トランプ氏、マスク氏に連絡の予定ない-政府契約打ち切りをなお検討
Jennifer A Dlouhy
- マスク氏は関係修復に応じる姿勢示すもトランプ氏は歩み寄らず
- マスク氏の企業と政府の関係を断つ具体的措置講じてない-政府高官
トランプ米大統領は6日、かつての盟友であるイーロン・マスク氏に自ら連絡を取るつもりはないと述べた上で、同氏が率いる企業の政府契約打ち切りをなお検討していると明らかにした。両氏の対立が依然続いていることが示唆された。
トランプ氏は記者団に対し、「あらゆることを検討する。補助金は多額だ」と述べた。ただ、「彼にとっても、国にとっても公平である場合に限る」とも語った。
前日の5日に両氏は非難の応酬を繰り広げていた。トランプ氏の看板政策である大型税制法案にマスク氏が反発したことをきっかけに、個人攻撃に発展した。マスク氏は5日夜、関係修復に応じる姿勢を示したが、トランプ氏は自ら歩み寄るつもりはないと述べた。
トランプ氏はマスク氏に連絡を取るかとの記者団の質問に、「予定は全くない」と答えた。
5日の両氏の決裂を受け、電気自動車(EV)メーカーのテスラ株は14%下落。トランプ氏やマスク氏に関連する他の株式や暗号資産も値を下げた。
マスク氏の宇宙開発企業スペースXやテスラは、連邦政府との契約や補助金で大きな恩恵を受けてきた。
ホワイトハウス高官は6日、トランプ氏はマスク氏の企業と政府の関係を断つ具体的な措置は講じていないと説明。マスク氏との対立より経済政策の遂行にトランプ氏は注力していると述べた。
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原題:Trump Gives Musk Silent Treatment, Will Mull Cutting Contracts(抜粋)
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