「30年苦労すると 人間はこうなります」16歳→46歳 免許証写真の変化に衝撃 高校中退、妻と紙吹雪の内職を経て…「最後の顔が1番カッコいい」20万いいね

30年後の表情は…免許証写真の変遷が話題に /Ohishiさん(@tyatyamaru_jijimaru_warabi)提供

16歳から46歳まで、30年間の免許証写真を時系列で並べたInstagramの投稿が、20万件を超える“いいね”を集め、大きな反響を呼んでいます。

投稿主は、島根県で会社を経営するHiroyuki Ohishiさん(@tyatyamaru_jijimaru_warabi)。投稿には「30年苦労すると 人間はこうなります」というメッセージとともに、髪型の変化や顔つきの成熟など、人生の様々な局面を経験してきた痕跡が刻まれた免許証写真が並びます。

投稿には「これが人生か…」「人に歴史ありですね」「いい歳の取り方しとる!間違いない」「最後の顔が1番カッコいいです」など、共感の声が多数寄せられています。

高校中退、足場屋勤務…転機は一目惚れ

今回の投稿について、Ohishiさんはこう振り返ります。

「なんとなくですが、上手くいかない時は一旦立ち止まって昔を振り返るクセがあるんです。自分の好きな曲をつけて投稿しました」

穏やかな現在の表情からは想像できないほど、Ohishiさんの人生は波乱に満ちたものでした。

田舎生まれ田舎育ち。16歳で免許を取得した当時について、Ohishiさんは「田舎の悪さ坊主でした」と語ります。地元の工業高校に進学するも、「悪さがたたり高校3年の3学期で中退…」と、やんちゃな時期が続いていたそうです。

免許証の写真の変遷 /Ohishiさん(@tyatyamaru_jijimaru_warabi)提供

田舎ではすぐに噂が広まり、居づらくなったOhishiさんは足場屋で働き始めます。お金を稼いで都会に出ようと決心したタイミングで、現在の奥さんと出会います。

「働いていた足場屋さんの行きつけのガソリンスタンドで働いていた女性に一目惚れしてしまったんです。当時はレギュラーガソリンが100円の時代で、その人に会いたくて毎日母親の車を走らせて、毎日1000円分給油していました。2カ月後にようやく電話番号をゲットできました」(Ohishiさん)

免許証の写真の変遷 /Ohishiさん(@tyatyamaru_jijimaru_warabi)提供

授かり婚と紙吹雪の内職生活

デートを重ね、出会いから約3カ月で交際スタート。1年が経たないうちに授かり婚となり、翌年に長男が誕生、2年後には次男も生まれました。

ただ、若いOhishiさんの給料は少なく、妊娠中で働けない奥さんとの生活は厳しいものだったと言います。そんな中で始めたのが、A4用紙を1センチ角に切って紙吹雪をつくるという夫婦での内職でした。400枚で1セットとなる紙吹雪を、毎日コツコツと仕上げていたそうです。

その頃、Ohishiさんは妊娠中の妻にこう誓ったといいます。

「今は金がなくてしんどいが、いつしか俺は社長になって、お前が欲しいものをいっぱい買っちゃる。今は信じられんかもしれんが、頑張ると誓う」

免許証の写真の変遷 /Ohishiさん(@tyatyamaru_jijimaru_warabi)提供

倒産、リストラ…それでも夢をあきらめず

しかしその後も、試練は続きました。30歳のとき、10年勤めた土木会社が突如倒産。再就職した先でも、11月にリストラに遭いました。そこで独立を決意し、広島で事業を始めたものの、家族と離れて暮らす生活に限界を感じたといいます。

「子どもとは毎日テレビ電話で話すのみで、『これじゃいけない…』と思って1年後に島根に帰り、土木会社に就職しました」(Ohishiさん)

そこで一度は会社員に戻ったものの、夢を諦めきれず、35歳で再び独立。現在は、従業員2人を含む3人で会社を切り盛りし、家族と5匹の愛犬に囲まれた穏やかな日々を送っています。

免許証の写真の変遷 /Ohishiさん(@tyatyamaru_jijimaru_warabi)提供

「これまでの出会いや経験が自分を変えてくれた」

30年間で最も印象に残る時期について、「免許証の2枚目から3枚目ですかね。でき婚からの貧乏生活を経験した時期です」と話すOhishiさん。

「歳を重ねるごとに優しい顔になっている」とのコメントには、「ただ太っただけですね」と謙遜しつつ、こう振り返ります。

「これまでの様々な出会いや経験が自分を変えてくれた」


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