【東京優駿】(東京)クロワデュノールが第92代の日本ダービー馬に|競馬実況web|競馬|ラジオNIKKEI

東京11Rの第92回東京優駿(日本ダービー)(3歳GI・芝2400m)は1番人気クロワデュノール(北村友一騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分23秒7(良)。3/4馬身差の2着に3番人気マスカレードボール、さらに1馬身半差の3着に6番人気ショウヘイが入った。

クロワデュノールは栗東・斉藤崇史厩舎の3歳牡馬で、父キタサンブラック、母ライジングクロス(母の父Cape Cross)。通算成績は5戦4勝。

レース後のコメント

1着 クロワデュノール(北村友一騎手) 「僕がダービージョッキーというよりも、クロワデュノールがダービー馬となれたことが何より嬉しいですし、そこに最高のエスコートをできたことが一番良かったと思います。一言では表せないのですが、ここに至るまでの過程すべてに意味があったのだということを感じています。こうして全て、巡り合わせで勝たせていただいて、クロワデュノールとの縁があったこと、全部繋がっているのだなと感じます。僕の思いは一点だけ、馬を信じること、自分を信じること、信じるという点だけです。本当に、馬とずっと人馬一体になれていたような気がして、余計なことをしなくても馬がいいリズムで走ってくれていました。絶対伸びると信じていましたし、手応え通りといえばそのとおりなのですが、信じた結果がこうして1着に結びついてよかったです。まだまだ伸びしろを感じていますし、もっともっとクロワデュノールという名前が世の中に知れ渡ってほしいと思います」 (斉藤崇史調教師)

「本当に良かった、ホッとしたというのが今の気持ちです。皐月賞に比べて、トレセンにいる時からいいなと思っていましたが、パドックに入ってきた時の感じもすごく良くて、これだけの舞台でお客さんも一杯でしたが落ち着いていましたし精神面の強い馬だなと思って競馬を迎えました。(皐月賞の)雪辱もそうですが、あれだけ人気していたのに負けてしまったので申し訳なかったですし、なんとか期待に応えられるようにと思って皐月賞からダービーまで一丸となってやってきたところで馬がそれに応えてくれました。負けていたのに今日も1番人気にしてもらって、ファンの皆さんにはありがたい気持ちです。北村騎手とは、追い切りだったり枠順が決まって競馬をどうしようかとか、いつにないくらい、クロノジェネシスの時には無かったくらい細かく話ができたと思います。ゲートの中で待たされた分、前かきしたりイライラするところはありましたが、一歩目を出てくれた事、楽に良いところを取れたので展開的には一番良いなと見ていました。本当に言う事ない展開だと思いましたし、これで少しずつふかしながら直線を向いたら大丈夫だろうなという気持ちでいました。あの形で抜け出した後に皐月賞は負けているので、今回は言い訳できないなと見ていましたが、坂も力強く上がってこられましたし、その後も力強い脚色でしたし大丈夫だなと思っていました。(ゴールの瞬間)本当に良かった、ホッとしたというのが第一で、その後安心しました。(ダービーを勝てて)嬉しいですけど、去年勝った安田翔伍さんが同い年で先に勝たれたので一歩遅れたなと思いましたが追いつけたかなとも思いましたのでまた次頑張ります。外国人騎手がGIを勝つ流れが続く中、色々あった中で北村さんとダービーを勝てて、何よりレース前にこれまでに無いくらいいっぱい話した中で勝てたというのも良かったかなと思います。(今後について)レースの選択肢として凱旋門賞に登録していますけど、本当に行くかどうか含めて、馬の状態を見ながらオーナーと相談して、これから決めていけばいいのかなと思います。皐月賞は負けてしまいましたが、ダービーで世代の頂点であることを証明できたかなと思いますし、まだまだ良くなる余地を残していて、もっともっと良くなる馬だと思いますので、期待して、応援してあげてください」

2着 マスカレードボール(坂井瑠星騎手) 「課題のテンションはなんとか我慢してくれましたし、状態は非常に良く感じました。レースは勝ち馬をマークできればと考えていて、折り合いはスムーズでした。この枠から考えられるレースは出来たかなと思います。最後までしっかり脚を使ってくれましたが......。勝った馬は強かったです」

3着 ショウヘイ(C.ルメール騎手) 「GIレベルのメンバーの中で、凄くいい競馬をしてくれました。よく頑張ってくれましたが、一つだけ、このような緩い馬場で走りがあまり良くありませんでした。特に3-4コーナーから直線にかけて、昨日の雨の影響があってバランスが良くなかったのですが、凄く頑張ってくれて3着でした。精一杯走ってくれました。秋が楽しみです」

4着 サトノシャイニング(武豊騎手) 「頑張りました。1コーナーで外から来られた時にエキサイトしてしまいました。残念でした」

5着 エリキング(川田将雅騎手) 「とても具合良く今日を迎えられました。直線も素晴らしい走りで能力を示してくれました。次に繋がる良いレースが出来たと思います」

6着 ミュージアムマイル(D.レーン騎手) 「7番枠からいいスタートを切って、道中の反応も良かったです。前半のペースがちょっと流れたことで、後方からの競馬になりましたが、この馬としてはリズム良く走れました。直線も反応を見せて、一生懸命走ってくれました。しかし今日は、ポジション取りと展開の差が出た感じです」

7着 エムズ(戸崎圭太騎手) 「パドックで初めて乗せてもらい、そこで筋肉の質や背中の良い馬だと感じました。気持ちも走る気があって、前向きでした。ゲートをスムーズに出て前々の形で、勝ち馬の後ろでスムーズに運べました。まだ体に緩さがある分、勝負どころで少しもたついたので、今後そのあたりが解消されれば良いと思います。直線ではじりじりと伸びていました」

8着 ジョバンニ(松山弘平騎手) 「中団の良い所で折り合いがついて、我慢もきいていました。しかし調教でもそうだったのですが、最後に体が浮いてくるような走りになってしまって、反応が鈍いところがありました。距離は大丈夫でした」

9着 ファイアンクランツ(佐々木大輔騎手) 「今回から耳栓をしていたので、しっかり音を遮断出来て、落ち着いてレースに臨めたかなと思います。直前にゲート練習をしていた分、スタートも速かったですし、すんなり良いポジションが取れました。外を走った分、最後は少し甘くなってしまいました」

11着 ホウオウアートマン(田辺裕信騎手) 「メンバー的にハナへ行こうと思っていました。1コーナーの入り、道中のペースは陣営と打ち合わせていた通りでした。途中までは頑張ってくれましたが、最後は苦しくなりました。ただ、きついローテーションの中でもよく頑張ってくれました」

14着 ファンダム(北村宏司騎手) 「返し馬、ゲート練習を含めて、落ち着いて出来ました。スタートは、がたつく馬もいましたが、つられることなく上手くスタートを切れました。考えていたような流れになってくれましたし、ここで運びたいなと思っていたところで運ぶことも出来たので、そこまでは理想通りでした。1600mを2回使って1800mを使っての東京2400mで、対応させようと思いましたが、力んでいるような時間が長かったので、その分直線までお釣りを残すことが出来ませんでした。最後は脚が上がってしまいましたが、良く走ってくれました」

15着 ドラゴンブースト(丹内祐次騎手) 「ゲートの駐立が良くありませんでした。しかし最後まで止まらずに伸びてくれました」

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