日本オープン45年ぶりのレフティ王者!細野勇策のドライバーショットをAIで分析 (1/2)

スウィング動画をAIによる3D解析技術でデータ化できる、コーチ専用のゴルフスウィング解析アプリ「スポーツボックスAI」。このアプリを活用しているゴルフコーチ・北野達郎氏に、日本オープンで羽川豊氏以来のレフティ優勝を成し遂げた細野勇策のスウィングを解説してもらった。

細野勇策(撮影/姉崎正)

こんにちは。SPORTSBOX AI 日本アンバサダーの北野達郎です。今回は国内男子ツアー「日本オープン」で、羽川豊氏以来のレフティ優勝を成し遂げた細野勇策選手(以下、細野選手)の後方からのドライバースウィングをスポーツボックスAIのデータと共に解説させていただきます。

今大会の細野選手はフェアウェイキープ率が73.214%で4位タイ、パーオン率が77.778%で1位、パーキープ率が86.111%で7位タイ、平均パット数が1.6429で2位と、ティーショットからパッティングにいたるまで、総合的に安定したプレーが光りました。

そんな細野選手のスウィングの特徴から、今回は以下の2点を取り上げます。

➀胸の回転と両手の位置が深いトップ➁胸の側屈と回転が多いインパクトは、キャメロン・ヤングにそっくり⁉︎

では、詳しく解説していきます。

胸の回転と両手の位置が深いトップ

まずはアドレスとトップを後方から比較してみましょう。細野選手はアドレスの前傾をやや浅めに構えるのが特徴的です。「Chest Bend」は、胸の前屈と伸展を表します(プラスになるほど胸は前屈、マイナスになるほど胸は伸展。以下、胸の前屈)。

細野選手のアドレスでの胸の前屈は、プラス19°です。スポーツボックスAIが独自で調査した、アドレスでの胸の前屈の海外男子ツアーレンジは、プラス34°〜プラス45°ですので、プラス19°の細野選手はアドレスでの胸の前屈が浅く、やや棒立ち気味に構えるタイプであることがわかります。

後方アングルからのアドレスとトップの比較/棒立ち気味のアドレスから、ややフラットなトップが特徴的だ

この胸の前屈が浅めのアドレスを取ると、トップの位置はフラットになりやすい傾向があります。トップの位置で注目したいのは両手の位置と胸の回転です。「Hand Thrust」は、両手がアドレスの位置から前後にどれだけ移動したか? の距離を表します(マイナスは背中側に、プラスはボール側に、アドレスの位置を0とします。以下、両手の深さ)。

細野選手の両手の深さのデータは、トップでマイナス55.8cmです。この両手の深さは海外男子ツアーレンジのマイナス32cm~マイナス50.8cmと比べると、細野選手はトップでの両手の位置が非常に深いタイプであることがわかります。

そして「Chest Turn」は、胸が左右にどれだけ回転したか? の角度を表します(マイナスはバックスウィング方向、プラスはフォロースルー方向。両足首のラインと平行の状態を0°とします)。

この胸の回転が浅く、両手の位置だけが深いトップの場合は、体の正面から両手が外れてしまうので、いわゆる「手で作ったトップ」になりやすいのですが、細野選手のトップの胸の回転はマイナス99°で、充分な胸の回転もあります。もし「両手の位置は深いけど飛距離が出ない」とお悩みの方は、細野選手のように「胸の回転も深いトップ」を取れるようにすると良いでしょう。

胸の側屈と回転が多いインパクトは、キャメロン・ヤングにそっくり⁉︎

そして、インパクトを見てみましょう。細野選手のインパクトで特徴的なのは、胸の側屈と回転がともに多い点です。「Chest Side Bend」は、胸の側屈角度を表します(マイナスは前方の肩が下がり、プラスは後方の肩が下がる。細野選手はレフティなので、プラスは左に下がる。※右打ちのヤングは逆に右に下がる)。

細野選手のインパクトでの胸の側屈はプラス45°で、海外男子ツアーレンジの28°~36°と比較すると、側屈が非常に多いことがわかります。これはトップに比べてインパクトのほうが頭の位置が低いこととも関連していますね。

インパクト。胸の側屈と回転ともに非常に多い。

また、インパクトでの胸の回転もプラス47°と、海外男子ツアーレンジの26°~34°と比較すると非常に多いことがわかります。

胸の側屈はインパクトにかけて多くなるほど、スウィング軌道はインサイドアウトになります。元々トップがフラットな細野選手が胸の側屈を増やすと、通常はさらにインサイドアウト軌道になりますが、細野選手は胸の回転も増やすことで、過度なインサイドアウト軌道を防ぎ、なおかつアドレスより前傾を深く保ったインパクトを実現しています。

ヤング(左)と細野選手(右)の比較/両者とも胸の側屈と回転がともに非常に多い

細野選手はキャメロン・ヤングをスウィングのお手本としているそうですが、インパクトでの胸の側屈と回転の多さは、まさにヤングによく似ていますね!

今回は、細野勇策選手の後方からのドライバースウィングを解説させていただきました。初優勝から日本タイトル同年優勝は、同じレフティのレジェンド・羽川豊氏が1981年「日本オープン」と「日本シリーズ」で達成して以来45年ぶりの快挙で、来年のマスターズと、全英オープンの出場権を手にした細野選手。このまま国内男子ツアー初の年間王者なるか⁉︎ シーズン終盤戦に注目しましょう!


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3年連続年間王者のジョン・ラームのLIVゴルフ離脱が決定。同リーグはさらなる窮地に追い込まれている。

LIVゴルフの離脱が決定したジョン・ラーム

来季以降のリーグ継続を実現するため再建型倒産手続きチャプター11を申請したLIVゴルフだが、第一関門が直近に迫っている。スコット・オニールCEOは投資機関(BCパートナーズ)からの資金投入を実現するため10月25日までに選手登録を確定させなければならないのだ。

だがジョン・ラームは早々に不参加を表明。同郷(スペイン)のデビッド・プージ、DPワールドツアーの「アルフレッド・ダンヒル・リンクス選手権」で優勝したばかりのエイドリアン・メロンクの離脱も確定的と米メディアは報じた。

パトリック・リードは年始にLIVゴルフを脱退しており、キャメロン・スミスやホアキン・ニーマンは明言こそ避けているが離脱の可能性が高い。

シニアのリチャード・ブランドはLIVゴルフ2.0への参加を表明した数少ない選手。「ほかにプレーする場所がない」というのが残留の理由だ。

LIVゴルフ勢の多くがDPワールドツアーへ移ろうとするなか、同ツアーのガイ・キニングスCEOはその動きにくぎを刺すような発言を行った。

「LIVゴルフの新体制に関与するいかなるゴルファーに対してもDPワールドツアーのメンバー資格取得を認めない。選手は選択を迫られることになる」と明言したのだ。

これまでは、LIVゴルフの選手がDPワールドツアーの出場資格を保持し、罰金や制裁を受けながらも(あるいは異議申し立てにより処分を一時保留にすることで)両ツアーを行き来することが可能だった。

だがツアー側は方針転換。厳罰化の検討を含め「ツアーに残るか、去るか」の二者択一を迫ることになる。例えばDPワールドツアーに参戦中の選手がLIVゴルフにスポット参戦した場合、ツアーはメンバー資格を取り消す措置を取り、さらに「ライダーカップ」の出場資格もなくなる。この影響を受ける選手は15人前後。来年の「ライダーカップ」出場を目指すティレル・ハットンはDPワールドツアーに参戦しなければメンバー入りが不可能なためLIVゴルフ離脱は確実と思われる。

※週刊ゴルフダイジェスト2026年11月3日号「バック9」より


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並みいるプロたちを抑えて2年連続でドラコン女王に輝いた現役女子高生アマの後藤あい選手。270ヤードを超える飛距離の彼女の使用シャフトは、なんと30g台の超軽量モデルなのだ! 今回は、週刊ゴルフダイジェスト11月3日号の内容の一部を、「みんなのゴルフダイジェスト」でもお届けする。

「昔からずっと軽くて軟らかいシャフトを使っています」(後藤あい選手)

国内女子ツアー「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」の2日目のプレー終了後には、毎年恒例のドラコン大会が開催されるが、穴井詩などの飛ばし屋プロたちを抑えて2年連続で女王に輝いたのが、女子高生でアマチュアの後藤あい選手だ。昨年はステップ・アップ・ツアーでも優勝を飾り、飛距離だけでなくプレーの実力も折り紙付き。そんな彼女だが、意外にも使用するドライバーのシャフトは「アッタススピード」という30g台のモデルというから驚きだ。

これが後藤あい選手が使用する超軽量シャフト「アッタススピード」

フレックス表記は「Feather(羽)」の「F」

●重量/36g●トルク/7.9度

●キックポイント/ミッド

「昔からずっと軽くて軟らかいシャフトを使っています」と後藤選手は言うが、“飛ばし屋=ハードスペック”という世の常識には当てはまらない選択だ。その理由を、彼女が小学3年生の頃から指導している石井雄二コーチに聞いてみた。

「それは彼女が小さい頃から意図的に“アンダースペック”のクラブしか使わせなかったからです。彼女は体が細くて小さかったのですが、キレのある動きはできていました。そのよさを失わないために必要だったのが、絶対にオーバースペックのクラブを使わせないことでした。アンダースペックのほうが道具に仕事をさせる打ち方を覚えられるんです。要するにシャフトをしならせて飛ばせる。究極にしなって末端が走るものといえばムチ。そのムチをコントロールするのは筋力ではなく技術。その技術を覚えるには仕事量の多いシャフトがベストなんです。アンダースペックであれば体への負担も軽く、けがもしにくいです」

これが今やツアーナンバー1の飛ばし屋、後藤あい選手が30g台のシャフトを使用する理由だ。

憧れの飛ばし屋プロのシャフトを我々が使用するのはハードすぎて難しいことが多いが、30g台の超軽量シャフトであれば、試さない理由はないだろう。

皆吉愛寿香もこのシャフトにしたら飛距離が7ヤード伸びた!

皆吉愛寿香

2025年▶226.0Y/2026年▶233.94Y

昨年、ある試合で後藤あい選手と同じ組になり、彼女の飛距離を目の当たりにした皆吉は、その使用シャフトにも注目して今年から自分も取り入れた。すると平均飛距離が7ヤード伸び、ツアーで自身最高の2位という成績もゲット。

※週刊ゴルフダイジェスト11月3日号「30g台の超軽量シャフトはアマチュアにもいいのか?」より

PHOTO/Yasuo Masuda、Shinji Osawa THANKS/クレアゴルフフィールド

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前編では、2年連続ドラコン女王の後藤あいが「30g台の超軽量シャフト」を使用し、筋力ではなく技術でムチのようにしならせて270ヤード超の飛距離を生み出している事実を紹介した。しかし、「いくら女子高生が飛ばしているからといって、体力やスウィングの違う一般アマチュアやシニア世代が打ったら、シャフトが暴れてミートできないのでは?」と疑うゴルファーは少なくないだろう。

では、この30g台の超軽量シャフトを我々アマチュアが手にしたとき、実際の飛距離や弾道にはどのような化学反応が起きるのか? そして、暴れさせずに芯でとらえるための決定的なスウィングのポイントとは一体どういうものなのか?

後編では、ヘッドスピード34m/sのアマチュアが実際に試打して「14ヤードの飛距離アップ」を記録した驚愕のデータと、超軽量シャフトを完璧に打ちこなすためのスウィングのコツを公開!


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スウィング動画をAIによる3D解析技術でデータ化できる、コーチ専用のゴルフスウィング解析アプリ「スポーツボックスAI」。このアプリを活用しているゴルフコーチ・北野達郎氏に、日本オープンで羽川豊氏以来のレフティ優勝を成し遂げた細野勇策のスウィングを解説してもらった。

細野勇策(撮影/姉崎正)

こんにちは。SPORTSBOX AI 日本アンバサダーの北野達郎です。今回は国内男子ツアー「日本オープン」で、羽川豊氏以来のレフティ優勝を成し遂げた細野勇策選手(以下、細野選手)の後方からのドライバースウィングをスポーツボックスAIのデータと共に解説させていただきます。

今大会の細野選手はフェアウェイキープ率が73.214%で4位タイ、パーオン率が77.778%で1位、パーキープ率が86.111%で7位タイ、平均パット数が1.6429で2位と、ティーショットからパッティングにいたるまで、総合的に安定したプレーが光りました。

そんな細野選手のスウィングの特徴から、今回は以下の2点を取り上げます。

➀胸の回転と両手の位置が深いトップ➁胸の側屈と回転が多いインパクトは、キャメロン・ヤングにそっくり⁉︎

では、詳しく解説していきます。

胸の回転と両手の位置が深いトップ

まずはアドレスとトップを後方から比較してみましょう。細野選手はアドレスの前傾をやや浅めに構えるのが特徴的です。「Chest Bend」は、胸の前屈と伸展を表します(プラスになるほど胸は前屈、マイナスになるほど胸は伸展。以下、胸の前屈)。

細野選手のアドレスでの胸の前屈は、プラス19°です。スポーツボックスAIが独自で調査した、アドレスでの胸の前屈の海外男子ツアーレンジは、プラス34°〜プラス45°ですので、プラス19°の細野選手はアドレスでの胸の前屈が浅く、やや棒立ち気味に構えるタイプであることがわかります。

後方アングルからのアドレスとトップの比較/棒立ち気味のアドレスから、ややフラットなトップが特徴的だ

この胸の前屈が浅めのアドレスを取ると、トップの位置はフラットになりやすい傾向があります。トップの位置で注目したいのは両手の位置と胸の回転です。「Hand Thrust」は、両手がアドレスの位置から前後にどれだけ移動したか? の距離を表します(マイナスは背中側に、プラスはボール側に、アドレスの位置を0とします。以下、両手の深さ)。

細野選手の両手の深さのデータは、トップでマイナス55.8cmです。この両手の深さは海外男子ツアーレンジのマイナス32cm~マイナス50.8cmと比べると、細野選手はトップでの両手の位置が非常に深いタイプであることがわかります。

そして「Chest Turn」は、胸が左右にどれだけ回転したか? の角度を表します(マイナスはバックスウィング方向、プラスはフォロースルー方向。両足首のラインと平行の状態を0°とします)。

この胸の回転が浅く、両手の位置だけが深いトップの場合は、体の正面から両手が外れてしまうので、いわゆる「手で作ったトップ」になりやすいのですが、細野選手のトップの胸の回転はマイナス99°で、充分な胸の回転もあります。もし「両手の位置は深いけど飛距離が出ない」とお悩みの方は、細野選手のように「胸の回転も深いトップ」を取れるようにすると良いでしょう。

胸の側屈と回転が多いインパクトは、キャメロン・ヤングにそっくり⁉︎

そして、インパクトを見てみましょう。細野選手のインパクトで特徴的なのは、胸の側屈と回転がともに多い点です。「Chest Side Bend」は、胸の側屈角度を表します(マイナスは前方の肩が下がり、プラスは後方の肩が下がる。細野選手はレフティなので、プラスは左に下がる。※右打ちのヤングは逆に右に下がる)。

細野選手のインパクトでの胸の側屈はプラス45°で、海外男子ツアーレンジの28°~36°と比較すると、側屈が非常に多いことがわかります。これはトップに比べてインパクトのほうが頭の位置が低いこととも関連していますね。

インパクト。胸の側屈と回転ともに非常に多い。

また、インパクトでの胸の回転もプラス47°と、海外男子ツアーレンジの26°~34°と比較すると非常に多いことがわかります。

胸の側屈はインパクトにかけて多くなるほど、スウィング軌道はインサイドアウトになります。元々トップがフラットな細野選手が胸の側屈を増やすと、通常はさらにインサイドアウト軌道になりますが、細野選手は胸の回転も増やすことで、過度なインサイドアウト軌道を防ぎ、なおかつアドレスより前傾を深く保ったインパクトを実現しています。

ヤング(左)と細野選手(右)の比較/両者とも胸の側屈と回転がともに非常に多い

細野選手はキャメロン・ヤングをスウィングのお手本としているそうですが、インパクトでの胸の側屈と回転の多さは、まさにヤングによく似ていますね!

今回は、細野勇策選手の後方からのドライバースウィングを解説させていただきました。初優勝から日本タイトル同年優勝は、同じレフティのレジェンド・羽川豊氏が1981年「日本オープン」と「日本シリーズ」で達成して以来45年ぶりの快挙で、来年のマスターズと、全英オープンの出場権を手にした細野選手。このまま国内男子ツアー初の年間王者なるか⁉︎ シーズン終盤戦に注目しましょう!


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30ヤード以内のアプローチで距離感を合わせるために大切な「肩を縦回転させるコツ」を、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが試してみた!

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。スコアを作るのはやっぱりグリーン周りです。グリーンに乗らなかった時にいかに寄せるかでスコアは変わってきます。月刊ゴルフダイジェスト11月号の連載「読者記者がゆく。」に「30ヤードくらいがいつもショートする」というお悩み相談がありました。僕も同じような悩みがあるので、一体どうすれば解決できるのか、記事でのアドバイスを実際に試してみることにしました。

月刊ゴルフダイジェスト2026年11月号で特集されていた「30ヤード以内のアプローチのコツ」を実践!

この記事では30ヤード以内でのアプローチで距離感を合わせるのが苦手で、思ったよりもボールが上がってしまってショートすることが多いという悩みを相談されていました。指導をしてくれている中島孝之プロによると、フェースを開いた状態でインからクラブが下りてくるので、ヘッドがボールの下をくぐってしまっているのが原因ということです。テークバックでヘッドが背中側に(インサイドに)上がってしまっているためにダウンスウィングの軌道がイン・アウトになるんですね。つまり、肩が横回転してしまっているのでヘッドがインサイドに上がってしまうということなんです。ですから肩を縦回転させれば入射角が適度に鋭角になるので、しっかりとボールをとらえられるようになるということです。

(左)肩が横回転してインサイドに上がってしまうとヘッドがボールの下をくぐってしまう。(右)肩を縦回転させれば入射角が適度に鋭角になる

肩を縦回転させるにはテークバックでグリップエンドをボールに向けてクラブを上げるのがいいそうです。それを分かりやすくするためにはクラブとアライメントスティックや、もう1本のクラブを一緒に持ち、シャフトを延長して持ちます。そしてそのままテークバックをして延長したシャフトの先がボールに向くように意識して上げます。そうすることで肩が縦に回転し、ヘッドを過度にインサイドに引くことがなくなります。

右のように延長したシャフトがボールを向くように上げると肩が縦回転する感覚がわかる

やってみましたが、延長したシャフトがボールを向くようにクラブを上げると、かなり肩が縦回転する感じがして驚きます。僕もこの相談者の方と同じように、結構テークバックをインサイドに引きがちなので余計にそう感じるのだと思いますが。

ボールを打ってみると、確かに今までよりもしっかりと厚い当たりになる感じがします。フェースにしっかりと乗って押し込めるような感じですね。

また、この練習方法だとインパクト以降に左手首を甲側に折ってしまう動きができないので、手首ですくってしまうような動きにならないところもとてもいいと思いました。体をしっかりと回していかないと延長したシャフトが体に当たってしまうんですよ。この練習をすればクラブ軌道も良くなるし、手打ちにならないので、とてもいい練習だと思いました。

延長したシャフトがボールを向くように上げると肩が縦回転して厚い当たりになる感じがします。フォローでしっかりと体を回す感覚もわかります

コックをインパクトまでキープするイメージを持ってみよう

そしてもうひとつ、手首を使って打たないように、テークバックでできたコックをインパクトまでキープするようなイメージが大事だそうです。実際にはリリースが起こるわけですが、そのイメージで打つと、しっかりボールをつぶす感覚が出て飛距離が安定するということです。

テークバックでできたコックをインパクトまでキープする

これもやってみましたが、確かにボールをつぶすような感覚があります。カツっといい音がするインパクトになりやすいので、距離感も安定しそうです。リリースが早いとボールの手前にヘッドが落ちてダフってしまうので、そういうミスが多い人は特に気をつけるといいんじゃないでしょうか。

今回、肩を縦に回す練習をやってみましたが、しっかりとインパクトができるようになり、ボールが前にいく感じがしました。インサイドに引いて打つとフェースの上を少し滑ってしまい、ショートすることがあったのですが、それがなくなりそうだと思いました。同じような悩みの人はぜひ試してみてはいかがでしょうか。

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  3. インド選手権を制し年間王者レース現在1位! ラームを凌ぐスペインの逸材エウヘニオ・チャカラってどんな選手?【欧州男子ツアー】

DPワールドツアーのDPワールド・インド選手権でスペインの26歳エウヘニオ・チャカラが今季3勝目を飾った。ディフェンディングチャンピオンのトミー・フリートウッド(5位タイ)に8打差、42位タイに終わったローリー・マキロイには17打差をつける圧巻のプレー。これで年間王者を争うレース・トゥ・ドバイのポイントランクは2月から首位を死守してきたパトリック・リードを抜きチャカラがトップに躍り出た。スペインの系譜を受け継ぐ彼はいったいどんな選手なのか?

内面の情熱を表すような鮮やかなオレンジ色のシャツ、帽子に収まりきらないカーリーヘア。母国のヒーロー、ジョン・ラームを凌ぐかもしれないといわれるチャカラは、ウィニングパットを沈めると両拳を握り締め右腕を天高く振り上げてガッツポーズ。日没サスペンデッドが続いた大会で「3日間朝4時起きで疲れた」といいながら「粘り強くプレーできたことを誇りに思います」と胸を張った。

ウィニングパットを沈めガッツポーズを決めるエウヘニオ・チャカラ

試合後のインタビューでは「この勝利を10日前に他界した祖父に捧げます。ゴルフに導いてくれた祖父のためにも絶対に勝ちたかった」と語り涙ぐむシーンも。

リッキー・ファウラーの出身校オクラホマ州立大学在学中から将来を嘱望される存在だった。アマチュア世界ランキングは2位まで行ったが卒業後彼は意外な選択をする。PGAツアーではなくLIVゴルフでプレーすることを決断したのだ。当時彼はプロデビューしていきなりLIVへ行った選手として話題になった。

22年のデビューイヤーには早々にバンコク大会で優勝を飾ったが25年にLIVを離脱。その直後に主催者推薦で出場したヒーロー・インディアン・オープンで優勝を収め、DPワールドツアー本格参戦を果たす。

そして今季6月に2勝を挙げ、今回初優勝の地インドで3勝目を挙げた。前週足の指を骨折しながら強行出場した母国のナショナルオープン(スペインオープン)で2位タイに入ると、その大会で予選落ちしたリードとの差を詰め遂に逆転。ライダーカップのポイントランクも1位に浮上し「キャプテン推薦ではなく(自動出場枠)6つのうち1つに入って来年のライダーカップに自力で出る(初出場)ことが目標です。そのために努力を続け勝ち続けます」と宣言した。

LIV時代はセルヒオ・ガルシア率いる「ファイヤーボールズ」に所属していたチャカラ。LIVを離脱してからの軌跡は離脱組のなかでもっともスムーズなキャリアを歩んでいるように見える。

そんな彼はLIVを去る際『Today’s Golfer誌』のインタビューで、自身が抱いていた幻想について包み隠さず本音を打ち明けている。

「LIVで過ごした日々は人生で素晴らしい時期だったと思っています。多くのことを学び偉大な選手たちと一緒にプレーすることできました。でも別の経験もしたかった。もっと多くのトーナメントに出て毎週予選通過を懸けて戦い、目標に向かって競い合いたかったのです」

今後は「子供の頃からの夢だったPGAツアーの出場権を獲得したい」と語っていたが、年間王者にならなくてもポイントランクトップ10の資格で来季は念願のPGAツアー参戦が叶う。チャカラの未来は無限に広がっている。

写真/Getty Images

【動画】チャカラが最終日上がり3ホールで見せた各ショット【DPワールドツアー公式X】

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