米国株式市場=S&P・ナスダック最高値、週内イベント控え取引は不安定

米国株式市場ではS&P総合500種とナスダック総合が過去最高値を更新して取引を終えた。2021年1月、ニューヨーク証券取引所(NYSE)で撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)

[ニューヨーク 28日 ロイター] - 米国株式市場ではS&P総合500種(.SPX), opens new tabとナスダック総合(.IXIC), opens new tabが過去最高値を更新して取引を終えた。S&P500の最高値更新は6営業日連続。米・欧州連合(EU)の関税合意を精査するとともに、週内の主要なイベントに備える中、取引は不安定な展開となった。
米国とEUは27日、関税交渉で枠組み合意に達した。米国は自動車を含めEUからの大半の輸入品に対する関税率を15%とする。 もっと見る
米中は28日、スウェーデンの首都ストックホルムで開いた関税を巡る閣僚協議の初日の討議を終えた。 もっと見る

サーチュイティーのスコット・ウェルチ最高投資責任者は「厳しい関税が導入されても、終末を意味するわけではないという点では安心だ」とした一方、「しかし、長期的にどのような影響を与えるか判断するのは時期尚早だ」と述べた。

投資家の関心は29─30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に集まる。トランプ大統領がパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長に対する利下げ圧力を強めているものの、FRBは金利を据え置くと予想されている。

さらに、FRBがインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数や雇用統計など一連の経済指標も発表される。

この日はナイキ(NKE.N), opens new tabが3.89%上昇。JPモルガンが投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に引き上げた。

ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.81対1の比率で上回った。ナスダックでも1.48対1で値下がり銘柄が多かった。

米取引所の合算出来高は175億8000万株。直近20営業日の平均は178億4000万株。

LSEGデータに基づく暫定値です。前日比が一致しない場合があります ※米国株式市場

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