新型iMac(M6)触ってきた。2年ぶりのアップグレードで何が変わった?

Apple(アップル)が新たなM6チップを搭載したiMacを発表しました。

2024年に登場したM4搭載iMac以来約2年ぶりの新型です。見た目こそ大きく変わっていませんが、M6チップによる性能向上をはじめ、中身にはいくつものアップグレードが加わっています。

日本では価格が税込24万9800円からで、11月6日に発売されます。

米GIZMODOのKyle Barr記者がM6 iMacの実機に触れ、そのファーストインプレッションを伝えてくれています。

OLEDタッチスクリーンを搭載したMacBook Proが注目を集めるのは当然ですが、だからといって新しいM6 iMacを見逃すわけにはいきません。今年こそ大型OLEDディスプレイを搭載したiMacがくるか!?と期待していましたが、実現はしませんでした。うーん、残念。

それでも、現時点でわかっているM6チップの性能を考えると、今回のiMacは旧モデルから大幅に進化している可能性があります。そのあたりは十分に期待できそうですが…価格も気になるところです。

Photo: KYLE BARR / GIZMODO US

個人的にカラフルなPCが大好きです。

1500ドル以上もするPCを買うのなら、散らかったデスクの上でも存在感を放つようなデザインが欲しいものです。そしてAppleは、そんなデスクの上でもPCが1番目立つようにと望む数少ないメーカーのひとつでしょう。

最近ではLenovo(レノボ)のIdeaCentre AIOシリーズも鮮やかなカラーを採用しており、iMacに対抗できそうです。もっとも、最新のM6チップに匹敵する性能があるかは疑問ですが。

ただし、今回のM6 iMacに新色はありません。既存のカラーバリエーションも十分魅力的ですが、個人的には深みのある真っ赤なiMacが欲しかったなあ、と。デスクに置いたらきっと映えると思うんですよね。また、スタンドのデザインが刷新され、左右に回転できるようになることも期待していましたが、こちらも従来どおりでした。

Appleが用意したiMacの展示スペースには、新型のHomePod mini 2スピーカーが2台設置されていました。そのため、iMacで『テッド・ラッソ』を大音量で再生してみたものの、実際に聴いていたのはiMac本体のスピーカーではなく、HomePod mini 2の音だったのでした。

というわけで今回のハンズオンでは、iMacのスピーカーの音は確認できなかったわけです。アップルは内蔵する6スピーカーの音響性能について特に改善をアピールしていませんが、従来どおり十分な音質は期待できると思います。

デザインは前モデルを踏襲

Thunderbolt 4対応USB-Cを4つ使いたいなら、上位チップを選びましょう。Photo: KYLE BARR / GIZMODO US

新型iMacの外観は旧モデルとほとんど変わっていません。ディスプレイも従来と同じ24インチの4.5K Retinaディスプレイで、OLEDではなく液晶パネルを採用しています。

価格は、10コアCPUと10コアGPUのチップが24万9800円(税込)から。12コアCPUと12コアGPUの上位チップは28万9800円(税込)からとなっています。

また、ベースモデルのThunderbolt 4対応USB-Cは2つですが、上位チップモデルでは4つに増えます。

M6 Mac miniと同様に対応しているのはThunderbolt 4までで、より高速なThunderbolt 5は利用できません。Mac miniでは上位のM5 Proチップを選ぶことでThunderbolt 5を利用できますが、M6 iMacにはそうした選択肢はありません。

Photo: KYLE BARR / GIZMODO US

そのほかのデザインも基本的には従来どおりです。

ディスプレイ上部のベゼル中央には12MPの「センターフレーム」ウェブカメラが搭載され、薄型の本体左側にはヘッドホンジャックが配置されています。有線ヘッドホンを使う場合は、ケーブルの長さに少し余裕が必要になるかもしれません。

M6チップはどれだけ進化した?

Photo: KYLE BARR / GIZMODO US

M4 iMacも比較的小規模なアップデートでしたが、今回の新型iMacも注目すべきはM6チップです。10コアCPUと10コアGPUのチップがベースモデルとなり、12コアCPUと12コアGPUの上位チップへのオプションもあります。

どちらも十分な性能を発揮してくれると思います。が、今回のハンズオンやこれまでにほかのM6搭載Macを試してきた経験からすると、個人的には上位チップのほうが魅力的に感じます。

特に気になるのは、10コアCPUと10コアGPUを搭載したM4チップと、上位のM6チップでどれほど性能に差があるのかという点です。Appleによると、新しいM6チップはIntel搭載iMacと比べて最大18倍高速だといいます。

では、2024年のM4 iMacと比較するとどうでしょうか。

実際にM4 Mac miniとM6 Mac miniでいくつかのテストを行なったところ、一部のテストではM6のCPU性能が平均32%向上していました。GPU性能にも大幅な向上がみられました。

もちろん、これはMac miniでのテスト結果ではありますが、同じチップの性能差と考えると、M6 iMacもM4 iMacから大きな性能向上が期待できるのではないかと思います。

AIやゲーム性能にも期待

Photo: KYLE BARR / GIZMODO US

とはいえ、現時点ではまだ予測の域を出ません。現段階では、これまでの経験をもとに性能を推測することしかできませんでしたしね。

ただ、M6チップについては、最近登場したMac miniで十分に試す機会がありました。CPUやGPUのベンチマーク性能の高さに注目しがちですが、実際には日常の仕事を快適にこなせる、頼もしいパソコンでもあります。

さらに、中規模のAIモデルをオンデバイスで動かすだけの性能も備えています。いわゆる「エージェンティックAI」が普及しつつある現在、AIを自分の手元で動かし、どのように制御できるのかを理解する意味でも、こうしたローカルAIを試してみる価値はあるかもしれません。

M6 iMacには、このほかにもいくつかのアップグレードがあります。

Apple N1チップのおかげで、Wi-Fi 7とBluetooth 6に対応。イーサネットも従来の1Gbpsから2.5Gbpsへと高速化されています。ストレージの読み書き速度も、前世代と比べて最大2倍になるとされています。

もっとも、こうした性能の違いは展示会場で実機に触れただけではわかりません。実際に使い込んで確かめる必要があるでしょう。

Photo: KYLE BARR / GIZMODO US

こうした点もあって、私は14インチM6 MacBook Pro以上に、今回の新型iMacに魅力を感じています。

AppleはM5世代からGPUの各コアにNeural Acceleratorを搭載し、AI処理性能を大幅に向上させました。M6でもその進化は続いています。チップの世代が新しくなるたびにベンチマーク性能は向上しますが、その差が重要になるのは、実際に負荷の高いアプリを動かしたときです。

特に、iMacのネイティブ解像度である4480×2520ピクセルで動作するアプリでは、わずかな性能差もよりはっきりと感じられるでしょう。

今回、M6 iMacでゲーム『Mixtape』を数分間プレイしてみましたが、特に問題なく快適に動作しているようでした。ただし、『サイバーパンク2077』のような負荷の高いゲームがどれほど快適に動くのかについては、今後の検証が必要です。

それでも私は、AppleがいつかiMacをもっと特別な存在にしてくれる日を待っています。

新しいMacBook Proに採用されたPROLED XDRディスプレイをiMacにも搭載し、ディスプレイサイズを27インチに拡大、さらに高性能なチップまで積んでくれたら、私にとって理想のデスクトップになるでしょう。ディスプレイを搭載したMac Studioのようなものを想像するだけでわくわくしてしまいます。

新しいM6 iMacは11月6日発売です。

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