【中日】3位DeNAに3タテ喰らい借金ワースト”12” 延長12回梅野が回跨ぎ、1死満塁で林にV打 10回1死満塁も連続三振 清水が2点差守れず

■プロ野球　中日 4－5 DeNA　延長12回　（17日　バンテリンドーム） 5位・中日は延長12回までもつれる総力戦の末力尽き、今季3度目の同一カード3連敗。47勝59敗2分で今季ワーストとなる借金「12」となり、3位とのゲーム差は「5」に広がった。4－4で迎えた延長12回表、11回を三者凡退に抑えた7番手・梅野がこの回もマウンドに上がると、先頭の佐野に右前安打、自身の暴投で無死二塁。続く神里に中前安打、三森に申告敬遠で無死満塁のピンチを招くと、戸柱を空振り三振に斬り1死も林の中犠飛で勝ち越された。なお代わった8番手・近藤が石上に四球を与え満塁も代打・山本を遊ゴロで追加点は与えず。しかしその裏DeNA抑え・入江に反撃及ばずゲームセット。梅野は今季初黒星。 試合は2点差を追いついた7回、2死満塁から相手の暴投間に2点勝ち越す。だが直後の8回表に3番手・清水が2死二、三塁から林の走者一掃の適時打で同点に追いつかれ、延長戦に突入していた。 松葉は7勝8敗、防御率2.40で今季20度目の先発。前回の10日・広島戦は6回7安打4失点（自責4）で勝ち負けつかず、自身4連敗中。DeNA戦は今季3度目、2勝0敗、計13回1/3を投げ5安打無失点に抑えている。 立ち上がりは15試合連続安打中の好調・蝦名にいきなり右中間へ二塁打を浴びると、桑原の右前安打で無死一、三塁。続く佐野の二ゴロ併殺打の間に先制を許すと、2回には先頭の5番・ビシエドに初球高めの直球をバックスクリーン左横最前列へ運ばれ、12球団本塁打達成を決める今季1号ソロで0－2と点差が広がる。 DeNA先発・藤浪に対しスタメンは1番センター・岡林、2番セカンド・樋口、3番ライト・上林、4番ファースト・ボスラー、5番サード・板山、6番レフト・駿太、7番キャッチャー・宇佐見、8番ピッチャー・松葉、9番ショート・土田の左打者9人で組み、樋口は5月23日・阪神戦（バンテリンドーム）、駿太は3月30日・DeNA戦（横浜）以来の先発出場。 打線は初回、1死から樋口が藤浪の直球を右前へ19打席目でプロ初安打を放つと、今季5個目の盗塁も決めたが無得点。それでも2点差に開いた2回裏、板山、駿太の連打で無死一、三塁と好機を作ると、宇佐見の遊ゴロ間に本塁に生還し1－2の1点差に迫る。 松葉は3回2死から2番・桑原に中前安打も佐野を中飛に打ち取ると、4回は先頭の宮﨑、ビシエドの連打で無死一、二塁も京田を空振り三振に斬るなど無失点に抑える。その裏、先頭のボスラーが四球を選ぶと暴投間に二塁へ。1死から駿太が投内安打で一、三塁と好機を広げたが、宇佐見が三ゴロ併殺打。 5回の松葉は1死から蝦名に死球、桑原に四球を与え一、二塁も佐野を遊飛、宮﨑を二ゴロでピンチを凌ぐ。その裏、先頭の松葉が中前安打、9番・土田が空振り三振で1死。捕逸間に二塁に進むも岡林、樋口がフライアウト。 松葉が6回、ビシエドからの下位打線をこの試合初めて三人で退ける。するとその裏、先頭の上林がDeNA2番手・中川の初球の直球を捉えると打球は右翼スタンドへ。2試合ぶりとなる今季14号ソロで2－2と試合を振り出しに戻す。 松葉は7回もマウンドへ。だが2死から蝦名に2打席連続となる死球を与え代わった2番手・藤嶋が桑原を初球で三ゴロに抑えた。松葉は6回2/3、106球、被安打6（本塁打1）、奪三振3、与四球1、与死球2、2失点（自責2）だった。 その裏DeNA3番手・宮城に対し、2死から土田の代打・山本、岡林の連打、樋口の代打・細川が四球を選び満塁とすると、上林の打席で1ストライクから2球目カーブが大きく後逸。その間に二者生還し、4－2と一気に逆転に成功。 だが8回表、先頭の佐野が左前安打、1死からビシエドの右前安打に代走・三森が二盗を決め二、三塁のピンチを招く。戸柱を三ゴロで2死も林の右前適時打で4－4、2点リードを守れず。代わった4番手・齋藤が2死一塁で代打・筒香を一ゴロに抑え逆転は許さなかったがその裏、DeNA4番手・伊勢に対し1死から板山が中前安打も無得点。 9回は5番手・松山が佐野から空振り三振を奪うなどきっちり三人で抑える。しかしその裏DeNA5番手・森原の前に打線もわずか7球で凡退し、延長戦へ。 10回表、6番手・メヒアが先頭の宮﨑に四球、犠打を決められ1死二塁。戸柱を空振り三振で2死も、林を申告敬遠で一、二塁としたが、代打・石上を投ゴロに打ち取り6試合連続無失点。その裏、DeNA6番手・佐々木に対し先頭の途中出場・加藤匠が中前安打、上林が初球で犠打を決め1死二塁。ボスラーの申告敬遠、板山の中前安打で満塁も駿太、代打・チェイビスが連続空振り三振でサヨナラ機を逃す。 11回表は7番手・梅野が登板し、代打・梶原、蝦名を連続三振、桑原を三邪直に抑える。その裏、DeNA7番手・佐々木に対し1死から山本が右前安打も岡林が左飛、加藤匠が空振り三振で無得点に終わっていた。