ホンダ「CB1000GT」解説|スポーツネイキッドのパフォーマンスとツアラーの快適性を融合させたハイパフォーマンスツアラー (1/3)
CBR直系の4気筒エンジンと最新の電子制御を融合し、速さと快適さを極めた新世代ハイパフォーマンスツアラー「CB1000GT」。海外で先行発表され、国内導入が期待される一台。モーターサイクルショーでも実車展示されているモデルの気になる全貌をチェックだ!文:オートバイ編集部 写真:南 孝幸▶▶▶写真はこちら|ホンダ「CB1000GT」(市販予定車)
Honda CB1000GT 海外仕様車
総排気量:1000cc エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:825mm
車両重量:229kg
カラーは「グランプリレッド」
国内導入・発売が待ち遠しいスポーツツアラー
EICMA2025(ミラノショー)で世界初公開されたホンダの新型モデル「CB1000GT」。その開発テーマには「Faster. More Distance. More Comfort.」(より速く、より遠くまで、より快適に)という、次世代ツアラーに求められる理想が掲げられた。高速巡航からワインディングに至るまで、あらゆる道でプレミアムな走りを楽しめる新世代スポーツツアラーとして、その性能と機能は極めて高い次元で構築されている。
スタイリングは、イタリアと日本のデザイン拠点による共同開発によって誕生しており、ツアラーとしての高度な機能性を鋭い造形で見事に表現した。CFD(数値流体力学)解析を駆使して設計された鋭利なフェアリングを備えることで、高速域における優れた走行安定性と圧倒的な静粛性を高いレベルで両立。シャープなラインを描くフロントカウルや、力強く張り出した一体型のシュラウドは、まさに「速さ」と「快適」を極めた機能美の象徴といえるだろう。
また、利便性にも徹底してこだわっており、片手で5段階の調整が可能な可変スクリーンには、透明性や耐候性に優れた植物由来のプラスチック素材「デュラビオ」を採用。最新モデルらしい環境への配慮も抜かりなく、持続可能なモノづくりの姿勢を打ち出されている。
心臓部には、2024年に登場したストリートファイタースタイルのCB1000ホーネット譲りとなる水冷並列4気筒DOHCエンジンが搭載される。ホンダが誇るスーパースポーツモデル、CBR1000RR直系の官能的なパワーユニットをツアラー向けに最適化し、最高出力は約150PS(110.1kW)、最大トルクは102Nmという強力な性能を発揮。
電子制御スロットル(スロットル・バイ・ワイヤ)による緻密なセッティングは、スロットルの開け始めから極めてリニアで扱いやすい出力特性を実現しており、街中での繊細な操作から高速域での力強い加速まで意のままに操ることを可能としている。このスムーズな特性は、長距離走行におけるライダーの精神的・肉体的な疲労軽減に大きく寄与してくれるはずだろう。
さらに、過度なエンジンブレーキを抑制するアシスト&スリッパークラッチに加え、オートブリッパー付きのクイックシフターを標準装備したことで、上質かつ軽快なシフトフィールを提供する。燃料タンクは21Lの容量を確保しており、WMTCモード燃費から算出される航続距離は340kmを超える。この卓越した航続性能により、給油回数を気にすることなく、大陸横断を彷彿とさせる壮大なロングツーリングも余裕を持ってこなす実力を秘めているのである。
最新の機能を搭載することでライダーを強力にサポート
車体構成については、高剛性なスチール製ダイヤモンドフレームをベースに、タンデム走行やフルパニア状態での重積載を考慮して、リアのサブフレームを延長・強化した専用設計となっている。足まわりには、日立Astemo(SHOWA)製の電子制御サスペンション「EERA(Electronically Equipped Ride Adjustment)」を標準装備。
このEERAは、車体に搭載された6軸IMU(慣性計測装置)から得られる膨大な情報を基に、走行中の車速、バンク角、路面状況を瞬時に判断し、前後サスペンションの減衰力をリアルタイムで最適化することで、常にフラットで安定した接地感を生み出してくれる最新装備。
さらに、プリロードは24段階ものきめ細かな調整が可能となっている。走行モードに連動した自動調整に加え、走行中でも手元のボタン操作ひとつで直感的に設定変更を行えるため、ソロでのスポーツ走行から、パートナーとのタンデム、大量の荷物を積載したロングツーリングまで、あらゆるシチュエーションでライダーの好みに合わせた極上の乗り心地を維持してくれることだろう。
最新のスタイリングは機能性も両立し\多彩な電子制御で高次元の走りを実現。
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東京モーターサイクルショーのヨシムラブースに展示されたCB1000Fカスタムは本格レーシング仕様。ショートサイレンサーのレーシングサイクロンを装着し、そのいでたちは最新マシンながら、どこか80年代の息吹を感じさせる仕上がり。早速詳細を見ていこう。写真:南 孝幸▶▶▶写真はこちら|ヨシムラ「CB1000F」
YOSHIMURA CB1000F レーシング仕様
スペシャルカラーに彩られたレーシングカスタム
東京モーターサイクルショーのヨシムラブースを飾った、数々のバイクたち。その中でも特に目を引いていたのがこのCB1000Fだ。
レーシング仕様、と謳われたこのCB1000Fは、ミラーやウインカー、リアフェンダーなどを外した、その名の通りサーキット仕様のカスタム。ブラック地に大胆なレッドのグラフィックをあしらったそのスタイルは、ヨシムラの手がけるマシンらしく、戦闘的なオーラを放っている。
レーシング仕様らしく、エキゾーストには試作品のフルエキ・レーシングサイクロンを装着。かつてのショートマフラーを思わせるスタイルで、つや消しブラック仕上げが非常にレーシー。早くサウンドを聞いてみたい逸品だ。
前後タイヤにはブリヂストンから発表されたばかりのの最新プレミアムスポーツタイヤ、BATTLAX RACING STREET RS12を装着。このままサーキットで大暴れしてくれそうな完成度の高さだ。フルエキは開発中、ステップキットは試作品だが、今後市販される可能性は高そうなので、これからの展開にも期待したい。
ヘッドライトケースは残されているが、それ以外の保安部品は取り払われ、迫力のオーラを放っている。このままサーキットで大暴れしそうな予感のするスタイリングだ。
吉村らしい、ブラックとレッドの鮮やかなカラーグラフィックはWoodeye Designによる専用のスペシャルペイント。
つや消しブラック仕上げのマフラーはフルエキゾーストのレーシングサイクロン。現在開発中のアイテムで、往年の直管を思わせるストレートデザインがレーシーだ。エンジンケースガードキットやレーシングスライダーは、万一の転倒時にダメージを最小限に抑えてくれる。
「ヨシムラ」ロゴを大きくあしらったラジエターコアプロテクターを装着。走行中の飛び石からラジエターコアを保護してくれる。
好みの位置に細かくポジション調整が可能なステップキットは試作品。ヒールガードプレートには「吉村」のロゴも入る。
ブレーキレバーはZETAのフライトレバー。ハンドルバーエンドとブレーキレバーガードはヨシムラオリジナルを装着する。
ヨシムラ「CB1000F レーシング仕様」写真
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www.autoby.jpPage 3
サステナブルアイテムを使って世界の強豪チームに挑む『チームスズキCNチャレンジ』の2026年はどうなる? 3年目は勝負どころになりそうな予感ですが……
年々深刻化する環境問題に対し、スズキは新たなる挑戦として環境負荷低減と走行性能向上の両立を目指すレーシングチーム『チームスズキCNチャレンジ』を2024年に結成。他トップチームとは違うサステナブルアイテム/パーツを装備したGSX-R1000Rで鈴鹿8耐をはじめとしたレースに挑戦してきました。
そのチャレンジも今年で3年目になります。
※2024年度の鈴鹿8耐
このあたりで軽くおさらいしておくと、デビュー初年度の鈴鹿8耐では驚異の総合8位を奪取!? タイヤや燃料など他チームとは違う“ハンデを背負った状態”に近い感覚でしたが、まさかの結果には震えました。
しかしレースの世界というのはやっぱり甘くない。昨年2025年の鈴鹿8耐は レース中に表彰台目前の4番手にまで浮上しましたが……その後に大クラッシュ……大きく損傷したバイクを修復するために約1時間の作業を必要とし、結果は33位完走となっています。
2026『チームスズキCNチャレンジ』は鈴鹿8耐の頂点を目指す!?
そうして迎えるチャレンジ3年目が今年2026年。先の東京モーターサイクルショーにおいて新たな体制とマシンが発表されています。
こちらがそのチームスズキCNチャレンジの『GSX-R1000R』となります。
2025年までよりもさらにサステナブルアイテム・パーツの適用範囲を拡大しての挑戦となりますが、それよりも印象的だったのがプロジェクトリーダー佐原さんの『やるからには表彰台以上を目指す。勝ちに行く』という言葉でした。
勝ちに行く。それはつまり優勝を目指すということで……東京モーターサイクルショーという公式の発表の場でここまで明確に言い切ったのははじめてかもしれません。
ちなみにスズキの国内のバイクに関わる全事業を取り仕切る伊勢敬常務役員はもともとエンジニア上がりだったらしく『このバイクのエンジンの圧縮比は15以上。それでレースをやるなんて……』という情報をさらりと漏らし、発表の場に集まった人々を沸かせていました(笑)
上層部の人間も数字だけを追わずに応援するスズキの社風……ちょっとステキです。
しかしながら『チームスズキCNチャレンジ』は遊びではありません。
この挑戦を行うだけでも半端じゃない額のお金が掛かっているはず。個人的な推測とサラリーマン脳で物を言いますが……3年目……そろそろ『結果』を求められるタイミングのようにも思えます。
今年の鈴鹿8耐では新型GSX-R1000Rも投入されるはずですし。
崖っぷち、という訳ではありませんが本年度2026年はこのチャレンジを継続していく『意義』を示す年になるのではないかと思っています。
さらに今年のチームスズキCNチャレンジは、この時点で既に2026年度の全日本ロードレース選手権JSB1000クラスへの全戦出場も表明し、全日本ロードレースのラウンド0(PRE TEST)では一時、3番手のタイムも記録。鈴鹿8耐で「勝ちに行く」の本気度を感じさせます。
そこで!
(下に続きます)
本年度は私(北岡)が以前に趣味でやっていたレースに興味がない人向けの超偏ったレース記事『100%スズキ贔屓のバイクレース』を復活させ、チームスズキCNチャレンジの動きを「なるべく」お伝えしてみたいと思っています。
鈴鹿8耐くらいはなんとなく知っているけど全日本ロードレースってナニ? という人でも笑って読める内容を目指していくつもりなので見かけたら是非どうぞ。
世界一公平さに欠けるであろう……完全なるスズキ贔屓のバイクレース記事になるようがんばります!
チームスズキCNチャレンジの公式情報はこちらから!
タップ(クリック)すると外部サイトへジャンプします
スズキファンのためのWEBサイト!
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CBR直系の4気筒エンジンと最新の電子制御を融合し、速さと快適さを極めた新世代ハイパフォーマンスツアラー「CB1000GT」。海外で先行発表され、国内導入が期待される一台。モーターサイクルショーでも実車展示されているモデルの気になる全貌をチェックだ!文:オートバイ編集部 写真:南 孝幸▶▶▶写真はこちら|ホンダ「CB1000GT」(市販予定車)
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総排気量:1000cc エンジン形式:水冷4ストロークDOHC4バルブ並列4気筒 シート高:825mm
車両重量:229kg
カラーは「グランプリレッド」
国内導入・発売が待ち遠しいスポーツツアラー
EICMA2025(ミラノショー)で世界初公開されたホンダの新型モデル「CB1000GT」。その開発テーマには「Faster. More Distance. More Comfort.」(より速く、より遠くまで、より快適に)という、次世代ツアラーに求められる理想が掲げられた。高速巡航からワインディングに至るまで、あらゆる道でプレミアムな走りを楽しめる新世代スポーツツアラーとして、その性能と機能は極めて高い次元で構築されている。
スタイリングは、イタリアと日本のデザイン拠点による共同開発によって誕生しており、ツアラーとしての高度な機能性を鋭い造形で見事に表現した。CFD(数値流体力学)解析を駆使して設計された鋭利なフェアリングを備えることで、高速域における優れた走行安定性と圧倒的な静粛性を高いレベルで両立。シャープなラインを描くフロントカウルや、力強く張り出した一体型のシュラウドは、まさに「速さ」と「快適」を極めた機能美の象徴といえるだろう。
また、利便性にも徹底してこだわっており、片手で5段階の調整が可能な可変スクリーンには、透明性や耐候性に優れた植物由来のプラスチック素材「デュラビオ」を採用。最新モデルらしい環境への配慮も抜かりなく、持続可能なモノづくりの姿勢を打ち出されている。
心臓部には、2024年に登場したストリートファイタースタイルのCB1000ホーネット譲りとなる水冷並列4気筒DOHCエンジンが搭載される。ホンダが誇るスーパースポーツモデル、CBR1000RR直系の官能的なパワーユニットをツアラー向けに最適化し、最高出力は約150PS(110.1kW)、最大トルクは102Nmという強力な性能を発揮。
電子制御スロットル(スロットル・バイ・ワイヤ)による緻密なセッティングは、スロットルの開け始めから極めてリニアで扱いやすい出力特性を実現しており、街中での繊細な操作から高速域での力強い加速まで意のままに操ることを可能としている。このスムーズな特性は、長距離走行におけるライダーの精神的・肉体的な疲労軽減に大きく寄与してくれるはずだろう。
さらに、過度なエンジンブレーキを抑制するアシスト&スリッパークラッチに加え、オートブリッパー付きのクイックシフターを標準装備したことで、上質かつ軽快なシフトフィールを提供する。燃料タンクは21Lの容量を確保しており、WMTCモード燃費から算出される航続距離は340kmを超える。この卓越した航続性能により、給油回数を気にすることなく、大陸横断を彷彿とさせる壮大なロングツーリングも余裕を持ってこなす実力を秘めているのである。
最新の機能を搭載することでライダーを強力にサポート
車体構成については、高剛性なスチール製ダイヤモンドフレームをベースに、タンデム走行やフルパニア状態での重積載を考慮して、リアのサブフレームを延長・強化した専用設計となっている。足まわりには、日立Astemo(SHOWA)製の電子制御サスペンション「EERA(Electronically Equipped Ride Adjustment)」を標準装備。
このEERAは、車体に搭載された6軸IMU(慣性計測装置)から得られる膨大な情報を基に、走行中の車速、バンク角、路面状況を瞬時に判断し、前後サスペンションの減衰力をリアルタイムで最適化することで、常にフラットで安定した接地感を生み出してくれる最新装備。
さらに、プリロードは24段階ものきめ細かな調整が可能となっている。走行モードに連動した自動調整に加え、走行中でも手元のボタン操作ひとつで直感的に設定変更を行えるため、ソロでのスポーツ走行から、パートナーとのタンデム、大量の荷物を積載したロングツーリングまで、あらゆるシチュエーションでライダーの好みに合わせた極上の乗り心地を維持してくれることだろう。
最新のスタイリングは機能性も両立し\多彩な電子制御で高次元の走りを実現。
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バイクの運転操作はなかなか難しいもの。教習所で基本操作は学んでいても、いざ公道に出た際、怖い思いをしたり戸惑ったことはありませんか? そんな方にぜひ体験していただきたいのが「ベーシックライディングレッスン」です。
これはバイクの運転経験が少なく、一般公道での走行に不安がある初心者(ビギナー)を対象としたレッスンで、初心者だけでなく、長いブランクがあって、操作感覚を取り戻したい方でも参加OK。安全運転の基本や、状況に応じた運転操作方法を、自分のバイクを使って体験、学習することができます。
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ベーシックライディングレッスン
www.jmpsa.or.jpバイクライフの豆知識「JAPAN RIDERS 知恵袋」
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