体調不良の佐藤駿「演技中盤ぐらいから…」 フィギュア国別対抗
フィギュアスケートの世界国別対抗戦は第2日の18日、東京体育館で男子フリーがあり、ショートプログラム(SP)5位の佐藤駿選手(エームサービス・明大)は169・62点で4位だった。
佐藤選手は体調が万全ではなく、フリーもジャンプの構成を落として臨んだ。それでも、高難度の4回転ルッツや4回転―3回転の連続トーループをきれいに降りるなど、底力を見せた。演技後の主な談話は次の通り。
「もう勘弁」も次への糧に
<力を出し切った感じでしょうか>
はい、そうですね。2本目(4回転―3回転の連続トーループ)ぐらいから、いつものフリーの後半ぐらいの体力(の残り具合)で。「あ、これ死にそうだ」と思ったんですけど、チームの応援を聞きながら、本当に最後までやりきれたなと思います。
<冒頭の4回転ルッツはきれいに入りましたね>
そうですね。体調は悪かったんですけど、スケート自体の調子は良かったので。冒頭はあまり気にせずに、いつも通り行きました。
<世界選手権からずっと良い気持ちで来られていると思いますが、試合への臨み方など、メンタル的なところはどう感じていますか>
今大会は本当にSP、フリーともに全く緊張することなく、楽しむことはできていたなと思いますし、今シーズンは世界選手権があったからこそ、メンタル的に少し成長できたのかなと思っています。
<体調が悪いなりに演技をまとめられた点で、手応えはいかがですか>
そうですね、調子自体はすごい良かったので、冒頭のルッツもきれいに決まりましたし、まあ体力面はすごい心配していたので、後半はちょっとスピードが出なかったですけど、前半は本当にルッツ、トーループともに、きれいなジャンプになったかなと思います。
<前回の世界国別対抗戦(2023年、SP11位、フリー8位)からの成長はどう思いますか>
前回大会はすごい緊張してしまって、本当に良い演技ができなかったんですけど。今大会は目標として楽しく滑るというふうに思っていたんですけど、今日も楽しく滑れたと思います。
<世界選手権で一皮むけたという言葉もありましたが、来年のミラノ・コルティナ冬季オリンピックシーズンに向けて、どんな自分で臨んでいきたいですか>
やはり世界選手権を終えて成長できた部分があったのかなとは思うんですけど、…