郵送投票排除、トランプ氏が大統領令署名へ 来年の中間選挙見据え
トランプ米大統領は18日、来年の中間選挙を控え郵便投票と投票機を標的にした「運動」を主導するとし、大統領令に署名する方針を示した。郵送投票を処理する郡職員、24年10月にカリフォルニア州で撮影(2025年 ロイター/Mike Blake/File Photo)
[ワシントン 18日 ロイター] - トランプ米大統領は18日、来年の中間選挙を控え郵便投票と投票機を標的にした「運動」を主導するとし、大統領令に署名する方針を示した。
大統領はSNSで「郵便投票を取りやめる運動を主導する。『不正確』で"非常に高価な物議を呼ぶ投票機もだ」と根拠を示さずに投稿した。
「2026年の中間選挙に公正をもたらすための大統領令に署名することで取り組みを始める。前例のないレベルで不正を行うため民主党は強く反対するだろう」と述べた。
トランプ大統領は3月、選挙を対象とした大統領令に署名したが、民主党優勢の州が提訴し裁判所に阻止されている。
全米50州は個別に選挙を実施しているが、トランプ大統領は連邦政府に従うよう警告。「州は票を集計しまとめる連邦政府の『代理人』にすぎない。わが国のために各州は、大統領が代表する連邦政府が指示したことを実行しなければならない」とした。
トランプ氏は15日に会談したロシアのプーチン大統領も郵便投票の廃止に同意していると述べた。
以前からトランプ氏は共和党に対し、投票制度を見直すよう求めてきた。一方で過去の選挙では郵送で投票したことがあり、24年の選挙では支持者にも郵送投票を呼びかけていた。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」, opens new tab