ベッセント米財務長官、次期FRB議長候補と9月1日前後に面会へ
ベッセント米財務長官は19日、次期米連邦準備制度理事会(FRB)議長候補11人と面会する予定だとし、9月1日のレーバーデー前後に会うと明らかにした。
米経済専門局CNBCのインタビューで「おそらくレーバーデーの直前か直後に会うことになるだろう」と説明。そこから候補者を絞り込み、トランプ大統領に提示する考えを示した。
およそ1週間後に発動予定の対インド追加関税についても、引き上げるトランプ政権の方針を改めて表明。
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「われわれはインドに対する関税を引き上げる計画だ。これは制裁対象であるロシア産原油を購入したことに対する2次関税だ」と述べた。
ロシアが2022年にウクライナに侵攻する以前は、インドの原油輸入に占めるロシアの割合は1%未満だったが、「現在は42%にまで高まっており、インドは転売を通じて不当に利益を得ている」と指摘。
これに対し、中国のロシア産原油輸入は侵攻前が全体の13%で、現在は16%だとし、「中国は原油輸入先を分散している」とも述べた。
ベッセント氏はまた、エヌビディアが中国向けに開発するいかなる新たな半導体についても、輸出には「許可が必要になる」との見方を示した。
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一方、米政府によるインテルへの出資計画を巡っては、同社製品の購入を企業に強制するような圧力をかける意図はないと強調した。
「出資は補助金の転換になるだろう。インテルへの追加投資によって同社の安定化や米国内の半導体生産に寄与する」との見方を表明。その上で「企業にインテル製品の購入を強いるような話は一切ない」と言明した。
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原題:Bessent Repeats Plan to Tariff India Over Its Russia Oil Buys(抜粋)