米国株式市場=反発、CPI受け利下げ期待 ハイテクが高い
12月17日、ニューヨーク証券取引所で撮影。 REUTERS/Brendan McDermid
[18日 ロイター] - 米国株式市場は反発して取引を終えた。11月の消費者物価指数(CPI)上昇率が予想を下回ったことを受けて米連邦準備理事会(FRB)の利下げに対する期待が高まったほか、半導体大手マイクロン・テクノロジーの業績見通しで好調な人工知能(AI)需要が示されたことを好感した。
米労働省が朝方発表した11月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.7%で、市場予想を下回った。43日間にわたる政府閉鎖により10月のデータが収集できなかったため、前月比は公表されなかった。
USバンク資産運用グループの資本市場調査責任者ビル・メルツ氏はCPIについて「(FRB)当局者に対する圧力が弱まり始め、来年の利下げにより安心感を抱く可能性がある」と指摘。その上で「来月は政府閉鎖によるノイズが大きすぎなかったかどうか続報を見極めたい」と語った。
金利に敏感な小型株で構成するラッセル2000指数(.RUT), opens new tabは0.8%高。
S&P総合500種の主要11業種のうち6業種が上昇し、一般消費財(.SPLRCD), opens new tabが上げを主導。アクティビストの米エリオット・マネジメントによる10億ドル超の株式取得が伝わったカナダのスポーツ衣料品大手ルルレモン・アスレティカ(LULU.O), opens new tabが3.5%高となった。コーヒーチェーン大手スターバックス(SBUX.O), opens new tabも4.9%上昇した。
マイクロン・テクノロジー(MU.O), opens new tabは10.2%急伸。AI用データセンターに関連する需要の拡大などを追い風に、四半期利益見通しがアナリスト予想を大幅に上回った。
データセンター建設計画の資金調達を巡る懸念から前日に売り込まれたオラクル(ORCL.N), opens new tabは反発し、0.9%高で引けた。
トランプ・メディア・アンド・テクノロジー(DJT.O), opens new tabは41%急伸。核融合発電開発のTAEテクノロジーズと60億ドル超で合併すると発表した。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.9対1の比率で上回った。ナスダックでも1.63対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は168億9000万株。直近20営業日の平均は169億6000万株。
LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場
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