【新日本・NJC】海野翔太 フィンレーとの決勝に敗れ初タイトルに届かず 4・5両国大会で棚橋弘至と対戦へ

 新日本プロレス「NEW JAPAN CUP(NJC)」は20日長岡大会で決勝戦が行われ、海野翔太(27)は「バレットクラブ・ウォー・ドッグス(WD)」のデビッド・フィンレー(31)に敗れ初優勝はならなかった。

 今年に入り不振が続いた海野は2月大阪大会でグレート―O―カーンに敗れると、自らバリカンを手にして丸刈りに。NJCでは全身白のコスチュームに新調し、入場時のファンサービスと必殺技のデスライダーを封印。新技Secоnd Chapter(変型フィッシャーマンズバスター)で勝ち上がり、初優勝に王手をかけていた。

 互いに初優勝がかかった大一番が動いたのは20分過ぎだった。ラリアート合戦からハーフネルソンスープレックス3連発を決めた海野は、コーナーへのパワーボムを浴びながらもショットガンドロップキックからパワーボムを連発。さらにショートレンジラリアートからSecоnd Chapterを狙う。

 これを阻止され変型バスターでマットに叩きつけられたが、INTO OBLIVIONはカッターで切り返す。さらにフィンレーの突進にカウンターのニーを突き刺すと強烈なラリアートを発射した。

 しかし勝負を決めに行ったSecоnd ChapterをINTO OBLIVIONで切り返されると、パワーボムを連発される。海野もオーバーキルを丸め込みで返す粘りを見せたが、最後は切り返し合戦から一気にオーバーキルを浴びて力尽きた。

 バックステージに倒れこんだ海野は「黒パンだろうが白パンだろうが、昔だろうが今だろうが未来だろうが、俺は俺だ。海野翔太が海野翔太であり続けるだけだ。スタイルが変わって、そんなにうまくいくほど今の新日本プロレスは甘くないってことだ。デヴィ、お前は最高の兄貴だ。この悔しさは必ず、そう遠くない未来でやり返してやる。負けたから何だ。また初心を思い出して立ち上がり続けるだけだ」と敗戦の弁。するとそこに棚橋弘至が登場し「惜しかった。翔太、どんな新日本プロレスの未来を描いてる? それを俺に見せてくれ。両国で俺とやろう」と4月5日両国大会でのシングルマッチを要求された。

 右手を差し出す棚橋に対し海野は「お願いします」と返答しながらも、握手には応じることなく控室へ。再起をかけたNJCで頂点まであと一歩届かなかった海野に待ち受ける未来は、果たして――。

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