日本勢は開幕から15試合連続トップ10 馬場咲希も29位→10位に滑り込み
◇米国女子◇マイヤーLPGAクラシック for Simply Give 最終日(15日)◇ブライズフィールドCC(ミシガン州)◇6611yd(パー72)
総勢13人の米女子ツアーメンバーが戦う日本勢のトップ10入りが、今季開幕戦から15試合連続となった。1月の「ヒルトン・グランドバケーションズ トーナメント・オブ・チャンピオンズ」から始まり、10人が計29回のトップ10を重ねてきた。
ツアー全体でも、竹田麗央の6回はジーノ・ティティクル(タイ)、カルロタ・シガンダ(スペイン)と並んでトップ。西郷真央が5回、山下美夢有が4回、古江彩佳と岩井明愛が3回で続く。
今週は3日目を終えてトップ10不在の展開だったが、日本勢最上位の24位にいた岩井明愛が最終日に「65」をマークして通算12アンダー7位に浮上。4アンダー29位の馬場咲希も「65」で通算11アンダーに伸ばし、今季2回目のトップ10入りとなる10位に滑り込んだ。
予選落ちの危機にいた馬場は、2日目の最終18番(パー5)をイーグルで締めくくり辛くも決勝ラウンドに進出。尻上がりに調子を上げ、最終ラウンドは「難しいコースなので、チャンスについたところで獲っておかないと。ボギーがいつ来るか分からない」と慎重にホールを進め、ボギーなしの7バーディで今季の自己ベストスコアにつなげた。「ボギーは減らしたいと思っていたのですごくうれしい」。大きなピンチもなく走り切った喜びは、これからの練習へのモチベーションにもなる。
連続トップ10のほか、日本勢は今季すでに3勝をマークしている。3月「ブルーベイLPGA」で優勝した竹田、4月「シェブロン選手権」でツアー初タイトルをメジャーで飾った西郷、5月「リビエラマヤオープン」でルーキーVを遂げた岩井千怜と、その勢いは増すばかりだ。ほかに連続トップ10記録が続くのは米国勢のみになる。
昨季は下部エプソンツアーを主戦場にし、最終予選会(Qシリーズ)を突破してツアーメンバー入りしたプロ2年目の馬場も初優勝が待たれるが、「私のポジション的にはできるだけポイントを取っておかないと、というのがある」と地に足をつけて取り組んできた姿勢を貫くつもり。目下のターゲットとなる来季シード獲得に向けては、年間ポイントレース67位と獲得圏内(80位まで)にいる。「今週は最終日まで良かった。この経験はすごくいいものになる」と多くの収穫を得た一週間を振り返った。(ミシガン州ベルモント/石井操)
<日本勢の今季トップ10> ・ヒルトン・グランドバケーションズ/竹田(8位)
・ファウンダーズカップ/山下(4位)、勝みなみ(7位)
・ホンダLPGAタイランド/岩井明(2位)、竹田(9位) ・HSBC女子世界選手権/古江(2位)・ブルーベイLPGA/竹田(優勝)、古江(3位)、西郷(5位)、畑岡奈紗・山下(8位)
・フォード選手権/馬場(6位) ・Tモバイル マッチプレー/西郷(9位) ・JMイーグルLA選手権/岩井明(2位)、山下(3位)、畑岡(6位) ・シェブロン選手権/西郷(優勝) ・ブラックデザート選手権/竹田(5位) ・みずほアメリカズ・オープン/竹田(8位) ・リビエラマヤオープン/岩井千(優勝)、勝(9位)・全米女子オープン/竹田(2位)、西郷(4位)、渋野日向子(7位)
・ショップライトLPGAクラシック/古江(4位)、山下・西郷(5位)・マイヤーLPGAクラシック/岩井明(7位)、馬場(10位)