複数メーカー対応のスマート天体撮影コントローラー「StellaVita」発売
サイトロンジャパンは、ToupTek Astro社の新製品で、PlayerOneなど複数メーカーのカメラやデバイスと接続できるスマート天体撮影コントローラー「StellaVita(ステラヴィータ)」を新発売。
【2025年9月23日 星ナビ編集部】
サイトロンジャパンは、ToupTek Astro社の新製品で、Player Oneなど複数メーカー対応のスマート天体撮影コントローラー「StellaVita(ステラヴィータ)」を新発売。StellaVitaは、パソコンがなくても、Wi-Fiでアプリと接続し、カメラ、赤道儀、フォーカサー、フィルターホイールなど天体写真撮影に必要な機材を制御できる高性能コントローラだ。
販売は直営店「シュミット」のみで、購入者は、もれなくオリジナル「クイックスタートマニュアル」がもらえる。そのほか購入者用のサポートページや、より詳細な日本語Webマニュアル、トラブルシューティング資料も用意されている。
「クイックスタートマニュアル」の表紙(左上)とStellaVita(提供:株式会社サイトロンジャパン、以下同)
- ■ StellaVita(ステラヴィータ)の概要
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- メーカー希望小売価格:税込57,585 円
- 直営店「シュミット」価格:税込49,500円
- 取扱店:天体望遠鏡専門店シュミット
■ StellaVitaの特長
- アプリで天体撮影の全てを制御するスマート天体撮影コントローラー
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- Wi-Fiでアプリと接続し、カメラ、赤道儀、フォーカサー、フィルターホイールなど天体写真撮影に必要な機材を制御できる高性能コントローラー。
- ToupTekだけでなく、Player One AstronomyやZWOをはじめとしたメーカーのカメラに対応。手持ちのデバイスを組み合わせた自由な機材構成で天体写真撮影を楽しめる。
StellaVitaの接続インターフェース
無料の専用アプリ「StellaVita」の制御画面
- StellaVitaでできること
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- CMOSカメラの撮影
- 赤道儀の制御
- カメラを使った全天対応の電子極軸合わせ
- オートガイド(マルチスター対応)
- プレートソルビングによる導入補正
- 自動子午線反転
- 天体カタログ検索
- 星図から撮影構図を決定
- フィルターホイールの制御
- 電動フォーカサーの制御
- 露出タイプの異なる撮影プラン作成・実行
※ライブスタック機能は、2025年9月の発売日時点では実装されていません。
StellaVitaの搭載例(接続機材:Sky-Watcher EQ5GOTOS、Player One Poseidon-C Pro、Askar 80ED、layerOne Uranus-M、Askar FMA135)
- StellaVitaの互換性・ハードウェア要件
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- SDK対応メーカー/デバイス
- ToupTek Astro (全デバイス)
- ZWO (カメラ)
- QHYCCD (一部のカメラ)
- Player One (全デバイス)
- INDIプラットフォーム対応メーカー/デバイス
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- ZWO(フィルターホイール, 電動フォーカサー, 赤道儀)
- QHYCCD(一部のフィルターホイール, 電動フォーカサー)
- ATIK(カメラ)
- Onstep設定に基づく赤道儀(Meow, EasyMount, WarpAstron, CLEARSKY, JUWEI, BlackHoleなど)
- Gemini(電動フォーカサー)
- Astroasis(電動フォーカサー, フィルターホイール)
- Sky-Watcher(赤道儀)
- iOptron(ほとんどのデバイス)
- Celestron(赤道儀)
※デジタル一眼レフカメラでの撮影は正式サポートされていません(現在開発中)。
- 無料の専用アプリ「StellaVita」
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- 専用アプリ「StellaVita」は、iOSとAndroidに対応し、iOS、Androidのアプリストアからダウンロードして、無料で利用できる。
- ■ StellaVitaの主な仕様
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- 取り付け規格:35mm幅ファインダーアリガタ、U1/4ネジ穴×1、M4ネジ穴×4
- 質量:約260g
- サイズ:116×73×28mm (突起部除く)
- 電源:DC12V 2A以上
- アイドル時消費電力:約3~4W ※外部出力ポート使用時は接続機器分の入力電流が必要(最大5Aまで)
- Wi-Fi:2.4GHz / 5.0GHz デュアルバンド
- 内蔵ストレージ:32GB eMMC(約17GB使用可能)
- SDカード:SDHC、SDXC対応 最大512GB