『シャドバWB』新カードパックのカードを先行紹介 コントロールエルフ終盤戦における盤面制圧の鍵となるか

 スマホカードゲーム『Shadowverse: Worlds Beyond』。

 ランクマッチでは、第2弾「Infinity Evolved / インフィニティ・エボルヴ」の追加カードにより対戦環境にも大きな変化があり、また、「2Pick」といったコンテンツも追加されさらなる盛り上がりを見せている。それだけに、8月28日にリリースされる新カードパック「絶傑の継承者/ Heirs of the Omen」に期待を寄せている人も多いはずだ。

 今回は、「絶傑の継承者」にて登場する新たなカードの1枚を公開する。紹介するのは、エルフのゴールドカード《不殺の団結者》(読み:ふさつのだんけつしゃ)だ。

進化前
進化後

クラス:エルフ カードの分類:フォロワー レアリティ:ゴールド タイプ:- 攻撃力/体力:4/6 能力:これが場に出たとき、これのコピー1枚を自分の場に出す。それは-0/-1する。 【突進】

【守護】

 基本性能は、コスト9、攻撃力4、体力6のフォロワー。【突進】と【守護】に加え「このカードが場に出たとき、-0/-1された自身のコピー1体を自分の場に出す」効果を持っている。

 【ファンファーレ】効果ではないため、コピーとして場に出た《不殺の団結者》からもコピーを出す効果が発動する(場になにもいない状態で出した場合、4/6、4/5、4/4、4/3、4/2の5体が並ぶ)。盤面に最大5体の【突進】&【守護】持ちのフォロワーが並ぶことになるので、ロイヤルの《煌刃の勇者・アマリア》のエルフ版とも言うべき働きが期待できるだろう。フォロワーの体力管理をしながら突進で盤面を処理できれば、ロイヤルの《レヴィオンの迅雷・アルベール》やネメシスの《プロシードハート・オーキス》など他クラスの強力なフィニッシャーであってもこちらのリーダーを攻撃し辛いような、非常に防御力が高い盤面をつくることができるので、返しの自ターンでフィニッシャーを繰り出すお膳立てとしては優秀なカードといえる。

 となれば、《不殺の団結者》の後に出すフィニッシャーが重要となる。現在のエルフは、《殺戮のリノセウス》をフィニッシャーとして使用する「リノセウスエルフ」が環境上位に君臨している。「リノセウスエルフ」は、《不殺の団結者》を使用できる後攻8ターン、先行9ターン目には《殺戮のリノセウス》を絡めたコンボでワンターンキルを狙いたい。《不殺の団結者》で耐えてから《殺戮のリノセウス》を投げるという使い方もなくはないが、このカードがより活躍できるのは、既存のデッキタイプではなく、相手の動きに対応しつつ戦う「コントロールエルフ」のようなデッキになるのではないか。

 エルフには、《豊麗なるローズクイーン》というロングゲーム向けのフィニッシャーや、《フロストクリスタリア・エリン》など、耐久に向いたカードも何枚か存在するが、《殺戮のリノセウス》を絡めたコンボでワンターンキルを狙う動きに比べて、カードプール・パワー共に足りていないというのが現状だ。

 そのため、「絶傑の継承者」で登場する他のエルフの新カードには注目したい。《豊麗なるローズクイーン》以上の性能を持ったロングゲーム向けの新たなフィニッシャーや、《豊麗なるローズクイーン》に難なく繋げられる(=《薔薇の閃撃》になる手札の1コストを切らさないような)強力なカードが追加されれば、《不殺の団結者》のスペックをフルに活かせるはずだ。

 ちなみに、筆者はエルフを前作・今作と使い続けているが、新旧共に「リノセウス」は環境に【守護】フォロワーがどれだけいるかに大きく左右されてしまう傾向にある。実際、「Infinity Evolved / インフィニティ・エボルヴ」環境初期で天敵の「守護ビショップ」が流行していた時は環境中位~下位に位置していた。そのため、新環境で他のクラスのカードに強力な【守護】フォロワーが追加されるかも気になるところだ。

 と、《不殺の団結者》について語るはずが、いつの間にか《殺戮のリノセウス》の話題になってしまったが、実際《殺戮のリノセウス》以外の強力な勝ち筋がないというのは現状のエルフの問題点であることは間違いない。《不殺の団結者》のカードパワーは非常に高いため、エルフの新たな構築の誕生には期待したいところだ。

 「絶傑の継承者/ Heirs of the Omen」では、77枚のカードと、豪華なアイテムと交換できる「エクスチェンジチケット」2枚、そしてカードパックポイントを消費して獲得できる、特別なアニメーションの「フルアートカード」2枚が追加されるという。

 前作では「絶傑」の名を冠するカードはどれも、一風変わった効果を持っていた印象がある。そのため、今回紹介した《不殺の団結者》を含め、新たなカードやデッキがどう活躍し、どのように環境が推移していくかは今から楽しみだ。

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