謎のロシア短波ラジオが暗号放送、「終末装置」との見方も(ニューズウィーク日本版)

「ブザー」の通常放送は1分あたり約25回繰り返されるブーンという単調なノイズだが、今回の放送ではロシア語による数字や人名、暗号文らしきものが読み上げられた。 SNSで拡散された64秒間の録音には、男性の声で「ニコライ、ジェーニャ、タチヤナ、イワン」と読み上げる音が記録されている。これらの頭文字「NZhTI」は、過去にも同局が使用されたことがある呼出符号だと、独立系メディア「メドゥーザ」は報じている。 その後「38、965、78、58、88、37」と数字が続き、「オリガ、タチヤナ、エレナ、レオニード」と読まれる。これらの頭文字「OTEL(ホテル)」は英単語を意識した暗号と見ることもできる。さらに「軟音記号、78、58、88、37」と続いた。軟音記号はロシア語アルファベットに存在する音を持たない記号で、直前の子音を軟化させる役割がある。 SNSユーザーの中には、これらの数字が「祖国から遠く離れた誰かに向けた座標」と推測する者もいた。核潜水艦への指令ではないかという憶測もあった。 今年5月にも「NZhTI」や「89905 BLEFOPUF 4097 5573」などの暗号が放送されたが、それはロシアのウラジーミル・プーチン大統領とアメリカのドナルド・トランプ大統領の電話会談直前だった。

ニューズウィーク日本版
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