大谷翔平は「10点満点」山本由伸は「9点」佐々木朗希は「採点保留」…ロバーツ監督が日本人トリオの前半戦を採点

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督(53)がピックアップした話題を語る「Roberts’ Selection」。今季の第5回では、日本人トリオの前半戦を10点満点で採点した。6月には大谷翔平投手(31)が投手として電撃復帰。その舞台裏についても明かした。(取材・村山 みち)

 オールスター前は残すところあと1カード(11日=日本時間12日=からの敵地ジャイアンツ3連戦)。どこよりも早く、日本人3選手の前半戦を10点満点で評価してもらえますか?

 「まず、翔平は10点満点だ。父親リスト入りした2試合を除き全試合に出場して、投手にも復帰したからね。由伸は9点かな。ローテを守っているし、オールスターにも選ばれた。ただ、彼にはまだ成長の余地があると思うから『1』を残しておく。朗希は…まだ彼のパフォーマンスを十分に見ることができていない。登板数が少なすぎるので現時点では『採点保留』ということで」

 朗希選手は…残念ですが、今後に期待ですね。そして2人はオールスター選出ですが、ナ・リーグの指揮官として、大谷選手の起用はどうなりますか。

 「2打席を予定しているけど、彼が望むなら3打席かな。HRダービーは出ないし、投げないわけだからね」

 次の大谷選手登板予定は12日(同13日)。まだ4登板ですが、今後はどのように彼の投球を管理していくんですか?

 「今の2イニングでは、負荷をうまくこなして、疲労の兆候も見せていない。3~4イニング投げられるようになったら、1日休養を与えるべきか、という話になるかも。現時点では、彼は自信もあって、身体的な強さも感じて、非常にいい状態だね」

 それにしても、やはり二刀流復活は興奮しましたよね。

 「(6月16日=同17日)同地区のライバルであるパドレスとの対戦は、6月のハイライトだった。君も見ただろう? 球場みんながワクワクしていた。100マイル(約161キロ)投げたんだ」

 初登板でその球速は予定外でしたよね?

 「正直に言えば、ちょっと不安だった。二塁に走者を置いた状況のあたりから球速を上げ始めたから、ヒヤヒヤした。でも翌日に話したら、調子がいいと言っていたし、その後の登板では102マイル(約164キロ)も出した。彼は自分の限界をしっかり分かってプレーしていると思う」

 復帰登板はいきなり決まりましたね。

 「翔平自身が『登板の準備はもうできた』と伝えてきたので、コーチ、フロントとミーティングを開いて最適な登板日を決めた。全員の協議、つまり会話。我々は翔平がその話し合いの中にいることが非常に重要だと思うんだ」

 監督が選手に「何日の試合で行くぞ!」と伝えるのが普通ですが、そういうところも大谷選手の場合は特別なんですね。

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