GoogleがAndroidの更新方針を変更 年1回から小刻みに/共同通信社と加盟する48の新聞社がPerplexityの「ただ乗り」に抗議
Googleは12月2日、Android 16向けに機能アップデートの配信を開始した。あわせてOSのアップデートを年1回から、より頻繁なリリースへ移行すると発表した。これにより新機能がリリースされ次第、すぐに利用できるようになるという。 これまでは、Pixel向けに「Pixel Drop」(旧Feature Drop)として定期的に新機能が提供してきたが、他のスマートフォンでは基本的に年1回のメジャーアップデートを待つ必要があった。しかし、今後はPixel以外でも新機能を順次提供していくことになるようだ。ただ、実際に提供されるかは、各メーカーやキャリア次第ではある。 なお、今回のアップデートでは、通知機能の強化やアイコンのカスタマイズ機能、ペアレンタルコントロールの改善などが行われている。また「かこって検索」の新機能として、チャットやテキストメッセージが詐欺の可能性が高いかどうかをAIが判断する機能も追加した。
共同通信社は12月1日、米国の生成AI事業者であるPerplexity AIに対し、著作権侵害行為に強く抗議する文書を送付したと発表した。配信記事における無断利用の即時停止や損害賠償などを求めている。 共同通信によると、Perplexityが同社の配信記事を無断で複製/利用していることや、ニュースサイト「47NEWS」に掲載された記事に対し、2024年8月からの約1年間で数十万回のアクセスを繰り返していることを確認した。 抗議書では、著作権法の複製権や公衆送信権の侵害に加え、不正競争防止法違反にも該当すると主張。さらに共同通信の社名を示しながら内容に誤りのある生成物を表示しており、信頼やブランド価値を毀損(きそん)したとしている。 共同通信は「報道機関の記事は膨大な労力をかけて取材/編集されたもの。AI企業が無許諾で記事を利活用することは公正な報道を継続する基盤を破壊する」とコメント。要求が受け入れられない場合は訴訟も辞さない構えだ。 また、共同通信加盟の新聞社48社も同日、違法な記事収集行為の即時停止などを求める声明を連名で発表。読売/朝日/日経に続き、国内主要メディアの足並みがそろった形となった。
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Samsung Electronicsの研究機関、Samsung Advanced Institute of Technology(SAIT)は11月27日、NAND型フラッシュメモリの消費電力を最大96%削減できる新技術を開発したと発表した。論文は11月26日に科学誌「Nature」オンライン版に「低消費電力NANDフラッシュメモリ用強誘電体トランジスタ」として掲載されている。 従来のNANDフラッシュは、積層数を増やして容量を拡大すると、直列接続されたメモリセルに信号を順次通す構造上、消費電力が増大する課題を抱えていた。 SAITの研究チームは、強誘電体と酸化物半導体を組み合わせることで、この問題を解決。酸化物半導体が持つ特性を活用し、セル1個あたり5bitという業界最高水準の記録密度を維持しながら、動作時の消費電力を大幅に低減できるメカニズムを世界で初めて実証したという。 この技術が実用化されれば、AIデータセンターの運用コストの削減からモバイル機器のバッテリー駆動時間の延長まで、幅広い用途での電力効率向上が期待される。論文の筆頭著者であるユ・シジョン博士は「AIエコシステムにおけるストレージの役割がますます重要になる中、将来の製品への応用を目標に研究を続ける」とコメントしている。
Microsoftは12月1日、Windows 11 24H2/25H2向けに2025年11月度の非セキュリティプレビュー更新プログラム「KB5070311」をリリースした。23H2向けは一足早く、11月20日に「KB5070312」がリリースされている。 Windows 11 25H2向けでは、以下のような機能が追加されている。 ・「設定」アプリで検索した際に、検索結果メニューに利用可能な検索結果がさらに多く表示されるようになる(Copilot+ PCのみ) ・USB接続のWebカメラやノートPCの内蔵カメラで、AIを活用したカメラ拡張機能を提供するWindows スタジオ エフェクトが使用可能になる(Copilot+ PCのみ) ・Windows スポットライトをデスクトップの背景として設定すると、コンテキストメニューに「この背景の詳細を表示」と「次のデスクトップの背景」の2つのオプションが含まれるようになった ・エクスプローラーのダークモード対応を改善 非セキュリティプレビュー更新プログラムは、月例のセキュリティ更新プログラムに先駆けて変更内容をプレビューする目的のものだ。適用は必須ではなく、オプションを有効にしていなければ自動でアップデートされない。アップデートしなかった場合、基本的には翌月のセキュリティ更新プログラムと同時に適用される。 なお、12月は休暇の関係で、セキュリティ関連を含む月例更新は提供されるが、非セキュリティプレビューバッチは提供されないとのことだ。