台湾輸出、5月は過去最高 関税猶予終了にらみ米国向け急増
6月9日、台湾の5月の輸出は大幅に増加し過去最高を記録した。写真は4月、基隆港で撮影(2025年 ロイター/Ann Wang)
[台北 9日 ロイター] - 台湾の5月の輸出は大幅に増加し過去最高を記録した。人工知能(AI)関連需要が引き続き旺盛だったほか、米相互関税の上乗せ分の一時停止期間終了をにらんだ発注前倒しで米国向けが過去最高となった。
財政部が9日発表した5月の貿易統計によると、輸出は前年比38.6%増の517億4000万ドル。初めて500億ドルを超え過去最高となった。伸び率も過去約15年で最大だった。
輸出の増加は19カ月連続。エコノミストの予想は25%増、4月は29.9%増だった。
品目別では、電子部品が28.4%増の172億ドル、半導体は30.1%増。
輸出先別では、米国が87.4%増の155億2000万ドルと、伸び率、金額ともに過去最高。前月は29.5%増。中国は16.6%増で前月(22.3%増)から減速した。
財政部は6月の輸出を15─25%増と予想した。
5月の輸入は25%増の391億3000万ドル。エコノミスト予想は30.2%増だった。
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