《セレブ不動産3兄弟の“大規模な性的暴行”》「ベンチに押さえつけられ別の男性も参加」「カメラをセットするのを見た」公判で明かされた凄まじい犯行【米国】
10月14日(現地時刻、以下同)、性的人身取引などの罪で有罪評決を受けたタル・アレクサンダー被告、オーレン・アレクサンダー被告、アロン・アレクサンダー被告の3兄弟。米・ニューヨークの連邦検察は、いずれも事実上の終身刑を科すよう裁判所に求めた。アレクサンダー3兄弟は2024年の逮捕以降、無罪を主張。しかし陪審団が有罪と判断したことを受け、検察は事実上の終身刑を求刑している。判決は10月27日に下される。
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3兄弟はアメリカの超富豪だ。特にタル被告とオーレン被告は不動産業界で名を馳せており、SNSからは豪奢な生活ぶりがわかる。有名パーティーなどにも出席し、セレブの間では知られた存在だった。彼らのあまりに残忍なウラの顔とは──。公判で明らかになった卑劣な犯罪について詳報する。【前後編の後編。前編から読む】
兄弟は金に物を言わせた"特別な体験"をエサに女性を集め、コカインやデートレイプドラッグを使用して反抗不能に陥らせたうえで犯行に及んでいた。当局によれば、こうした行為が始まったとみられるのは2001年ごろ。被害の全貌は依然として不明だが、これまでに約70人の被害者が特定されており、そのうち11人が法廷で生々しい被害実態を証言している。
被害者の1人であるAさんは2011年、25歳の時にハンプトンズにあるタル被告の邸宅へ招かれた。Aさんによると、大型の浴槽でワインをグラス半杯ほど飲んだ後の記憶は断片的にしか残っていないという。彼女はその時の感覚を、法廷で「ページがところどころ抜け落ちたパラパラ漫画(フリップブック)」のようだったと振り返った。
その後、タル被告とサウナに入ると、首の後ろをつかまれてベンチに押さえつけられた。さらに別の男性も加わり、邸宅内のジムへ連れ込まれたという。
「Aさんは、そこでタル被告がカメラの三脚をセットするのを見たと証言しました。男たちは暴行中、『まるでゲームであるかのように笑っていた』と振り返っています。その後の記憶はなく、意識を取り戻した時には屋外のプールサイドの椅子に座らされていたといいます」(大手紙国際部記者)
未成年の女性からも深刻な被害が報告されている。
2009年、当時16歳だったBさんは、タル被告とアロン被告を含む計4人の男から性的暴行を受けたと証言。さらに当時17歳だったCさんも、オーレン被告らから同様の被害に遭っていた。この2件については、兄弟らが犯行の様子を自ら撮影していたため、直接的な証拠も残されていた。
また、Dさんは2009年にハンプトンズの邸宅で、タル被告が女性をプールの方へ引きずっていく姿を目撃したと証言。「女性が叫び、ただ『やめて』と懇願し続ける声」を聞き、周囲に助けを求めたものの「誰も行動を起こそうとしなかった」と語った。
「兄弟は非常に影響力のある人物だったため、被害者たちは警察へ通報することに恐怖を感じていたといいます。そのため、華やかな富豪兄弟による犯行の発覚は大幅に遅れることになりました。Dさんは当時、邸宅を去る前にアイライナーで『RAPISTS(レイプ犯ども)』と書き残しており、その文字を撮影したデータが後にタルのハードディスクから見つかり、証拠の一つとなりました」(前出・大手紙国際部記者)
長年にわたり凶行を重ねてきた兄弟に対し、検察側は「彼らは、飛行機に乗ること、パーティーへ行くこと、あるいはナイトクラブで同じテーブルに座ることに同意した女性や少女からなら、欲しいものを何でも奪えると思い込んでいた」と厳しく非難している。
これに対し弁護側は、兄弟が女性の気持ちに配慮を欠いた言動をとったことについては謝罪しつつも、重大な性犯罪については現在も「完全な無実」を主張している。証拠の重要な部分が「著しく弱い」と反論し、3被告に対して法定最低刑である15年の拘禁刑を求めている。
AP通信によると、捜査当局が量刑算定において提示した刑期は、オーレン被告が計195年、アロン被告とタル被告がそれぞれ計180年。10月27日の判決に注目が集まっている。
(了。前編から読む)