寺西拓人、初主演映画『天文館探偵物語』公開決定 室龍太、高田翔、原嘉孝も出演!

寺西拓人、室龍太、高田翔、原嘉孝 - (C)2025「天文館探偵物語」製作委員会

 timelesz寺西拓人が、グループ加入前に撮影した初主演映画『天文館探偵物語』の公開が決定した。映画の舞台となる鹿児島県で11月21日より先行公開され、12月5日から全国公開される。室龍太高田翔、そして同じくtimeleszの原嘉孝も出演しており、キャスト陣がコメントを寄せた。

【画像】timelesz原嘉孝がタトゥーの男に…『#真相をお話しします』で豹変

 本作は、南九州の繁華街、鹿児島県の天文館でバーテンダーとして働く探偵が、天文館エリアの再開発を巡る巨大な陰謀に巻き込まれていく物語。寺西は、BARで働きながら探偵として街の人の困りごとを解決していく主人公・宇佐美蓮を演じる。

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 鹿児島にてオールロケを敢行し、2024年5月と7月、10月の3回に分けて、約1か月に渡り、天文館を中心にどこか懐かしくも穏やかな風景を撮影。俳優として主演に抜てきされ、本作の撮影後に「timelesz project -AUDITION-」を経てデビューした寺西は、「オーディションを受ける前日ぐらいまでこの撮影をしていたので、当時はまさかこうなるなんて、僕も思っていませんでしたが、それによってより多くの方々に鹿児島の魅力だったり、この作品がたくさんの人に伝われば嬉しいなと思っています」と撮影を振り返る。

 共演として、蓮たちと対立する政治家の息子・板倉靖幸役に室龍太、ある誘拐事件に関わり蓮たちと戦うことになる蒲生清彦役に高田翔。そして、誘拐事件に巻き込まれた橋口凪(大原優乃)の兄で医者の橋口拓海役として、原嘉孝が友情出演を果たした。

 脚本と監督を務めた諸江亮は、主演を務めた寺西の印象について「セリフだけでなく、まなざしや呼吸で人間の弱さや葛藤を見事に表現してくれました。脚本には書ききれなかった余白を、映画に息づかせてくれた」と絶賛。本作の企画者でもある嶋田豪プロデューサーは「主人公の宇佐美蓮には、まさにこの作品のテーマでもある『人間臭さや人のためにと動く人間像』が必要で、俳優として直向きに演技に向き合っていた寺西拓人さんがぴったり」と太鼓判。また、timelesz 加入前も後も変わらず一つ一つの役に真摯に向き合っている寺西拓人を観て欲しいと語った。キャスト、スタッフのコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)

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映画『天文館探偵物語』は11月21日(金)鹿児島県先行公開、12月5日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開

宇佐美蓮役:寺西拓人

初めての主演ということで、ありがたいな、という思いと、共演してくださる皆様始め スタッフの皆様のお力を借りながら最大限の力を出せればなと思って臨みました。 撮影では、実際に路面電車が動いている街中を自転車で走るシーンはすごく印象深かったです。 また、僕は撮影中ずっと鹿児島にいて、同じ事務所の仲間も代わる代わる行ったり来たりという感じだったんですが、すごく新鮮にお芝居ができたなと思います。 原に関して言うと、半日で彼の撮影が終わったんですが、なぜか2泊ぐらいして、打ち上げにも参加するという、よく分からない状況でしたね(笑)

でも、みんなが来てくれてすごく楽しかったです。timelesz project のオーディションを受ける前日ぐらいまでこの撮影をしていたので、当時はまさかこうなるなんて、僕も思っていませんでしたが、それによってより多くの方々に鹿児島の魅力だったり、この作品がたくさんの人に伝われば嬉しいなと思っています。

板倉靖幸役:室龍太

撮影時の思い出は、僕のクランクイン前にテラとホテルで談笑してた記憶が濃いですね! 主演ですし台詞量もあり、撮影スケジュールもタイトやったんでテラが頭を抱えてたのは鮮明に覚えてます。 どこか懐かしい空気を感じた風情のある商店街がとても素敵だったので、更に作品を楽しんでいただけるのではないでしょうか。

是非、劇場に足を運んでみてください!

蒲生清彦役:高田翔

鹿児島の方々との交流だったり、タイトなスケジュールの中、鹿児島の至る所で撮影させていただけたところがありがたかったです。 完成がとても楽しみですし、見にこられる方々も楽しんでいただけると思います。

ぜひ、ご期待ください!

橋口拓海役:原嘉孝(友情出演)

(ロケ地の天文館に関して)風情のある街並みや昔ながらの飲食店が多く、初めて行きましたが凄く落ち着く街でした。初めて行った感覚がしないというか、居心地のいい場所だなと思いました。 昔から応援していただいている方にもそうですし、僕とテラがtimeleszに入る前の活動を知らない方も勿論たくさんいらっしゃって。 そういう方達にも、こうしてその時の活動を届けられる事が嬉しいです。

是非みなさん、公開を楽しみにしていただければと思います。

監督・脚本:諸江亮

撮影初日、寺西拓人さん演じる宇佐美蓮が、ある使命を背負い、会議に乗り込むシーン。 物語の終盤に位置する難しいシーンを初日の撮影で演じることになったのですが、そのシーンで寺西さんは、セリフだけでなく、まなざしや呼吸で人間の弱さや葛藤を見事に表現してくれました。 脚本には書ききれなかった余白を、映画に息づかせてくれたのです。 宇佐美蓮に命が宿った瞬間でした。 クランクインの一年前。 僕は毎月のように天文館を訪れ、街を歩き、地元の方々と交流しながら、肌で感じた空気感をじっくりと脚本に落とし込んでいきました。 最初は「人はそう簡単には変われない」という前提をもとに物語を組み立てようとしていたのですが、天文館で過ごした日々によって「出会いによって人生は変わる」という前向きなテーマに変化していったのです。 そうして生まれた「天文館探偵物語」は、変われない(と思い込んでいる)人たちと、変わらない街が交差する物語になりました。

ぜひ、劇場でご覧ください。

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ネイサン・フィリオンが演じるグリーン・ランタン/ガイ・ガードナー - (C) & TM DC (C) 2025 WBEI

 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガン監督がメガホンを取ったDC映画『スーパーマン』が公開中。劇中でスーパーマンと共に活躍するヒーローチーム「ジャスティス・ギャング」の一員で、絶妙なウザさで場をさらうグリーン・ランタン/ガイ・ガードナーを演じたネイサン・フィリオンに注目したい。

【画像】ホークガール俳優が大胆ドレスで魅了!『スーパーマン』プレミア

 本作のガイ・ガードナーは、特別なパワーを宿したリングから実態のある光を放ち、想像できるあらゆるものを作り出すヒーロー。おかっぱ頭に金歯をはめ、おまけに態度もでかいという、ヒーローのイメージからはかけ離れた男で、スーパーマンに対抗心を燃やし、チーム内でも常にえらそうにしているひねくれ者だ。

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 彼を演じたネイサンは、ジョス・ウェドン監督のカルトドラマ「ファイヤーフライ 宇宙大戦争」(2002)、続編の映画版『セレニティー』で船長マル役を務め、ドラマ「キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き」「ザ・ルーキー」で人気を不動のものにしたスター。アニメ「グリーン・ランタン エメラルド・ナイト」(2011)では、グリーン・ランタンのハル・ジョーダンの声を担当している。

 ガン監督との縁は深く、監督のメジャーデビュー作『スリザー』(2006)で主演を務めて以降、『スーパー!』(2010)、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』(2021)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』(2023)などに出演している盟友のひとりだ。

「ジャスティス・ギャング」のガイ・ガードナー、ホークガール、ミスター・テリフィック

 ガン監督は、本作のガイについて「“良い人”たちの映画にしたくなかったから彼を出すことにしたんです。性格だけでなく見た目もかなりひどくしましたが(笑)」と公式インタビューで言及しているが、どこか憎めず、いつしか彼の事も好きになってしまうのは、ネイサンの魅力あってこそだろう。

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 宇宙の平和を維持するグリーン・ランタン・コアは幾人もの宇宙人で組織されており、コミックのガイは、地球で3人目のグリーン・ランタンという設定。ネイサンは、グリーン・ランタンのハル・ジョーダンとジョン・スチュワートを主人公にした実写シリーズ「ランタンズ(原題) / Lanterns」にも登場する予定で、同作は刑事ドラマ「TRUE DETECTIVE」のようなミステリーになるとされている。重厚なドラマでガイの個性がいかに光るのか、そちらも気になるところだ。(編集部・入倉功一)

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この物件のどこで怪奇現象が?『事故物件ゾク 恐い間取り』 - (C) 2025「事故物件ゾク 恐い間取り」製作委員会

 映画『事故物件ゾク 恐い間取り』(7月25日公開)で、Snow Man渡辺翔太が演じる“事故物件住みますタレント”ヤヒロが新たな事故物件を探索する音声レポート「怪奇現象が起きたのはどの部屋? 事故物件クイズ動画」がYouTubeで公開された。映画の公式Xを通じて、どの部屋で怪奇現象が起きたのかを答えるクイズ企画も行われる。

【動画】「怪奇現象が起きたのはどの部屋? 事故物件クイズ動画」

 本作は、“事故物件住みます芸人”として活動する、松原タニシの著書が原作のホラー『事故物件 恐い間取り』(2020)シリーズの最新作。『リング』(1998)の中田秀夫監督が再びメガホンを取り、“事故物件住みますタレント”として活動する主人公・桑田ヤヒロ(渡辺)が、怪異現象に襲われながらも物件の謎に迫る姿を追う。

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 渡辺演じるヤヒロがレポートする事故物件は、浄仏不動産の金原(じろう)がおすすめする“クレストハイツ柴野”。2DKという広さで家賃は破格の3万2,000円。動画には部屋の間取り図が表示され、「なにやら、このお家では怪奇現象が起こっており、間取りのどこかに謎が隠されているようなので探ってみたいと思います」というヤヒロの声と玄関の扉を開ける音でスタートする。

 各部屋を見てまわりながら、「噂によると前の住人がバルコニーに怪しいアンテナみたいなのを立てていたからか『盗聴しているんじゃないか』って他の住人と結構トラブルになってたみたいです」など、前の住人が近隣トラブルを起こしていたことを明かすヤヒロは、この部屋が事故物件となった原因や建物に関するいわくにも触れ、動画の終盤にはある怪奇現象が起こり、「え…恐…」と怯える声が漏れたところでレポートは終了。映画公式Xのコメント欄では、この部屋のどこで怪奇現象が起こったのか、答えを募集している。

 本作には渡辺のほか、ヤヒロと惹かれ合うヒロイン・春原花鈴役で畑芽育、ヤヒロが所属する芸能事務所社長の藤吉清役で吉田鋼太郎が出演する。(編集部・入倉功一)

映画『#事故物件ゾク 恐い間取り』怪奇現象が起きたのはどの部屋?<音声レポート>【7月25日 全国公開】

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連続テレビ小説「あんぱん」第82回より - (C) NHK

 俳優の今田美桜が主演を務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(総合・月~土、午前8時~ほか)は、22日に第17週「あなたの二倍あなたを好き」第82回が放送。あらすじを紹介する。

【画像】のぶ(今田美桜)は八木(妻夫木聡)と再会し…第82回場面写真

 ハンドバッグを渡しそびれた嵩(北村匠海)に、蘭子(河合優実)はなぜのぶ(今田)に気持ちをぶつけないのかと尋ねる。羽多子(江口のりこ)が次郎(中島歩)に気兼ねしているのではと言うと、嵩はもう一人かなわない人がいると言い……。

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 一方、のぶは東京に着いてさっそく働き始める。再会した八木(妻夫木聡)から嵩が戦地でも絵を描いていたことを聞いたのぶは、嵩の絵は人の心を動かすという八木の言葉にうれしくなる。

 朝ドラ112作目の「あんぱん」は、「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしさんと小松暢さんの夫婦をモデルとしたオリジナルストーリー。脚本は、「花子とアン」(2014)以来2度目の朝ドラ脚本となる中園ミホが手掛け、激動の時代を生きた二人があらゆる荒波を乗り越え、“逆転しない正義”を体現したアンパンマンにたどりつくまでの物語をフィクションとして描く。

 暢さんをモデルとしたヒロイン・朝田/若松のぶを、「おかえりモネ」(2021)以来2度目の朝ドラ出演で初主演を務める今田が演じ、やなせさんがモデルの柳井嵩役を北村匠海が務める。RADWIMPSの主題歌「賜物」がドラマを彩り、語りを林田理沙アナウンサーが担当する。(清水一)

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10年歩いてきました! 「じゅん散歩」の高田純次 - (C)テレビ朝日

 テレビ朝日は21日、高田純次が出演する散歩紀行番組「じゅん散歩」(毎週月~金曜あさ9:55~10:25放送※一部地域を除く)が、今年の9月に10周年を迎えることを記念して、7月28日から12月31日までを「じゅん散歩 祝 10周年」特別期間とし、スペシャル企画を放送すると発表した。その第1弾となる「台湾スペシャル」を、7月28日から8月1日に放送する。

【画像】シブい…月9の高田純次

 散歩人・高田純次が一歩一会(いっぽいちえ)をテーマに、毎回さまざまな場所を自由気ままに散歩する「じゅん散歩」。地井武男の「ちい散歩」(2006年~2012年)、加山雄三の「若大将のゆうゆう散歩」(2012年~2015年)から受け継ぐ形で、2015年9月に放送スタートし、高田ならではの笑いを交えた街の人たちとの触れ合いなど、楽しい散歩でお茶の間を魅了してきた。

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 「台湾スペシャル」では、番組として2018年10月のノルウェー・オスロ以来約7年ぶり、2度目の海外ロケを敢行。台湾随一の問屋街である台北市迪化街や“台湾のベニス”と称される水辺の街・淡水、鉄観音茶の産地・猫空で、高田が触れ合い散歩を繰り広げる。

 10周年を迎えるにあたって、高田は「あっという間の10年間でしたけど、僕もある程度の歳を重ねてきているから、この先続けられてあと20年かな?(笑)そのような気持ちでこれからも歩いていきたいなと思います」とコメントしている。

 また、この「台湾スペシャル」は台湾公共テレビ・PTSが運営する、台湾初の英語専門プラットフォーム「TaiwanPlus(台湾プラス)」と共同制作され、台湾でも英語(字幕)で放送及び全世界に向けて配信予定。「TaiwanPlus」のマイケル・ユーCEOは「番組の記念すべきタイミングで、散歩の舞台として台湾を選んでいただけたことには、深い感謝と特別な意義を感じています」と感謝。「この特別な旅をきっかけに、番組をご覧いただいた日本の視聴者の皆さまが、いつかご自身の足で台湾を歩き、その魅力を直接体験していただける日が訪れることを、心より願っております」としている。

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 そのほか、10周年特別期間には「じゅん散歩」の通販コーナー「ものコンシェルジュ」にて、高田プロデュースの新商品が発売される。高田純次のコメント全文は以下の通り。(編集部・入倉功一)

高田純次

10周年を迎えられて、よく頑張ってきたなという気持ちがあります。先任者が地井武男さん、加山雄三さんと大物ばかりだけど、その方々より多く歩いているというのがうれしいですね。「じゅん散歩」が始まる前、僕は腰の手術をして歩くリハビリをしていたんだけど、ちょうど「もってこい」な番組だと思って「ぜひやらせてもらおう!」と始まりました。おかげさまで体も強くなった感じがして、健康になっていい番組だね! あっという間の10年間でしたけど、僕もある程度の歳を重ねてきているから、この先続けられてあと20年かな?(笑) そのような気持ちでこれからも歩いていきたいなと思います。

TaiwanPlus マイケル・ユーCEO

日本の皆さまに長く愛されてきた高田さんのお散歩番組が、10周年という大きな節目を迎えるこの特別な機会に、私たちTaiwanPlusがテレビ朝日と協力できることを、心より光栄に思っております。特に、番組の記念すべきタイミングで、散歩の舞台として台湾を選んでいただけたことには、深い感謝と特別な意義を感じています。 今回の放送を通じて、台湾ならではの「どこか懐かしく、同時に新しい」街並みや風景を、高田さんの視点と番組のカメラを通して感じていただければ幸いです。そして、一歩ごとに新しい出会いが待っている『一歩一会』の精神を、皆さまにも存分に味わっていただけることを願っております。この特別な旅をきっかけに、番組をご覧いただいた日本の視聴者の皆さまが、いつかご自身の足で台湾を歩き、その魅力を直接体験していただける日が訪れることを、心より願っております。

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『ジュラシック・ワールド/復活の大地』に登場するT-レックス - (c)2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

 映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』(8月8日全国公開)を手がけたギャレス・エドワーズ監督がインタビューに応じ、シリーズ生みの親であり、自身が敬愛するスティーヴン・スピルバーグが全面サポートしてくれたことを明かした。

【動画】1作目に原点回帰!『ジュラシック・ワールド/復活の大地』本予告

 『ジュラシック・ワールド』シリーズ最新作は、登場人物&キャストを一新し、スピルバーグが監督したオリジナル版への原点回帰を図っている。脚本には、『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』(1997)以来となるデヴィッド・コープが復帰し、スピルバーグも製作総指揮に名を連ねる。

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 低予算映画『モンスターズ/地球外生命体』(2011)で注目を浴びたエドワーズ監督は、2014年にハリウッド版『GODZILLA ゴジラ』を撮る機会に恵まれた。「キャリアの初期に『GODZILLA ゴジラ』を手がける機会を得たのは、本当に名誉なことだった。最近は、彼(ゴジラ)から連絡がなくて……メールも来ない。多分いま日本で忙しいんじゃないかなと(笑)」と山崎貴監督が製作している『ゴジラ』シリーズ最新作が気になって仕方がない。

 『ジュラシック』シリーズの大ファンでもあるエドワーズ監督は、「最初、この映画の作業を始めたときは、恐竜を撮るのと、ゴジラを撮るのは共通することも多いだろうと思っていた」と回顧。ところが、実際に撮影が始まると、ゴジラ映画とは異なる部分に気がついた。

 「ゴジラはより自然の力、竜巻やハリケーンに近い存在。主人公が、誰かを見たり追いかけたりしないとき、そのキャラクターを描くのはかなり困難だ。正直なところ、(今回は)ホッとした。メインキャラクターたちと恐竜を同じ部屋に閉じ込められる。お互いが見つめ合って『お前を食べるぞ、殺すぞ』という状況が作れると、本当に緊張感あるシーンができる。もちろん、恐竜とゴジラには共通する点もあった。私が手がけた『GODZILLA ゴジラ』は、多分『ジュラシック・パーク』の監督への道につながる“秘密のオーディション”みたいなものだったかもしれない(笑)」

ADVERTISEMENT スピルバーグ・テイスト満載! - (c)2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

 恐竜映画を観て育ったエドワーズ監督にとって、スピルバーグは「最大のヒーロー」だ。「スピルバーグ監督が『ジュラシック・パーク』を製作すると知ったときは衝撃を受けた。マイケル・クライトンの原作小説を入手して読んだら、自分の想像の中で映画が形づいてきた。そして実際に映画を観たら、それはまさに私の人生が変わる体験だった。シネマの歴史という、点線に繋がる流れがあって、その点線上に『ジュラシック・パーク』がある。それは誰もが同意することだろう」と『ジュラシック』の原体験を振り返る。

 敬愛するスピルバーグが生み出した『ジュラシック』の新章を手がけることは「正気の沙汰じゃない」とエドワーズ監督。撮影は、スピルバーグの全面協力によって進行したという。「スティーヴンが日々の撮影素材(デイリーズ)を全てチェックしていて、この世の最も偉大な監督が自分の仕事を日々見てると思うと、怖さもあった。私はかなり神経質になっていた。でも、ある日スティーブンから『昨日の映像、良かったよ』とナイスなメッセージが来たときには、それをクルーのみんなにシェアして、みんなでハイタッチしたりハグし合ったり。まるでサンタクロースからお墨付きをもらったみたいな気分だった。彼が喜んでくれたなんて、非日常的な感触だった」とスピルバーグの評価が、日々のモチベーションにつながったそうだ。

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 エドワーズ監督は製作中、スピルバーグから受け取ったとあるアドバイスを常に頭の中にイメージしていたと明かす。

 「映画監督は、料理人のようなもの。観客のために食事を作っているシェフだ。映画の場合、観客に少しお腹を空かせて(腹八分目で)帰ってもらうのがちょうどいい。満腹にすると、お腹が空いている時ほどハッピーにならない」

プレミア出席時のギャレス・エドワーズ監督 - (c)2025 Universal Studios. All Rights Reserved.

 観客が望むものを与え過ぎず、映画で「揺さぶり」をかけることが大事だとエドワーズ監督。「このような映画の場合、フィルムメーカーは観客をジェットコースターに乗せて、からかったり、操作して、楽しませる。それが映画館での体験です」

 完成した作品は、先月行われたニューヨークプレミアで披露され、エドワーズ監督もファンと一緒に鑑賞した。「アメリカの観客の歓声やどよめきはすごい。彼らの反応を体験できたのは素敵だった。知らない者同士が一緒に座って、ものすごい緊張感と感動を分かち合う。これこそが、映画体験だ」と映画館で鑑賞する大切さを改めて訴えている。

 「私たちは、みなさんと一瞬のうちにコネクションを持てる。私たちはつながっていて、『巨大な恐竜がやってきて私たちを殺すかもしれない』ということを本能レベルで共有して、一緒に反応する。とても原始的な感触で、これからも人間の中に残っていく。恐竜への愛は、人類が存在する限り続いていくと思う」(編集部・倉本拓弥)

『ジュラシック』新章、往年のファンも驚く“衝撃的な秘密”が明らかに…映画『ジュラシック・ワールド/復活の大地』本予告

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