自民・有村総務会長、大勝も高市首相に「高揚感なし」 片山財務相「政策白紙は野党の方」

自民党の有村治子総務会長(左)と片山さつき財務相

自民党の有村治子総務会長と片山さつき財務相は13日夜、ジャーナリストの櫻井よしこ氏のインターネット番組「言論テレビ」に出演した。有村氏は衆院選投開票日の8日夜、党四役と党本部で面会した際の高市早苗首相(党総裁)について「『国家の根幹的課題をスピーディーにやる』と。歴史的勝利を主権者の民意としてもらえば、歴史的使命を負うのは当然のことと認識している」と語った。

有村、片山両氏は首相が令和3年の総裁選に初出馬した当時から首相を支えてきた。

首相は「責任の重さを身に染みている」

自民は衆院選で獲得議席を公示前の198から316に増やし、少数与党の参院で否決された法案を再可決できる3分の2(310議席)を超えた。単独政党が衆院で3分の2を得たのは戦後初めて。

自民党本部で記者会見する有村治子総務会長

有村氏は憲法改正、皇室典範改正、インテリジェンス機能の強化を挙げて、首相について「賛否両論出ても、やり遂げないといけないと腹をくくっている」と語った。

面会した際の首相の様子に言及し、「まったく高揚感がなかった。(候補当確の)バラ付けもメディアに促され、ようやくほほ笑むくらい。スーツも紺で、責任の重さを身に染みて感じているのだろう」と語った。

「自民批判で票得るパターンもうない」

一方、衆院選で、立憲民主党と公明党が結党した「中道改革連合(中道)」は公示前議席を172から49に減らした。

有村氏は「自民党を批判すれば一定の票が得られる立民のパターンが、そうではないことが明確になった」と指摘した。野党の政権監視に関しては「否定しない」と述べながらも、「批判だけでは共感は得られない。国家ビジョンを語らずして共感は得られない」と強調した。

「勝ってもおごらず、負けても卑屈にならず、絶頂時も絶不調時も、心を平準化して生きていく。人生でも政党でも国会においても絶望してはいけない」とも語った。

「白紙委任」指摘に反論

片山氏は、一部野党や一部メディアが高市自民が大勝したにもかかわらず「白紙委任ではない」などと強調している点を疑問視した。

記者団の取材に応じる片山さつき財務相=1月14日午後、首相官邸(春名中撮影)

選挙期間中の首相について、「具体的に財政税関係も投資戦略も国家情報局、インテリジェンス(情報活動)も全部(公約だとして)言っていた」と述べ、「白紙だったのは野党の方だ。国家の根幹となる財政や税、外交安全保障をどうやるかが分からない。それが圧倒的に高市さんが選ばれた理由だ」と語った。

参院議員の片山氏は今回、全国各地の計110カ所で自民党候補の応援に入ったという。「『責任ある積極財政』と未来への投資、経済政策が大きく効いた。候補者も、当選すれば何を言おうと自由だが、なぜ知られていない人が(選挙中に)急に伸びて勝ったのか。そのコアは外してほしくない」と述べ、党公約の範囲内での主張を求めた。

「宣伝費かけていないくらい」

有村、片山両氏は、SNSでの「高市人気」にも言及し、若者世代が自民党候補の街頭演説を動画で切り抜き、発信・拡散したとの認識を披露した。片山氏は「自民党は今回、宣伝費がかかっていない」と表現し、有村氏も「広告宣伝費なく、横の連携が爆発的に増えた」と語った。(奥原慎平)

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