「え、そこまで?」Chrome同期機能の裏側を知って、私がそっとOFFにした理由(ライフハッカー・ジャパン)
Googleは「同期データは安全だ」と主張しますが、問題はセキュリティの強度だけではありません。「不正アクセス」のリスクも無視できないのです。 もし誰かがGoogleアカウントに侵入した場合、パスワードから閲覧履歴に至るまで、あなたのデジタルライフの全てが丸裸にされます。 また、デバイスをまたいで行動が追跡されることで、Googleはより精度の高い「ユーザープロフィール」を作成可能になります。これは主に広告ビジネスに利用されます。 最近、賃貸物件を検索しましたか? もしそうなら、不動産会社の広告が増えていませんか? それは、Googleに「引越しを検討している」という情報を自ら渡しているからです。 過去には「シークレットモード(Incognito mode)」での活動すら追跡していたとしてGoogleが罰金を科されたケースもあります。 企業の利益構造がユーザーの追跡に依存している以上、完全に信頼するのは難しいかもしれません。
「大量のデータを自ら差し出している」という事実を知ったあと、Chromeの同期をやめるべきだという結論に至るのに時間はかかりませんでした。ただ、実際にスイッチを「OFF」にするのは少し勇気が必要だったのも事実です。 しかし冷静に考えてみると、私の場合、実はそこまで困らないことに気づきました。 基本的に記事を読んだり仕事をしたりするのはノートPCがメインです。仕事が終わってPCを閉じれば、その日のタスクは終了。 わざわざスマホを取り出して、PCで見ていた続きを必死に追うことは滅多にありません。翌日、また同じPCで再開すればいいだけのことでした。
一番の懸念点はパスワードでした。Chromeにパスワードを記憶させておくのは便利ですが、ブラウザにパスワードを保存するリスクについても学ぶにつれ、別の方法を探すべきだと判断しました。 そこで私は、Chromeのパスワードマネージャーを卒業し、「Bitwarden」という専用のパスワード管理ツールに移行しました。これで、セキュリティを確保しつつ、Chromeの同期を切る準備が整いました。