町田が“Gスタ新記録”13828人の前で首位撃破!! 2失点響いた鹿島は鈴木優磨PK弾で猛攻も痛い足踏み

[6.21 J1第21節 町田 2-1 鹿島 Gスタ]

 J1リーグは21日、第21節を各地で行い、FC町田ゼルビアが首位の鹿島アントラーズを2-1で破った。首位の鹿島は5月25日の横浜FM戦(●1-3)以来3試合ぶりの黒星。今節未消化の2位・柏レイソルが勝ち点4差に迫るなか、前節・広島戦(△1-1)に続いて痛い足踏みとなった。町田はGスタ開催で史上最多13,828人の前で2連勝を達成した。

 ホームの町田は前節・湘南戦(◯2-1)から先発1人を変更し、DFドレシェヴィッチに代わってDF菊池流帆を起用。負傷離脱明けの菊池は3月29日の福岡戦以来3か月ぶりの復帰を果たし、J1通算100試合出場となった。一方の鹿島はMF樋口雄太が11試合ぶり、MFターレス・ブレーネルが4試合ぶりの先発出場を果たした。[スタメン&布陣]

 試合は前半6分、早くも動いた。町田はGK谷晃生のロングボールをDF望月ヘンリー海輝が長身を活かしたヘディングで折り返すと、そこに鹿島の樋口がアプローチしたが、バックパスが再び相手の元へ。これをDF林幸多郎が拾ってゴール前に攻め込むと、ラストパスからMF相馬勇紀が左足で流し込んだ。相馬はこれが今季4ゴール目となった。

 ミスから失点した鹿島は前半25分、DF植田直通のボール奪取から縦を攻め込むと、FWチャヴリッチがペナルティエリア右で起点を作り、グラウンダーのクロスボールからチャンスメイク。ターレスが鋭い足の振りからゴールを狙ったが、谷の足を広げてのスーパーセーブに阻まれた。

 すると前半33分、町田がリードを広げた。左サイドでスローインを獲得し、林がロングスローの助走を取ると、これはフェイクでDF昌子源への短いスローを選択。昌子がすかさず縦パスをつけると、これを受けたMF下田北斗がゴール前へのクロスを送り込み、DF岡村大八がダイビングヘッドで突き刺した。岡村はこれが今季3ゴール目となった。

 その後も町田が相馬の縦突破やプレースキックから猛攻を展開。ポストやGK早川友基のセーブに阻まれたことで、3点目のゴールを破るには至らなかったが、前半を通してボール支配率37%という“持たせる”プランも功を奏し、上々の内容のまま2-0でハーフタイムを迎えた。

 ビハインドの鹿島は後半開始時、鬼木達監督が一気に3枚替えを敢行。溝口、樋口、ターレスを下げ、シントトロイデンから今夏加入のDF小川諒也、MF舩橋佑、負傷から復帰したDF濃野公人を起用した。その後は舩橋を起点にビルドアップが安定し、後半5分にはFWレオ・セアラのポストワークからFW鈴木優磨が惜しいシュートを放った。

 さらに鹿島は後半16分、チャヴリッチに代わってFW知念慶を前線起用。また同20分過ぎからはMF三竿健斗が右SB、DF小池龍太がボランチにポジションを入れ替えた。すると同39分、鹿島は空中戦の競り合いが続いたところで鈴木が菊池に倒され、PKを獲得。これを鈴木が中央に決め、今季6ゴール目で1点を返した。

 町田は後半43分、守備固めにDFドレシェヴィッチとDF中山雄太を投入。鹿島は同アディショナルタイム1分、小川のクロスに小池が飛び込み、ヘディングシュートを狙ったが、谷のファインセーブに阻まれた。試合はそのままタイムアップ。なんとか持ちこたえた町田が満員のGスタで首位撃破を果たした。

(取材・文 竹内達也)●2025シーズンJリーグ特集▶お笑いコンビ・ヤーレンズのサッカー番組がスタート!

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