランダ適応に問題は生じず、加入直後から存在感を放っている。

 第4節フォレンダム戦ではゴールを決めて攻撃面でも貢献する。

 第6節のPSV戦では 2−2に終わったが、オランダメディア『Voetbal Primeur』は板倉にチーム最高評価の8点を付け、「すでにアヤックスで屈指の存在であることを示した。移籍金にふさわしい堅実なプレーを見せ、ビルドアップでも価値を発揮している」と称賛した。

 また、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも、インテル戦とマルセイユ戦の両方で先発出場。チームは敗れたものの、世界最高峰の舞台にレギュラーとして立てることは、FIFAワールドカップ(W杯)に向けても良い経験になるはずだ。

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【了】

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