米スターバックスの「シュガーフリー」になぜ糖分が? 理由を聞いたら、ますます混乱した
「シュガーフリー(無糖)」と書かれていたら、糖分は入っていないと思いますよね…。
Starbucks(スターバックス)の一部のドリンクは、「シュガーフリー」と表示しながら、栄養成分表示には糖分が記載されています。
…シュガーとは?
この表示をめぐって、連邦裁判所で訴訟が提起されました。原告側は、かなりの量の糖分を含む飲み物を「シュガーフリー」とうたって販売し、消費者を誤解させていると主張しています。スターバックスは、この主張を否定しています。
公式サイトを検索すると、「Sugar-Free Caramel Protein Matcha(シュガーフリー・キャラメル・プロテイン・抹茶)」というドリンクがあります。20オンスサイズに含まれる糖分は21gです。
「Iced Sugar-Free Vanilla Protein Matcha(アイス・シュガーフリー・バニラ・プロテイン・抹茶)」も、24オンスサイズには17gの糖分が含まれると記載されています。
スターバックスが「シュガーフリー(無糖)」とうたう飲料商品の説明。画像下部の赤い丸印に糖分が表示されている。Image: Starbucks / GizmodoAP通信によると、訴訟を起こしたのは法律事務所のHagens Berman(ヘーゲンズ・バーマン)。カリフォルニア州、ワシントン州、ニューヨーク州の原告を代表しています。
同事務所の共同創設者は、単に糖分を控えたい人だけの問題ではないと説明しています。糖尿病の人などは、健康に悪影響が出るおそれもあるためです。
法律事務所のスティーブ・バーマン氏は、AP通信に次のように述べています。
消費者が砂糖を避ける理由はさまざまです。健康全般のため、糖尿病や血糖値の管理のため、あるいはほかの理由もあるでしょう。多くの人にとって、これほど明らかな誤表示は重大な問題です。
スタバに確認するも、かみ合わない説明
米Gizmodoがメールでコメントを求めたところ、スターバックスの広報担当者は、同社が消費者を欺いているという主張を否定し、次のように回答しています。
こうした主張には根拠がないと考えています。スターバックスは、プロテイン入りドリンク、シュガーフリーの選択肢、カスタマイズの内容、栄養成分について、一貫して明確に情報を提供してきました。商品発表、メニュー、販促資料、公式サイト、アプリを通じてお伝えしています。この件については、断固として争う方針です。
さらに、米Gizmodoがなぜ糖分を含むドリンクを「シュガーフリー」と表示できるのか電話で尋ねると、広報担当者はサイトに記載された糖分は「ミルクのプロテインブーストに由来します。ドリンクに砂糖は加えておらず、シュガーフリーのフレーバーを使っています」と説明しました。
意味がよくわからないのでもう少し詳しく聞いてみると、「ミルクはプロテインドリンクの一部です」との回答を得ました。
通話の最後に担当者の名前を確認しようとすると、その段階になってから、会話は「公表を前提にした取材(on-the-record)」ではなかったと言い始めました。先方は「発言者を特定しない条件での取材(on background)」、つまりオフレコだったと主張しましたが、米Gizmodoはその条件に同意していません。
担当者は、私たちの混乱を解消するために追加情報をメールで送ると話しました。届いたのは2025年9月の商品発表へのリンクでした。早速読んでみたものの、やはりすっきりしません。
当時の商品説明には、「砂糖を加えず、味にも妥協しません。スターバックスのProtein-boosted Milkは、クリーミーな乳脂肪分2%のミルクに、風味を加えていないプロテインパウダーをブレンドします。スターバックスのバリスタが毎日、作りたてを用意します」と書かれています。
引き続き何を言っているのかよくわかりませんが、砂糖は加えていないけど、ミルクのプロテインブーストに「何かしらの糖分」が入っているってことですかね。
「砂糖を加えない」と「糖分ゼロ」は別
推測ですが、スターバックスは「加えた砂糖」と「ミルクにもともと含まれる糖分」を区別しようとしているのでしょう。
だったら、ハッキリそう説明してくれればいいのではないでしょうか。広報担当者から、その説明はありませんでした。私たちは、広報担当者が何を伝えたかったのか、理解しようと最善を尽くしているところです。
「シュガーフリー」という表示から期待するのは、栄養成分表示でも糖分が0gになっているドリンクです。一方、多くのジュースは、天然由来の糖分がかなり多くても、「砂糖は加えていません」と表示しています。
たとえば、Ocean Spray(オーシャンスプレー)がゼロシュガーとうたうクランベリージュースは、「砂糖を加えていません」と明記しています。栄養成分表示でも糖分は0gになっています。
同じOcean Sprayのゼロシュガーではないクランベリージュースにも「砂糖は加えていません」と書かれていますが、こちらの栄養成分表示には「糖分29g」と記載されています。
砂糖、糖分、糖質、糖類。わかりにくくしようとしているとしか思えないんですけど…。