米、EUからの輸入自動車の関税引き下げまであと数日=関係者
8月6日、トランプ米政権が、欧州連合(EU)から輸入する自動車と自動車部品に適用する関税を27.5%から15%へ引き下げるまであと数日かかる公算が大きいことが分かった。2023年2月、ベルギーのゼーブルージュ港で撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ブリュッセル 6日 ロイター] - トランプ米政権が、欧州連合(EU)から輸入する自動車と自動車部品に適用する関税を27.5%から15%へ引き下げるまであと数日かかる公算が大きいことが分かった。EUと米国の交渉に詳しい情報筋が明らかにした。
トランプ大統領は、スコットランドでのEU欧州委員会のフォンデアライエン委員長との会談で関税引き下げに合意。7月31日にEUからの輸入品の基本関税を15%に設定する大統領令を発令したが、安全保障上の脅威への対抗措置を可能にする米通商拡大法232条に基づいて発動された自動車と医薬品、半導体、ワイン・スピリッツ、鉄鋼・アルミニウムなどは対象外となる。
EUから輸入する自動車の関税を引き下げるのには大統領令への署名が必要で、それまで数日を要する見通しだ。EUからの輸入自動車はドイツ製のBMW(BMWG.DE), opens new tabやメルセデス・ベンツ(MBGn.DE), opens new tab、スウェーデン製のボルボ・カー(VOLVb.ST), opens new tabなどが対象となる。
ホワイトハウスの当局者は、コメントの要請に即座には応じなかった。
一方、EUからの輸入品に対する基本関税は米東部時間今月7日午前0時1分(0401GMT)に発効する。ただ、輸送中または倉庫に保管されている商品については10月5日まで適用対象外となる。
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