都内の川でも「瀬切れ」発生 ダムも水位低下“首都渇水”影響どこまで?
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都内を流れる川ですが、底があらわになっています。給水制限に踏み切る自治体もあるなか、影響はどこまで広がるのでしょうか。
“首都渇水”川底あらわ 影響は?
東京の川も今、深刻な渇きに見舞われています。
こちら本来は川ですが、水が全くありません。見渡す限り石ばかりが広がっています。
流れがあるはずの場所が、すっかり陸地に。渇水の現場は、東京・日野市を流れる「浅川」です。
40年市内に住む人も困惑する事態に。
「浅川」は八王子の陣馬山から流れる川で、その全長はおよそ30キロ。都民の水源でもある「多摩川」に合流します。
「左岸に白い線が入っている。白い石の部分には通常水がある」
去年1月に撮影された「浅川」です。1年で、青い水面が陸地になってしまいました。水鳥たちはどこへ行ってしまったのでしょうか。
表面の流れが途切れ、川底があらわになる「瀬切れ」が発生していました。
浅川が流れる日野と八王子周辺では、15日までの30日間の降水量が平年のわずか10%にとどまっています。
浅川は農業用水として利用されているため、渇水が続けばコメ作りなどにも影響が及ぶといいます。
さらに、この場所からおよそ11キロの支流でも深刻な事態になっていました。
取材班が現地を訪れてみると…。ここは本当に川だったのでしょうか。地面は完全に乾ききっています。
「水がある時は(雨が)いっぱい降れば真ん中くらいまではくる」
おととし春の時点は穏やかな流れがあったのに、今は砂利道のような姿になりました。飛び石も意味をなさない現状です。
16日夜は雪や雨の可能性があるものの、渇水を解消するような量とはならない見込み。この先1週間も、まとまった量の降水は予想されていません。
渇水の危機は多摩川にも迫っています。
奥多摩町に広がる小河内ダムです。蓄えられた水は多摩川を流れ、下流の浄水場を経由して都内で水道水として使われます。そんな貴重な水源ですが…。
通常時の小河内ダムの水位はおよそ95メートルあります。そして、先月29日の取材では水位が72メートルを下回り、壁にはその落差がくっきりと表れていました。
直近の取材では、さらに前回から4メートル水位が低下。貯水率は50%を下回っています。
首都・東京でも、断水の恐れはあるのでしょうか?
実は都内でも、1960年代、「東京砂漠」とも呼ばれる深刻な渇水が発生。日中から広い範囲で断水が行われ、自衛隊の給水車が出動する事態となりました。
こうした事態が再び東京を襲うことは考えうるのでしょうか?
実は1960年代の段階では、主要な水源は小河内ダムだけでしたが、その後、利根川水系・荒川水系が整備されたため、ただちに当時のような状況になることは考えにくいそうです。
(2026年2月16日放送分より)