ウクライナの関与不可欠、欧州首脳らトランプ氏に要請-米ロ会談控え

Samy Adghirni、Arne Delfs、Alberto Nardelli

  • 停戦とゼレンスキー氏との会談でプーチン氏に合意を迫るよう要請
  • 領土の譲渡巡るいかなる決定もウクライナが行うべき-マクロン氏

欧州主要国の首脳は13日、米アラスカ州で15日に予定されている米ロ首脳会談を控え、トランプ米大統領と電話会談を行った。会談では、ウクライナとの停戦、およびゼレンスキー大統領との会談についてロシアのプーチン大統領に合意を迫るよう、トランプ氏に要請した。

  フランスのマクロン大統領は電話会談後に記者団に対し、「領土の譲渡に関するいかなる決定もウクライナが行うべきだ」と強調した。

  「トランプ氏は、アラスカでの会談で停戦の実現を目指すという米国の立場を非常に明確にした」とし、「現時点で、本格的な領土交換の提案はテーブルに載っていない」と述べた。

  ドイツのメルツ首相も、いかなる決定にもウクライナの関与が不可欠だと指摘。「次回の協議が行われる際には、ウクライナが必ず交渉の場に着くよう、我々は明確に伝えた」と述べ、「トランプ大統領は停戦を最優先事項に考えている」と語った。

  トランプ氏との電話会談には、フランス、ドイツ、イタリアの首脳らに加え、ゼレンスキー氏と北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長が参加した。

原題:European Leaders Urge Trump to Press Putin to Meet Zelenskiy(抜粋)

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