関西の中学受験は今日スタート 「灘」「開成」ダブル受験の本当の理由とは 桜井信一の攻める中学受験

入学試験当日の灘中学校の様子

1月10日から埼玉の中学入試が始まり、下剋上受験オンラインの受講生たちも入学試験に臨みました。

前日に何人かと話しましたが、意外にもあまり緊張しているようには感じませんでした。みんな度胸があるんだなあと思いましたが、まだ小学生ですからひょっとするとピンと来ていないのかもしれません。

今は当日に合格発表がでるところも多いですから、夜には報告がありました。合格した喜びよりもホッとした様子。ある子は「これで進学するところができました」と言っていました。

地元の中学は怖いんだとか……。小学校の友達も進学するわけですから、知らないところに飛び込んで行くわけではありません。本当に荒れた中学校という可能性もありますが、おうちの方が中学受験の動機付けにしているケースもあるでしょう。

合格実績貢献だけではない

さて、今日からは関西の中学受験が解禁。いよいよ関西勢が本番に挑みます。何といっても全国最難関といわれる灘中学校の入学試験があり、ここには首都圏の猛者たちも参加します。

どうして通えないところを受験するの?と不思議に思う方もおられるでしょう。一部の塾の最上位クラスの優秀層は、首都圏は関西へ、関西は首都圏へ受験する『お約束』になっているのです。暗黙の了解ではありません。『お約束』です。

こうして合格実績に貢献する仕組みになっています。では、塾のためかというとまんざらそうでもなくて、灘中で出題された問題が開成中で出題されることがあります。入試前にこの両校が何か打ち合わせをしているわけではないですから、同年度の場合は問題が被ってしまう可能性があるのです。

こんなことが一度起きてしまうと、これは受けなきゃ損だねということになります。またメダル好きのタイプはそんなこと関係なく受験するでしょう。こうして、灘中や開成中のような超最難関でも毎年多くの辞退者がでるのです。

首都圏はこれから

関西の中学受験というと、大阪と兵庫が熱いイメージがありますが、実は京都も熱いのです。京都の中学には奈良県からも受験生がやってきます。逆に京都の子たちは奈良や大阪へも受験に行くのですが、兵庫と京都は距離的につながらないようです。

ところで、首都圏の場合は、1月に埼玉や千葉を受験し、2月1日から5日あたりまで東京・神奈川を受けますから、たくさんチャンスがあります。2月2日の結果をみてから次の出願を考えることだってできます。

それに対して関西勢は今日からの3日間にぎゅっと日程が入りますから、気が付いたら入試が終わり、あれ、どこも行くところがないなんてことも起きるのです。よく注意して準備する必要があり、万全の体調管理で挑まなければいけません。

関西の子どもたちは来週にはいつも通り小学校生活に戻り、そろそろ卒業式の準備なども始まるでしょう。私立に進学する子もそのまま地元の公立中学から公立高校を狙う子も、清々しい気持ちで卒業式を迎えてほしいと思います。

逆に、東京・神奈川の受験生のみなさんは、あと2週間だけ、今までに出したことのない精一杯をみせてほしいと思うのです。志望校のレベルまでまだ達していないという子もいるでしょう。前日までチャンスがあります。学校から出題傾向のヒントがある場合は、しっかり準備して臨んでほしいと思います。

筆者紹介

桜井信一(さくらい・しんいち) 昭和43年生まれ。中卒の両親のもとで育ち、自らも中卒になる。進学塾では娘の下剋上は難しいと判断、一念発起して小5の勉強からやり直し、娘のために「親塾」を決意。最難関中学を二人三脚で目指した結果、自身も劇的に算数や国語ができるようになる。現在は中学受験ブログ「父娘の記念受験」を主宰、有料オンライン講義「下剋上受験塾」を配信中。著書に、テレビドラマ化されたベストセラー『下剋上受験』をはじめ、『桜井さん、うちの子受かりますか』、馬淵教室と共著の『下剋上算数』『下剋上算数難関編』などがある。

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