トランプ氏、イランに「ロサンゼルスを破壊させればよい」と発言 地元から反発 中間選挙への影響は
トランプ米大統領がネブラスカ州で5日開いた集会で、イランにロサンゼルスやサンディエゴなど米国の大都市を「破壊させればいい」と発言。カリフォルニア州の民主党指導者や一部の共和党関係者から、直ちに反発が上がった。ロイターのホワイトハウス担当記者、ボー・エリクソンがこの発言を巡る現時点での政治的影響について解説する。 ◇トランプ米大統領「ロサンゼルスを破壊させればいい。サンディエゴを破壊させればいい」ロイター ホワイトハウス担当 ボー・エリクソン記者トランプ大統領は、上院選に臨む共和党候補の応援でネブラスカ州の地方部を訪れていた。イラン戦争の影響による物価上昇について語る中で、トランプ氏はイランが米西部の都市を攻撃する可能性に言及したようだった。トランプ氏「(イランとの)戦争に関して言えば、(ガソリン価格が)為的に上がっているだけだ。少し高いだけにすぎない。世界と米国の安全を守るためには、わずかな代償にすぎない。彼ら(イラン)は都市を破壊できる。ロサンゼルスを破壊させればいい。サンディエゴを破壊させればいい。これは非常に小さな代償だ。そしてまもなく終わる」集会後、ホワイトハウスはこの発言について、核武装したイランを阻止していなければ、米国の都市が脅威にさらされていたはずだ、と大統領は明確に述べたのだと釈明した。しかしカリフォルニア州の指導者らは、そのようには受け止めなかった。民主党のニューサム州知事は、外国の敵にロサンゼルスやサンディエゴを破壊するよう促す発言だったと批判した。同州で米議会選に出馬している共和党候補の中にも、知事と同じ受け止め方をした人がいる。問題の根底にあるのは政治だ。トランプ氏は2期目に入り、カリフォルニア州を主な批判の標的の一つにしてきた。一方、共和党はこの州で支持を広げ、議会での議席を増やそうとしている。イランとカリフォルニア州を巡る今回の発言が中間選挙に影響するかどうかは、まだ判断できない。ただ、この発言でイラン戦争が再び注目されることになる。ロイターの一連の世論調査では、ガソリンから日用品まで幅広い物価の上昇を招いているため、この戦争は有権者の支持をあまり得ていないことが示されている。共和党は今回の選挙で、この問題に向き合わなければならない。2つの立場を両立させようとしているからだ。トランプ大統領と軍事作戦を支持する一方で、国内の物価高に対する有権者の懸念にも耳を傾けている。
一方、今回の発言は一時的な騒ぎで終わるかもしれない。カリフォルニア州は民主党が圧倒的に優勢な州だ。特にこれらの地域では、現時点で接戦となっている選挙区はそれほど多くない。