モディ首相、トランプ氏と電話会談 印パ停戦の米仲介を否定

 6月17日、インドのモディ首相は同日遅く、先月4日間にわたる軍事衝突後にパキスタンと停戦で合意したことについて、停戦は両国軍の協議を通じて実現したものであり、米国の仲介で実現したわけではないとトランプ大統領に電話で伝えた。ホワイトハウスで2月13日撮影(2025年 ロイター/Kevin Lamarque)

[ニューデリー 18日 ロイター] - インドのモディ首相は17日遅く、先月4日間にわたる軍事衝突後にパキスタンと停戦で合意したことについて、停戦は両国軍の協議を通じて実現したものであり、米国の仲介で実現したわけではないとトランプ大統領に電話で伝えた。

インドのミスリ外務次官が明らかにした。トランプ氏は先月、「米国の仲介による協議の末、インドとパキスタンが完全かつ即時の停戦に合意した」と述べていた。 もっと見る

インド政府はこれまでも第三者による仲介を否定していた。

ミスリ外務次官は会見で「モディ首相は(軍事衝突が起きた)期間中、インド・米国の貿易協定や、米国によるインド・パキスタンの仲介といった問題について、いかなる段階でも協議は行われなかったとトランプ大統領に明確に伝えた」と発言。

「軍事行動停止に向けた協議は、インドとパキスタンの既存の軍事ルートを通じて直接行われ、パキスタンの要請によるものだった。モディ首相は、インドは過去に仲介を受け入れておらず、今後も決して受け入れないことを強調した」と語った。

ミスリ外務次官によると、両首脳はカナダで開催された主要7カ国(G7)首脳会議の合間に会談する予定だったが、トランプ氏が中東情勢を理由に1日早く帰国した。

ホワイトハウスは現時点でコメント要請に応じていない。

ミスリ外務次官によると、トランプ氏はインドのテロ対策に支持を表明。モディ氏に対し、カナダから帰国する際、米国に立ち寄れないか尋ねたが、モディ氏は予定があり訪米できないと答えた。

モディ氏は日米豪印4カ国による連携の枠組み「クアッド」の首脳会議のため、年内のインド訪問をトランプ氏に招請。トランプ氏はこれを受け入れたという。

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