ホンダがAstemoを子会社化、1523億円で日立から21%追加取得
ホンダの三部敏宏社長。10月29日、東京で開かれたジャパンモビリティショーで撮影(2025年 ロイター/Manami Yamada)
[東京 16日 ロイター] - ホンダ(7267.T), opens new tabは16日、自動車部品メーカーのAstemo(アステモ)を連結子会社化すると発表した。日立製作所(6501.T), opens new tabから21%を1523億円で追加取得し、出資比率を61%へ引き上げる。ソフトウエアに強いアステモとの連携を強化し、自動運転やSDV(機能や価値をソフトウェアで更新する車)の開発を加速。新規株式公開(IPO)を視野に入れる。
株式譲渡は2026年4月ー6月中の完了を予定。子会社化後の出資比率はホンダが61%、日立が19%、投資会社JICキャピタルグループが20%となる。
アステモは日立とホンダが21年、日立の子会社だった日立オートモティブシステムズと、ホンダが筆頭株主だったケーヒン、ショーワ、日信工業の系列部品メーカー4社を経営統合し、「日立アステモ」として誕生。23年にJICキャピタルが資本参加し、日立とホンダが40%ずつ出資する形となり、25年4月に「アステモ」ヘ社名変更した。アステモはホンダと日産自動車(7201.T), opens new tabとの協業でも中核を担っている。
日立は株主としてデジタル技術を中心にアステモの支援を続ける。売却資金は成長投資に振り向ける。
ホンダは連結業績への影響について精査中、日立は重要な影響はないとしている。
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