「ポータブルPS4」を自力で作った猛者現る 最大3時間プレイ、ただし重さは約1.5kg

Image:Wewillmakeitnow/Reddit

ソニーが次世代PSPを開発中との噂が流れる一方で、いまだ実機が姿を見せないなか、PS4を自力で小型化し、携帯ゲーム機へと改造してしまった猛者が現れました。

大手掲示板RedditのユーザーであるWewillmakeitnow氏は、自作の携帯型PS4プロジェクトの画像を公開しています

本人によれば、このプロジェクトは「数か月にわたる作業、テスト、再設計」を重ねた成果だといいます。

この携帯機にはPS4 Slimの基板が使われており、すべての機能を維持したまま、可能な限り小型化するために基板を切断・改造したとのこと。「目標は単なるサイズ縮小ではなく、レイアウトの最適化や未使用部分の削除によって、電力効率と熱特性を改善することでした」と説明しています。

本体には7インチの有機ELディスプレイ(Switch有機ELモデルとほぼ同サイズ)を搭載し、最大1080p解像度に対応しています。さらにHDMI出力も備えており、無改造のPS4と同様にテレビへ接続して遊ぶことも可能です

冷却面でも工夫が凝らされており、最適化されたエアフローとヒートシンクを用いた冷却システムを自前で設計しています。安全対策としてESP32マイクロコントローラーを搭載し、「高負荷時でもPS4のプロセッサを適切に処理するためのアクティブな温度管理」を行っているそうです。

Image:Wewillmakeitnow/Reddit

気になるバッテリー持続時間は、低〜中負荷で最大約3時間、処理の重いゲームでは約90分程度とのことです。必要に応じて、AC電源に接続した状態でのプレイも可能で、実際に動作している様子を示す動画も投稿されています。

一方で、その外観については一部のRedditユーザーから「レンガ」と呼ばれるほど角張っているとの声もあります。Wewillmakeitnow氏は、より丸みを帯びた形状のプロトタイプも試したものの、結果的に幅広く重くなってしまったため、携帯性を優先し、多少尖ったデザインを選択したとしています。

それでも本体重量は約1.5kg。PS4 Slimのプロセッサは据え置き機向けで、モバイル向けの低消費電力最適化がされていないため、大型の冷却機構と130Whという大容量バッテリーを搭載する必要があったことが主な要因でしょう。

参考までに、Nintendo Switch 2はバッテリー容量19.74Wh、重量はJoy-Con 2込みで約534gであり、設計思想の違いがはっきりと表れています。

これはあくまで個人的なプロジェクトであり、Wewillmakeitnow氏はこの携帯型PS4を販売する予定はありません。それでも、たった一人でここまで完成度の高いものを作れることが示された以上、ソニーが送り出す次世代PSPへの期待が、さらに高まりそうです。

アニメライター/ゲームライター

京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙政治の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、マグミクスで記事を執筆中。

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