「コロナより危機感」資材の高騰や不足 ケーキ店は保冷剤足りず
毎日新聞 2026/5/10 08:00(最終更新 5/10 08:00) 有料記事 1938文字
中東情勢の緊迫化の影響で、ケーキ店が使う保冷剤も一部で品薄になっている=東京都渋谷区で2026年4月30日午後2時58分、尾崎修二撮影(本文とは直接関係ありません)
「新型コロナ禍よりも危機感を覚えています」
千葉県西部のベッドタウンでケーキ店を営む男性シェフは表情を曇らせる。
保冷剤にビニール袋、ポリ容器にラップ――。ケーキの製造販売に必要なプラスチック資材が5月以降に軒並み3割以上値上がりし、入荷も不安定になると仕入れ先に突然告げられたためだ。
コロナ禍では、お客さんが来ないかもしれないと不安だったが、今回は目の前にお客さんがいるのに、物を売れなくなるかもしれない。
中東情勢の緊迫化に伴う石油や石油由来製品の供給不安を受け、食品を製造販売する多くの業者が資材の高騰や不足にあえいでいる。影響はどこまで広がるのだろうか。
<主な内容> ・洋菓子店で保冷剤不足 ・4割の企業が「すでに影響発生」 ・レジ袋を値上げする動きも
・家計への影響は……
これから暑くなるのに……
<ケーキの保冷剤が不足するので、保冷剤や保冷バッグの持参に協力ください>
冒頭のケーキ店は4月半ば、店頭にこんな張り紙をした。
業者から「保冷剤が入荷できなくなるかもしれない」と連絡があったためだ。これから暑くなる季節だが、店にある保冷剤の在庫がなくなれば、客がケーキなどを持ち帰る際に鮮度を保てなくなってしまう。
政府は、石油由来資材の「全体量は確保している」と説明しているが、この店を営む男性シェフは「どこの問屋も品薄で、そんな実感は持てない。中東の影響がピンと来ていないお客さんが多いが、協力を呼びかけ、節約するしかない」と嘆く。
値上げも検討
食品・飲料の…