対イラン軍事作戦の目的達成、ホルムズ開放は「防衛作戦」=米国務長官(ロイター)
Steve Holland [ワシントン 5日 ロイター] - - ルビオ米国務長官は5日の記者会見で、米軍の対イラン軍事作戦について、濃縮ウランの確保がまだ実現していないにもかかわらず、目的を達成したと主張した。ホルムズ海峡での石油輸送の安全確保に向けた取り組みは当初の作戦とは別の小規模な防衛作戦だと位置づけた。 ルビオ氏の発言は、軍事行動を開始から60日以内に終了させることを義務付けた戦争権限法の規定にトランプ大統領が事実上違反しているとする議員らの批判をかわす狙いがあるとみられる。 イランとの戦争は2月28日にイスラエルと米国による空爆で始まった。トランプ氏は攻撃開始の48時間後に議会へ正式に通告したため、連邦議会の承認がないまま始めた戦争を巡る戦争権限法の下で、5月1日が60日間の期限となっていた。 ホワイトハウスは1日、「壮大な怒り作戦」の下での戦闘行為が終結したと宣言することでこの要件を回避し、ルビオ氏は記者会見でこの主張を強調した。 ルビオ氏は「壮大な怒り作戦は終結した。作戦の目的は達成した。新たな事態の発生を望んでいない。平和への道を選びたい。大統領が望んでいるのは合意だ」と述べた。 ホルムズ海峡の開放を目的とした新たな作戦「プロジェクト・フリーダム」については、当初の戦闘計画とは異なる、より小規模なものだと説明。防衛作戦だとし、米国は「攻撃を受けない限り」軍事行動には出ないと述べた。 この新たな作戦は、湾内に足止めされている船舶に乗船する87カ国の約2万3000人の苦しみを和らげることを目的としているとし、ホルムズ海峡で続く紛争により民間人の船員10人が死亡したことを明らかにした。 ルビオ氏は「彼らは孤立し、飢え、脆弱な状態にある。その結果、少なくとも10人の民間人の船員が死亡した」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。 海峡からの退避については、多数の船舶と連絡を取っているとした。これはヘグセス国防長官が先に述べた内容と一致する。 さらに、米軍がホルムズ海峡でイランの高速艇7隻を破壊したことも明らかにし、航行の自由を回復するため、同海峡の通航路の安全確保を継続するとも強調した。 一方、トランプ米政権のウィットコフ中東担当特使やトランプ氏の娘婿であるクシュナー氏が外交的解決に向けて精力的に取り組んでいるとも語り、軍事対応と並行して外交ルートも模索している姿勢を示した。イランは交渉のテーブルに着き、条件を受け入れなければならないとも述べた。 外交的解決には、イランが「地中深くに」埋蔵しているとされる核物質の問題を取り扱う必要があるとも指摘。「これは非常に複雑で高度に技術的な問題だ。しかし、イランが交渉に応じる用意のあるテーマとその範囲、および協議を有意義なものにするために、冒頭で示す用意のある譲歩について、非常に明確な外交的解決策が必要だ」とした。 また、中国がイランに対し、ホルムズ海峡での行動がイランを国際的に孤立させていることを伝えることを望んでいると述べた。トランプ大統領は、5月14日─15日に北京を訪問する予定となっている。