羽田空港検査員 手荷物検査中のトレーから客の現金盗んだ疑い「70件から80件」

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 羽田空港の保安検査場で、保安検査員の男が利用客の現金を盗んだ疑いで逮捕されました。男は「70件から80件くらいやった」と供述しています。

手荷物検査中のトレーから

 逮捕されたのは、保安検査員の松本龍容疑者(21)。乗客から現金9万円を盗んだ疑いです。

 犯行現場は出発の時、必ず行う手荷物検査場でした。

 手荷物検査の際、乗客はかばんや財布などをトレーに入れ、レーンに流します。検査を行うのが保安検査員です。

 荷物を整理する係、X線の映像を監視する係、必要ならかばんを開けて調べる係など、複数の検査員が役割を分担しています。

 松本容疑者は業務委託先の企業に4月に入社したばかりで、整理係を務めていました。

「スリル楽しむため」と供述

 目の前には乗客、周りには複数の検査員。どのように現金を盗んだのでしょうか。

 被害に遭ったのは30代の男性です。13日、現金11万円余りをそのままトレーに載せました。

 松本容疑者は整理するふりをして、11万円の中から9万円を抜き取り、Yシャツの右胸のポケットに隠しました。

 そして、一般客も使うトイレに入り、トイレットペーパーの芯の中に現金を隠しました。勤務を終えた後に回収するつもりだったとみられます。

 被害に遭った男性が現金がなくなったことに気付いたため、事件が発覚しました。

松本容疑者 「バレるかもしれないスリルを楽しむために盗んだ」(警察によると)

 松本容疑者に借金や金銭トラブルなどは確認されていません。

松本容疑者 「8月ごろから70件から80件くらいやった。150万円くらい盗んだ」(警察によると)

 わずか1カ月半で80件。安全を守るはずの検査員が繰り返し、犯行に及んでいました。

(「グッド!モーニング」2025年9月16日放送分より)


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