G7閉幕で石破首相が会見、ガソリン急騰対応指示 韓国大統領と初会談

 石破茂首相は17日(日本時間18日)、カナダのカナナスキスで開かれた主要国首脳会議(G7サミット)閉幕後の会見で、中東情勢の混乱によるガソリン価格急騰に備え、対応の検討を指示したと明らかにした。写真は6月17日、カルガリーで撮影(2025年 ロイター/Todd Korol)

[カナナスキス(加アルバータ州)/東京 18日 ロイター] - 石破茂首相は17日(日本時間18日)、カナダのカナナスキスで開かれた主要7カ国首脳会議(G7サミット)閉幕後の会見で、中東情勢の混乱によるガソリン価格急騰に備え、対応の検討を指示したと明らかにした。日米関税協議はぎりぎりまで合意の可能性を探ったが、トランプ大統領と合意に至らなかったと述べた。

韓国の李在明大統領と初めて対面で会談し、日韓関係の安定的な発展に向け、緊密な意思疎通を推進していくことで一致、核ミサイル問題および拉致問題を含む北朝鮮への対応についても、引き続き日韓、日韓米で緊密に連携していくことを確認したと述べた。

石破首相は、アジアの声と現実をG7の議論に反映するのは日本の重要な役割だと指摘。会議では「ウクライナの再侵略を抑止する和平の枠組みが重要」「イランの核兵器開発を、決し許してはならない」などと発言したことを明らかにした。

  日米首脳会談については、「一連の関税措置について日米双方が真摯な議論を精力的に続けギリギリまで合意の可能性を探っていたが、双方の認識が一致しない点が残っており、現時点でパッケージ全体として合意に至っていない」と説明。「トランプ大統領と関税措置で率直な議論をし、担当閣僚で引き続き議論することで一致した。引き続き日米間で精力的に調整を続ける」と強調した。

  トランプ氏とは「自由で開かれたインド太平洋」実現の推進、世界平和に貢献することで一致したとも述べた。

  国内問題では、野党が内閣不信任案を提出した場合の対応について質問され「野党が提出を決定したとは聞いていない。仮定の質問には答えない」と述べるにとどめた。

  物価高対策として、給付金は消費税減税よりすぐれた対応、との持論を改めて強調した。

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