「噂は噂に過ぎない」角田裕毅が今日開幕アゼルバイジャンGPを前に怒りを浮かべて「来季ハジャー昇格内定」の報道を一蹴…「自分のできることに集中するだけだ」(RONSPO)
質問の意味を確かめずにはいられなかった。 F1公式サイトでアゼルバイジャンGP開幕前日のメディアデーで角田が応じたフラッシュインタビューが公開された。メディアから「ここ数週間、来季のシートに関する噂が絶えない。今季のレースがまだ残っている状況でこうした噂が浮上しているのはなぜだと思うか」と問われた直後だった。 「どのような噂なのかが僕にはわからない」 こんな言葉を返した角田へ、さらに「来季に関して、あなたはおそらくマックス(・フェルスタッペン)のチームメイトではなくなる。こうした状況を挽回するための時間は、まだ残されていると思っているのか」と具体的な質問が飛んだ。 思い当たる節があったのだろう。 角田は語気をやや強め、姉妹チームのRB(現レーシングブルズ)からレッドブルへの昇格をリアム・ローソン(23、ニュージーランド)と争っていた昨季の終盤戦を引き合いに出しながらこう答えた。 「自分のできることに集中していくだけだ。昨季の終盤戦も僕はひたすら自分のパフォーマンスに集中していたし、今日とまったく同じことを言っていた。噂は噂に過ぎない。事実ではないのだから、噂を楽しませてやればいい、と」 ドイツの老舗モータースポーツ専門誌『Auto Motor und Sport』が今週に入って、レーシングブルズの新人ハジャーがレッドブルへ昇格。レーシングブルズはローソンを残留させた上で、残るシートを期待のアービッド・リンドブラッド(18、英国)に与える来季の陣容が内定し、契約満了の角田は退団せざるを得なくなると断定的に報じた。 これが最新の噂であり、報道をキャッチしていた角田も思わず反論気味に答えたのだろう。 英国のモータースポーツ専門メディア『CRASH.NET』は、メディアデーでのやり取りを「角田がレッドブル退団の噂を一蹴した」と速報。 交渉は代理人のディエゴ・メンチャカ氏(30、メキシコ)に一任しているとする角田のコメントを伝えた。 「レッドブルや他のチームと交渉するのは僕の仕事ではないし、何よりも僕自身は目の前の仕事に集中している。現時点における僕の唯一の仕事は可能な限りマシンを速く走らせて、レースごとに進歩を遂げてきた状況を楽しみながら結果を出すことだ」