《人気番組「激レアさん」打ち切りの真相》後釜MCは堂本光一&加藤シゲアキ…大抜擢の裏で“旧ジャニーズ関与”の巨額プロジェクトが動いていた(文春オンライン)
その後番組は、STARTO ENTERTAINMENT(以下スタート社)の堂本光一(46)と加藤シゲアキ(38)が司会の「光一&シゲのSHOWマン!!」と発表された。 「さまざまな舞台エンタメSHOWの魅力を伝える番組と説明されていますが、本当の狙いは、2026年春に有明に開業するテレ朝の『東京ドリームパーク』(TDP)内に作られる劇場の宣伝です」(同前) TDPは地上11階、地下1階の複合施設で、23年から着工し、来年2月に完成する予定だ。 「建設費は資材の高騰もあり、400億円以上に跳ね上がっています。早河洋会長直轄の社運を賭けたプロジェクトで、中でも1500席規模の劇場は売上の大きな柱になります。開業に向けて何としても盛り上げなくてはならない」(同前)
新劇場とスタート社の関係は深い。 「TDPの場所は“ゆりかもめ”の東京ビッグサイト駅が最寄りで、都心からのアクセスは決して良くない。テレ朝としては、そこに客を呼び込むために、熱狂的なファンを持つスタート社のタレントを中心に公演を組もうと当初から計画していました」(舞台関係者) 折しも、旧ジャニーズ時代から多くのタレントが出演していた“ミュージカルの殿堂”帝国劇場は25年から30年まで建て替えのために使えないという状況。スタート社側もテレ朝に“協力”するという。 「来年9月には、米国のベストセラー小説が原作で、23年にロンドンで上演されたミュージカル『タイムトラベラーズ・ワイフ』の日本初演が、スタート社のタレントで上演されます」(芸能プロ関係者)
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そして、スタート社の舞台人の象徴と言えば、光一。 「帝劇で、24年にわたって主演作『SHOCK』シリーズを上演しましたが、チケットが買えない舞台として有名でした。光一のファンもですが、共演する後輩アイドルのファンも必死でチケットを求めるからです」(スポーツ紙記者) そして、今回の新番組の司会が光一と加藤とあって、新劇場のこけら落とし作品は2人が参加し、番組でも取り上げられるのでは、とネット上ではファンの期待が膨らんでいるが……。 「光一は3月末から6月までミュージカル『チャーリーとチョコレート工場』の再演があり、加藤も2月から3月にかけて主演舞台がある。新劇場が春にオープンだとすると、出演は無理でしょう」(前出・舞台関係者) 最近はテレビに出ることは少なく、激レア化していた光一。その司会起用には、番組に後輩アイドルを呼びやすくするという狙いもあるようだ。 「光一も50代が見えてきた。ステージでは声があまり出ていない印象です。『SHOCK』シリーズで演出も長く担当した光一は、今後は後輩のステージの演出に、より関わっていく意向もあるそうです」(同前) ただ、スタート社タレントの舞台は客は入るが、痛し痒しの部分もあるという。 「チケットなど売上からの取り分がスタート社は高いんです。なので、TDPはスタート社一辺倒ではなく、映画『国宝』が大ヒットの吉沢亮主演作や、福田雄一演出・山田孝之主演で話題となった『モンティ・パイソン』の再演などのミュージカルも組んでいく予定です」(同前) 番組も劇場も、うまくスタートできるか。
「週刊文春」編集部/週刊文春 2025年9月25日号