トヨタ「"7人乗り"プリウス」! 使い勝手サイコーの"3列シート"搭載した「ミニバン仕様」! 毎日ちょうどいい"ロングボディ"採用の斬新モデル「アルファ」に大注目!

トヨタのハイブリッドカー「プリウス」の歴史の中には、「7人乗り」が可能な異色のモデルも存在しました。

トヨタ「“7人乗り”プリウス」!

 トヨタの象徴的なハイブリッドカーである「プリウス」は、1997年の初代デビューから現在に至るまで高い人気を維持しています

 そんなプリウスの歴史の中には、一般的な「5人乗りセダン」のイメージを覆す、異色の多人数乗車モデルも存在しました。

トヨタ「“7人乗り”プリウス」!

 それこそが、2011年から2021年まで約10年間にわたり販売された、ミニバンタイプの派生モデル「プリウスα(アルファ)」です。

 プリウスαは、3列シートの7人乗り仕様と、2列シートの5人乗り仕様の2タイプがラインナップされ、とくに7人乗り仕様は日本国内専売モデルでした。

 海外では「プリウスV(ブイ)」や「プリウス+(プラス)」といった異なる車名で販売されており、そのグローバルでの広がりがうかがえます。

 そしてこのプリウスαは、ベースとなったプリウス(3代目)のトライアングルシルエットを受け継ぎつつ、ボディサイズを拡大することで、伸びやかで都会的なフォルムを獲得。

 またボディサイズは、全長4615mm-4665mm×全幅1775mm×全高1560mm-1600mm、ホイールベースは2780mmと、広い室内空間を確保するために全体的に拡張されました。

 インテリアは、水平基調のインストルメントパネルが広々とした開放感を演出し、自然な姿勢で体を包み込むシートと落ち着いた内装色を採用することで、長距離ドライブでもリラックスできる快適性を追求しています。

 パワートレインは、1.8リッターエンジンに電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載し、システム全体で最高出力は136馬力を発揮。

 小型軽量化されたリチウムイオン電池を採用することで車体全体を軽い構造にすることにも成功し、大人7人が乗車しても快適で力強い走行性能を実現していました。

 グレード展開も豊富で、ベースの「S」や上級の「G」に加え、走行性能を重視した「ツーリングセレクション」、さらにはトヨタのスポーツブランド「GR」によるカスタマイズモデル「GR SPORT」もラインナップ。

 とくにこのGR SPORTは、専用のエクステリアおよびインテリアパーツを豊富に装着した「一味違う一台」として、ドライブ好きのオーナーから熱い支持を集めました。

 そしてプリウスαは安全装備も充実しており、プリクラッシュセーフティやインテリジェントパーキングアシストといった機能を搭載。

 ボディカラーは全9色を用意し、当時の車両価格(消費税込)は241万円から362万円で販売されていました。

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 このプリウスαは、その実用性の高さから北米、欧州、アジアなど幅広い地域で親しまれましたが、2021年に販売を終了。

 直接的な後継車種は登場していませんが、燃費と多人数乗車という実用性を両立させたその個性的なコンセプトはユーザーからの評価が高く、販売終了から時が経った現在でも復活を望む声が根強く上がっています。

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