お手軽本格ハクスラARPG『The Slormancer』正式リリースで「売上20万本突破」の絶好調。日本語にもついに対応、多彩な強化で奥深いビルドが楽しめるハクスラ

パブリッシャーのAbiding BridgeとデベロッパーのSlormite Studiosは5月14日、『The Slormancer』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作は多くのプレイヤーを集めており、開発元も想定以上の売れ行きと喜びの声を伝えている。

『The Slormancer』はステージ攻略型のハクスラアクションRPGだ。舞台となる世界はスローマンサー(Slormancer)と呼ばれる邪悪な魔術師に侵略を受け、主人公が住む町の住民もほぼ全員が消されてしまう。プレイヤーはスローマンサーを倒すため、住民たちを救出しつつ冒険をおこなっていく。

ゲームプレイは拠点となる街からステージを選んで出撃するかたちで進行。ステージを進めると住民が解放されていき、さまざまな機能がアンロック。町の施設やキャラの強化要素などが解禁されていく。プレイアブルキャラは騎士・女猟師・魔導士の3キャラが存在し、それぞれに3つの専門職が用意されている。また習得するスキルはさまざまな追加効果を付与して、強化していくことが可能。ユニークなビルドを構築することができる。

また本作の装備品は、武器と防具でシステムが大きく異なる。防具はいわゆるハクスラ作品らしいシステムとなっており、レアリティの違いが存在。ランダムで特性が変化するため、ビルドにあった装備を探していくことになる。一方の武器は、すべてがユニーク装備という扱いだ。それぞれが固定の特殊効果を保有しており、使い込んでいくことで攻撃力や効果量が成長する。入手した武器は図鑑に登録され、いつでも持ち変えることが可能。個性豊かな武器を集めつつ、お気に入りの一品を長く使うこともできるシステムとなっている。

本作は2021年よりSteamにて早期アクセス配信が開始されていた作品だ。ユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約4700件中81%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。さまざまな強化要素が用意されているビルド構築の奥深さや、ユニーク武器のバラエティなどが好評を得ている。

また本作はステージクリア型で、1つのステージはそれほど長くない。一般的なハクスラ作品とはプレイ感覚が異なるとして不評を寄せる声も見られるが、短いプレイ時間でも遊びやすいとして評価している意見も散見される。また全体としてドット絵を活用した愛嬌のあるグラフィックや、ユーモアが練り込まれたストーリーは好評だ。また日本語ユーザーからは、ジョークなども丁寧に違和感なく訳されているとして、翻訳の品質を評価する声も寄せられている。

そんな本作が約4年の早期アクセス期間を経て、5月14日に正式リリースされた。バージョン1.0では新たに日本語を含む4つの言語に対応がなされたほか、ついにラスボスが実装。ゲームの区切りとなるクリアが導入された。またレベルキャップが100に拡大され、120個のレジェンダリーアイテムやエンドコンテンツが追加されるなど、やり込み要素も新たに実装されている。

正式リリースを受けて本作の同時接続プレイヤー数は大きな伸びを見せており、ピーク時にはこれまでの最高記録を大きく更新する約7000人を記録(SteamDB)。小規模デベロッパーの作品としてはかなりの賑わいを見せている。また開発元は公式Xアカウントにて、これまでの累計販売本数が20万本を突破したと発表。「本当にすごい!(This is absolutely wild!)」と喜びの声を伝えている。

Over 200,000 players have been out there hunting for The Slormancer these past few years!Honestly, we thought it’d just be our friends playing (and maybe not even all of them).

This is absolutely wild! Thank you all! ❤️ pic.twitter.com/grEdbEJrO4

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