「Windows 10」を使い続ける“Windows 11未移行ユーザー”のための安全対策
MicrosoftはWindows 10搭載デバイスを診断し、アクティビティーデータを収集する。UX(ユーザーエクスペリエンス)の改善や広告のパーソナライズが主な目的だ。ユーザーは、Windows 10のプライバシー設定で、Microsoftに渡す個人情報の範囲を調整できる。 データプライバシーをコントロールする方法には、以下のようなものがある。 ・広告サービス「Microsoft Advertising」のオプトアウトのためのWebページを訪問し、パーソナライズ広告を無効にする。 ・Microsoftアカウントの「プライバシーダッシュボード」から、Microsoftアカウントにひも付いたアクティビティーデータを消去する。 ・適用可能な個人情報保護法に基づき、Microsoftに直接連絡してデータに関する自身の権利を行使する。 企業などの組織は、グループポリシーの設定やプロビジョニングツール「イメージ構成デザイナー」(Windows Configuration Designer)、またはデバイス管理ツール「Microsoft Intune」を使用して、データ収集方法をコントロールすることも可能だ。これらのツールにより、IT管理者は複数のエンドユーザーやデバイスに対して、プライバシーに関する共通のポリシーを適用できる。
2025年10月14日のサポート終了後の有償の延命策として、Microsoftは「拡張セキュリティ更新プログラム」(ESU)を用意している。最長3年間、重要なセキュリティの更新プログラムを受け取ることができるものだが、これはあくまでも暫定的な措置だ。 こうした追加の対策を打たない限り、サポート終了後はセキュリティの更新プログラムが配信されなくなり、新たな脅威に対してPCが脆弱(ぜいじゃく)になる点に注意しなければならない。
TechTargetジャパン