ツアー限定でスリクソンにもミニドライバーが登場 松山英樹も打ってみた

◇米国男子プレーオフ第1戦◇フェデックスセントジュード選手権 事前(6日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7288yd(パー70)

リッキー・ファウラートミー・フリートウッド(イングランド)らが愛用することでも知られるミニドライバー戦線に、新たなメーカーが加わった。住友ゴム工業(ダンロップ)のスリクソンが米ツアー選手向けに制作。試合会場で支給されたばかりの新作情報をキャッチした。

7月末、R&Aと全米ゴルフ協会(USGA)の適合ドライバーヘッドリストに追加されたのは「スリクソン ZXi LS Mini」というモデル。現行の「ZXi LS ドライバー」のソール部分に配置された2つのウエートはそのままに、ヘッドがひと回り(ふた回り?)小さい。

体積等の詳細は非公表だが、460ccの“通常”の1Wと比べてみるとその違いは明らか。シャローなつくりのヘッドのロフト角表記は13.5度で、ネック部分に弾道調節機能も搭載。これまでもツアー担当者のもとには要望が届いていたそうで、ティアップ時以外、地面から打つことも見込んだものだという。

ミニドライバーは一昨年に発売されたテーラーメイド「BRNR MINI」で人気が再燃。キャロウェイ「パラダイム Aiスモーク Ti 340 MINI」、「ELYTE MINI」、タイトリスト「GT280 ミニドライバー」が市場に投下され、同じ米国ブランドのコブラも2番ウッドをツアーで展開した。

ダンロップの看板プロである松山英樹はプレーオフシリーズ開幕前日の午前中にトライした。コースマネジメントをするにあたり、今のところ試合で使う必要性を想定していないとのことで、1球だけ試打。「思っていたよりもボールが上がりました。全然上がらない(他社の)ミニドライバーもあったんですけどね」と驚いた様子で話した。

現段階で商品化の予定はなさそうだが、今後は米国だけでなく、コースが比較的狭い日本ツアーで握る選手も現れるかもしれない。(テネシー州メンフィス/桂川洋一)

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